救われているのかどうか分からない
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キリスト教の教会でよく耳にする”救い ”という言葉があります。
クリスチャンから「私は救われているのかどうか分からない」という話をよく耳にいます。
では、何から救われなければならないのでしょうか。
救われているのかどうかを判断することができるのでしょうか。
聖書・バイブルは次のように語っています。
「すなわち、自分の口で、イエスは主であると告白し、
自分の心で、
神が死人の中からイエスをよみがえらせたと信じるなら、
あなたは救われる。
なぜなら、人は心に信じて義とされ、
口で告白して救われるからである。」
(新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章9〜10節・口語訳聖書)
人の前で自分の言葉でイエスは自分の主だと言い表せるなら、
さらに、神がイエスを死人のうちから復活させられたと信じるなら・・。
難しく言えば、
イエス・キリストの十字架の死による贖いのわざ(あがないのわざ)という出来事の内容と意味とを理解し、
承認し受け入れ、
さらには人前で説明できるだけの理解力があること・・・。
なぜなら、イエスの十字架の出来事は、
ひとりの人がすべての人のために死んだという出来事だからです。
イエスを自分の主だと言い表せるのは、
イエスの十字架の出来事が自分にも適用されていると、
自分にも当てはまり、そのような扱いを受けていると、
確かにそうだと信じていること。
そのように思えないのなら、
自分の救いというものを疑ってみてもいいでしょう。
イエス・キリストの十字架の出来事は、
キリストの死と葬りと復活という出来事は、
神の啓示の出来事であり、
神との和解の出来事だからです。
その出来事を自分のこととして受けとめることができれば、
救いというものは確固たるものなのです。
なぜなら聖書は・・・。
「あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。
だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」
(新約聖書・コリントの信徒への第1の手紙・6章20節・新共同訳聖書)
キリスト教の信仰の前提である、
イエス・キリストを信じるということは、
イエス・キリストの十字架の死による贖いのわざという出来事を信じることですから、
父なる神による、
神のひとり子イエス・キリストの死と葬りと復活によって備えられた救いを信じることだからです。
信じた者は、
つまり、キリストの贖罪によって買い取られた者は、
キリストがご自身の命を捧げられたことによって買い取られた者なのです。
「もし、わたしたちがキリストと一体になってその死の姿にあやかるならば、
その復活の姿にもあやかれるでしょう。
わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、
罪に支配された体が滅ぼされ、
もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。
死んだ者は、罪から解放されています。
わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、
キリストと共に生きることにもなると信じます。」
(新約聖書・ローマの信徒への手紙・6章5〜8節・新共同訳聖書)
私たちは現実の世界に生きています。
クリスチャンであっても、
さまざまなものを追い求めておられ方はおられます。
それを自分のものにしなければ不安で仕方がないのです。
しかし、その不安や心配から解き放たれることが救われた証拠だと言っていいでしょう。
この世のものに望みを抱いているのなら、
それは、キリストと共に死にわされたことを意味していないのですから、
救われたとは言い難いのです。
この世のものに望みをおいている以上、
いつまでたっても不安や心配は尽きません。
・・この世は呪われた罪の世界・・だからです。
さまざまなものが、さまざまな形をとって、
常に私たちをとらえ縛ろうとしているからです。
「互にうそを言ってはならない。
あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、
造り主のかたちに従って新しくされ、
真の知識に至る新しき人を着たのである。」
(新約聖書・コロサイの信徒への手紙・3章9〜10節・口語訳聖書)
イエス・キリストの十字架の出来事を信じて言い表した以上、
その人は新しくされたのです。
信じるまでの生活スタイルとでも言えるものを、
古い自分と一緒に脱ぎ捨てたのです。
キリストによって救われたのなら、
生活までも新しくされるのです。
この世で、どのような暮らしを送っていくかということと、
キリストが言うところの ”救い ”とは密接な関係にあります。
「では、どう言っていますか。
・・みことばはあなたの近くにある。
あなたの口にあり、あなたの心にある。・・
これは私たちの宣べ伝えている信仰のことばのことです。」
(新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章8節・新改訳聖書)
北白川 スー
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/s-ktsrkw/
Wrote up on October 19, 2013.