014 諸々の金属から
ギリシア語錬金術文献集成
TLG1379
錬金術断片集
015
錬金術師たちの名前
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錬金術師たちの名前
(=Onovmata tw:n crusopoihtw:n)(表題なし)
(e. cod. paris. B.N. gr. 2327, fol. 195v)
2.25.6
おお、友よ、術師たちの名前をも知りなさい。[初め。]2.25.7 プラトーン、アリストテレース、ヘルメース、神的なエウアシア地方〔?〕の神官イオーアンネース、デーモクリトス、ゾーシモス、偉大なオリュムピオドーロス、哲学者ステパノス、ペルシスの人ソパル、シュネシオス、アレクサンドレイアの大サラピスの神官2.25.10ディオスコロス、アイギュプトスのオスタネース、またアイギュプトス出身のコマリオス、マリア、またプトレマイオス王の妻クレイパトラ、ポルピュリオス、またエピベーキオス、ペラギオス、アガトダイモーン、ヘーラクレイオス王、テオプラストス、アルケラオス、2.26.1ペタシオス、クラウディアノス、肩書きのない哲学者、哲学者メノス、パンセーリス、セルギオス。
この人たちは、音に聞こえた世界的な教師にして、プラトーンとアリストテレースの新しい解釈者たちである。
この神的な仕事が実現された地方は〔以下のとおり〕。アイギュプトス、トラケー〔具体的にはビュザンティオン=コンスタンチノープル〕、アレクサンドレイア、キュプロス、メンピスの神域に至るまで。
2009.04.10. 訳了。
[参考]
古い写本で、その重要な位置、その普遍的な権威のゆえに、とくに万国の(oijkoumenikovV〔「人間の住まいする全地の」の意〕)錬金術師と呼ばれているギリシアの錬金術師の名……。もとの形を保っている……このリストは、王ヘーラクレイオスの名と、その同時代人ステパノスの名を引用していることからわかるように、ヘーラクレイオス王〔ビザンツ王、在位610-641。正しい発音はイラクリオス〕時代より後のものであろう。このリストは、4世紀末近く、セラペウムと同時代に破壊されたらしいメンフィスの寺院についても言及している。このことは、最初の編集がもっと古い昔にさかのぼっていることを語っている。
しかしながら、ここに記された錬金術の実験室の名は、ビザンチン時代のものであることに注意しよう。 これ以前の実験室の名前は、Fragmenta Alchemica 016を見よ。
(ベルトゥロ『錬金術の起源』p.123-125)
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