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back.gif029 ペルシアで発見された銅の染色、ピリッポス治下に書かれたる

ギリシア語錬金術文献集成

TLG1379

錬金術断片集

030
インド鉄の焼き入れ、ピリッポス治下後にわたしは書いた








インド人の鉄の焼き入れ、ピリッポス治下後にわたしは書いた
(Bafh; tou: ijndikou: sidehvrou grafei:sa ajpo; ajrch:V Filivppou)

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 118v)



030 2 347 8t
インド人の鉄の焼き入れ、同じ時期にわたしは書いた

2 347 10  軟らかい鉄4リトラを取り、小さな部分に切り刻め。そうして、完熟したナツメヤシの実〔Dsc.I-148。「フェニックスの亀頭」の意〕(アラビア語でエリレグと言われる)の殻を、重さにして15ミルと、同様に内側をきれいにされたベリレグあるいは殻だけを重さにして4ミル、同じくきれいにされたアムブラグ4ミル。ガラスをつくる女性的でより上質のマグネーシア2ミルを取り、全部をいっしょにあまり細かくなりすぎないよう砕き、鉄4リトラに加えて混ぜよ。そうして坩堝に入れよ。そうして火入れをする前に、坩堝の位置を平らにせよ。なぜなら、それがあちこち動かないようにしないと、坩堝の中で沈殿するのが必然だからである。次いで、その後、石炭を投入し、鉄が溶けるまで坩堝を鋭くし、それの種類を均一化せよ。ただし、鉄4リトラは、石炭100リトラを要する。

348.1
 ただし留意せよ、鉄がより軟らかなら、必要とするのはマグネーシアではなく、残余の種類のみであることに。なぜなら、マグネーシアはそれを極端に乾燥させ、脆くなるからである。で、軟らかければ、より上質であるために、それのみが有用である。というのは、それこそが全を仕上げるからである。それは第一にして王者的製作であり、これに今日従事し、これによって驚異の剣も工作されているからである。しかし、発明されたのはインド人たちによってであり、ペルシア人たちに伝えられ、その人たちからわれわれのもとに舶来したのである。

2014.11.06. 訳了。



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