012 ウゥロボロス・ドラコーン(verso 2)
ギリシア語錬金術文献集成
TLG1379
錬金術断片集
013
ヘルメース・トリスメギストスの道具
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ヘルメース・トリスメギストスの道具
(+Ermou: trismegivstou o[rganon)
(e. cod. Paris. B.N. gr. 2327, fol.293r)
2.23."8t"
ヘルメース・トリスメギストスの道具
2.23.9
計算のために、ヘルメースによって受け容れられた<方法>をして説明されよ。ヘルメースの忠告では、犬星〔シリウス〕の出現、すなわち、エピピ月〔エジプト暦、暑熱期III(11月)〕ユリウス月〔現在の7月〕25日から始めて、就寝の日まで数え、36〔という数〕から寄与する数を割り当て、道具〔表〕のなかに残ったものら〔?、女性名詞〕を見よ。
明らかに、Ζは生命、Θは死、Κは危険を意味する。
G. Z. i. ig. id. ih. k. kb. kd. ke. kh. l. lb.
b. d. Q. ib. iV. iz ka. kg. kV. kz. lg. lV.
g. e. h. ie iq. K. kq. la. ld
2009.04.15. 訳了。
[註]
数字の部分を書き直すと、
3. 7. 10. 13. 14. 18. 20. 22. 24. 25. 28. 30. 32.
2. 4. 9. 12. 16. 17 21. 23. 26. 27. 33. 36.
3. 5. 8. 15 19. 20. 29. 31. 34.
この表には、特殊な順序に従ったギリシア語で書かれ た1〜34〔36の間違いであろう〕がある。この表には,狼星(Sirius)の昇る時刻とエビフィ(Epipbi)の月から数えた計算から,一つの数字が得られる。その数字は表の中におかれ,これで病人の快復,死と危険を予言することができる。この占星術と医学の計算および,これらのエジプトの名は,時代と国を特徴づけている。写本2419に転写された古いエジプトの占星学者ベトシリス(Petosiris)の文書は,これとまったく同じ種類の球と表を描いている(33葉,156葉)。ライデンのパピルスには,同じ特徴があり、同じ目的で使われたデーモクリトスの球がある。
(ベルトゥロ『錬金術の起源』p.36-37)
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