設計手法その1 -三方向が道路に囲まれた敷地の特性を活かした外構計画-
ここでは、幹線道路側を四つ目垣と生垣を組み合わせて建物をガードする一方で、生活道路側ではツツジの寄植えに変化させることで、徐々に垣根を下げて親しみやすくなるよう、植栽を使い分けています。
ツツジの植えられたところは狭い道路の曲がり角にあたり、近隣の車の通行の際には見通しを妨げることなく、適度な減速を促がす役目も果たしており、街区のコーナーを緑化する視覚的な効果を含めて、模範的な街並みのあり方を示唆すものともいえます。
メインストリートともなる幹線道路から玄関に至るためには、生垣に沿って生活道路へと折れ曲がり、サツキツツジ越しにすだれの掛かったポーチをみながら主木となるモミジの周りをめぐり、ゆるやかなスロープを上がって土間の縁側のような玄関へと導かれます。
建物に沿った道路をアプローチと見立て、限られた敷地を最大限活用しています。