【ネット情報の削除に朗報(東京地裁決定・大阪高裁判決)】も、ご覧下さい(205.2.18)。
◇ ネット上の掲示板等への書込による名誉毀損、誹謗中傷、プライバシー侵害への対応
プロバイダー責任制限法に基づく発信者の特定
2ちゃんねる等の掲示板への書き込みの削除・訂正 (詳細は ネット情報の削除と訂正)
削除依頼の受付は、被害者本人や弁護士からの依頼に限定しているサイトもあります。
加害者に対する損害賠償請求(交渉、裁判)
名誉毀損等に対する刑事告訴
◇ インターネット上での著作権侵害(改変、販売)への対応
侵害者の財産に対する仮差押
損害賠償請求(交渉、裁判、強制執行)
・プログラムの著作物、デザインの著作物等にも対応しております
◇ インターネットを利用した悪徳商法への対応
架空請求、不当請求に対する支払拒絶
ネット販売における詐欺に対する損害賠償請求
■ ソフトウェア開発契約の諸問題
◇ ソフトウェア開発の各段階での様々な契約書の作成、検討
−仕様、納期、検収、瑕疵、金額、著作権、秘密保持等の条項−
◇ ソフトウェア開発契約におけるトラブル
開発代金、ソフトウェアの瑕疵を巡る紛争(ビジネスソフト、ゲームソフトを問いません)
・作成されたソフトウェアが仕様を充たしているのか否か、徹底して調査します。
・必要に応じて、プログラムの中身(個々のコーディング)にまで踏み込んで検討します。
弁護士は、C言語、COBOL、BASIC、VBAでのプログラミング経験があります。
経験のない言語でも、基本は同じなので、コーディングレベルでの検討が可能です。
■ ソフトウェア開発と建築、料理
まず、建築、料理との比較で、実際のソフトウェア開発が、どのようなものかを、見てみましょう。設計図 → 建物
料理のレシピ → 料理
仕様書 → プログラム
一つの目標に向かって、段階的に人が関わる仕事は、多かれ、少なかれ、このように、「目的物の内容を表現する書面」に基づいて、「実際に目的物を作成する」という過程を経ることになります。
そこで、設計図がいい加減だと、ちゃんとした建物は建ちませんし、また、料理のレシピがいいかげんなら、美味しい料理は作れません。同じように、仕様書がいいかげんなら、いいプログラムは作れません。
例えば、料理のレシピで、使用する食材の種類、量については、細かく記載されていても調理の仕方、火の強さ、油の温度などが記載されていなければ、美味しい料理は、作れません。
設計図でも、間取り、柱の太さ、窓の位置、大きさなどが、細かく記載されていても、ドアの規格が記載されていなければ、現場で工務店は困ってしまいます。
■ ソフトウェア開発における仕様書の役割
■ 曖昧な仕様書ソフトウェアの仕様書でも、曖昧な記載があれば、実際にプログラムを作成するプログラマーはSE(システムエンジニア:建築にたとえれば、図面を書く建築士)に、いちいち確認をしなければ、プログラムを作ることはできません。自分の判断で、「こうだ」と決めつけてしまうと、後から、思わぬクレームとなって返ってきます。
例えば、仕様書に、「坪単位で入力し、平米に変換する」という記載があっても、1坪を3.3平米とするのか、あるいは、もっと細かく、1坪を3.30578512平米とするのか、仕様書の記載だけでは明らかではありません。また、単位の換算率が決まっただけでは足りず、少数以下何桁まで表示するのか、有効数字未満は、四捨五入か、切り上げ、切り捨てか、なども明確にする必要があります。
■ 矛盾した仕様書
さて、単に「曖昧な記載」だけなら、時間がかかる、というだけの問題なので、まだ、問題は、小さいと言えるでしょう。問題なのは、「矛盾した記載」です。プログラマーとしては、ソフト全体の整合性は、当然に、SEが考えて仕様書を作成している、という前提で仕事をします。そうでなけば、SEが仕様書を書く意義は半減します。
■ 一部未完成の仕様書
さらに、もっと問題なのは、プログラム作成開始の段階で、仕様書ができあがっていないということが、しばしばあるのです。建築であれば、例えば、10階建てのマンションを建てるのに、とりあえず1階部分の図面だけで、建築工事に着工するようなもので、いかに無謀なことか、お分かりでしょう。
■ 仕様書の不存在
さらに、極端なケースですが、プログラムが完成するまでに、仕様書ができていない、という場合もあるのです。私自身がプログラマーをしていたのは、もう、20年も前のことですが、できあがったプログラムを見て、それに対応する詳細仕様書を作成する、という仕事をしたこともあります。
■ 仕様書のもう一つの効用
プログラムができたのなら、仕様書なんか、今さら不要なのではないか、と思われるかもしれませんが、完成したプログラムを、後日、バージョンアップするためには、仕様書があるとないとでは、効率が、大きく違ってくるため、プログラムが完成した後でも、仕様書を作成しておく必要があるのです。
■ インターネットの時代の仕様書
さて、こうしたソフト開発の現場は、インターネットの時代になっても大きく変わっていないようで、仕様書がないままに完成したプログラムに接する機会が、未だにあります。