ペラギウス
[人物] ちなみに、同名のシュリアー人でギリシア恋愛小説『パピュローン物語(Babyloniaka)』(断片のみ伝存)の作者イアンプリコス(160年-180年頃活躍)は、彼の先祖に当たるのではないかと推測されている。この小説家はバビュローンで教育を受け、トライヤーヌス帝の頃に捕虜となり奴隷に売られたが、のち解放されてギリシア語を完壁に修得し、修辞学者として名を成した人物である。『バビュローン物語』はエジプトの王女(のち女王)ベレニーケーと美女メソポタミアーとの女同士の性愛と結婚、およびこの美女メソポタミアーをめぐって起きた他国との戦争の次第を記した小説で、女性間の同性愛結婚を描いた珍しい例として注目に価する。 またユーリアーヌス帝やリバニオスと同時代の新プラトーン派哲学者イアンブリコス(? -371)も別人で、後者は鶏占いを行なった嫌疑でウァレーンス帝の迫害を受け、自ら毒を飲んで死んだといわれる。
Iamb!. Myst., Vita Pythagorae, Protrepticus / Eunap. Iamblichus/ Julian. Ep. 34, 40, Or. 4/ Stob. Flor. 25/ Phot. Bib!. 94/ Libanius Ep./ Dio Cass. 50-13, 51-2/ Strab. 16- 753/ Cic. Fam. 15-1/ Suda/ etc. イアムブリコス『錬金術断片集』 (Fragmenta alchemica) (e cod. Paris. B.N. gr. 2327, fol. 266r) 2140 001 2 285 6 次いで磨りつぶせ。そうして、エジプトマングース、あるいは、キツネの胆汁、あるいは雄鶏の黒脚melovpodoV?、火石〔黄銅鉱〕の粒を加え入れよ。さらに、木箱の中でこれに鉛ないし 286.1 錫を投入し、15日間、馬糞の中に埋め、取って、次のようにせよ。ojxeivaのためには、薬の重さ3オボロスと、駱駝の胆汁等量を取り、潰せ、そうして大量の胡麻を与えよ。しかし、無痛なら、7日間埋めよ。だが、10日間なら、大量の豆を〔与えよ〕。しかし、穿刺する度にほとばしる間は、木箱から出して?、男児を生んだ女性の乳とともに、粉末になるまで磨りつぶし、7日間塗りこめよ。ただし、46日間入浴してはならない。 染色のためには、サフラン、ミシュ〔キプロス産銅鉱石〕、緑礬水、キュアノス〔Dsc.V-106〕クサノオをそれぞれ1ドラクマを、汝の気前がよければ?銀の中に投入せよ。次いで、木箱であらかじめ発酵させたもの?3スタテールを〔投入せよ〕。この3は先の?2+1/2である?。中に収容され、すべてがいっしょに混和され、銀が満腹するまでふりかけられ、もはやしない。しかしその徴が観察されたら、もう一度静置される。 イアムブリコスの製法 空いた土瓶を取り、この上に蓋を置き、杯の中に、水銀1+1/2、銅、削り取られた純粋な錫、1+1/2ないし2、オリーブ油少々を取り、均一になるまで火にかけよ。次いで取って、後者を前者のものらといっしょに搗き砕け。割れた明礬1+1/2、生のmusivdh1+1/2、雄黄1+1/2を取り、空の長頸フラスコに入れよ。そうして硫黄水を、少量のガムといっしょにそれらといっしょに搗き砕き、安全に蓋をして、形相がすっかり化合したように見えるまで、緩火で煮沸せよ。それから引き上げて、7日間、固い塩を酢に漬けよ。次いで、乾燥させて、搗き砕き、膠状になるよう浸けた硫黄の油に投入せよ、そうすればすぐに石のように固まるであろう。乾燥したら、これをもう一度搗き砕け。火石1+1/2、陶器のカドミア、他の〔容器〕ではオリュムピア産カドミア(染め師たちが使うやつで、「平菓子」とも呼ばれる〕を、これといっしょに混ぜ合わせよ。287.1 いっしょに搗き砕いたうえで、気前のよい銀に、満腹させたものもろとも投入せよ。そうして、この銀1部分、金3部分、2倍の雲を取って、軟化剤を作れ。そうして、硝子製小瓶の中に、シノーペー土と緑礬水を等量撒いたうえで、入れよ。いっしょに搗き砕いたうえで、suvmfimoVを作り、1昼夜焼け。そうして引き出して、ハツカダイコン種子の油と白い密陀僧とともに磨りつぶせ。そうして球形にして、ふりまけ。じつにそういうふうにして純金を槌で打ち、火に入れよ、そうすれば純〔金〕になる。 金の製法 清浄な紅い銅を取って、縮小された小片(la:mna〔Lat. lamina〕)を作れ、そうして炭火の上に載せ、吹管を吹け、そうして紅い普通の塩をふりかけよ。次いでe[craVして、次いで引き上げよ。そうして小片を引っ繰り返して、同じことをし、そうしてこれを何度も??? そこで、この銅1グラムマ、純化された第1級の銀3グラムマを取って、熔融し、金属を作れ、そうして、ヘブライ人の実修による鉄2グラムマを上へ下へと塗布せよ、そうすれば黒い金のようになる。そこで再び熔融せよ。これを三度なせ、そうすれば汝は処理を重ねた金を見出す、そうして真の〔?女性名詞〕1、<マグネーシアの> 体1を入れる、そうすれば純〔金〕があるであろう。 金の倍化 雲をハツカダイコン種子の油で煮沸し、7日間塩漬けにせよ。そうして甘くしたうえで、乾燥させよ、そうして保持せよ。 そうして、辰砂を取って、ハツカダイコン種子の油で辰砂化せよ。次いで小壜で凝固させ、安全にして、6刻の間cwvstraの中に静置せよ。そうして洗浄したうえで、乳鉢に明礬をも塩をも入れよ、そうして7日間磨りつぶせ。そうして水で洗浄したうえで、甘くせよ、乾燥させよ、そうして保持せよ。 そうして、孔雀石を取って、若い牝牛の尿で7日間処理せよ。288.1 次いで火で、7日ないし8日間、ハツカダイコン種子の油の中で染色せよ。ハツカダイコン種子の油で煮よ、そうして保持せよ。 次いで、musivdhを取って、堕落していない尿で7日間、あるいはまたそれ以上処理せよ、乾燥させたうえで、保持せよ。 次いで、雄黄を取って、搗き砕け、そうしてもう一度7日間酢に漬けよ。そうして、たっぷり浸かった染水を煮よ。次いで、洗って、それの蒸気を濾し取ったうえで、乾燥させよ。次いで、雌牛の尿を取って、7日間静置せよ、そうして洗浄したうえで、乾燥させよ、そうして保持せよ。 次いで、緑縵1ヶ、火を通していない硫黄1ヶを取って、いっしょに搗き砕け、そうしてcwvstera< あるいは>壜の中で3日間焼け、そうして保持せよ。 次いで、そういうふうにして数種の形相?あるいは雲1、辰砂1、孔雀石2、ミシュ6ドラクマ1グラムマを混和せよ。少量の酢でいっしょに磨りつぶせ。膠状にせよ、そうして穴あき釜(klibavnoV)<の中>で、容器がたっぷり赤熱するまで焼け。そうして、この焙焼されたものに雄黄2ドラクマ、鶏冠石2ドラクマ、ガム2ドラクマを混ぜよ。尿による硫黄水で7日間、いっしょに搗き砕け、そうしてこれを膠状にせよ。使用せよ。そうしてこれに金属を塗布せよ、そうすれば変化しよう。 もしもこれを乾燥剤として保持したければ、乾燥させよ、そうして、望むときに、尿と硫黄でこしらえた水で解き、銅と銀と金との混和によってできた金属を塗布せよ。で、その混和とは 。清浄な銀1ヶ、第一級のnikahnoV銅1/2ヶ。銅を2つに分割せよ、そうして1/2を銀3といっしょに融解せよ。そうして葉を取り除いたうえで?、処理されたもので?火石を打て 酢と塩のソースで7日間処理され、甘くされ、焼かれ、蓋をしたcwvstraで そうして取って、熔融せよ、そうして再び銅の別の部分を入れ、同じ仕方で3を熔融せよ。 次いで、葉を取り除いて、再び火石を撒き、1昼夜焼け。そうして 289.1 イタリア産の雲を眼前でいっしょに搗き砕き、半分を熔融せよ、そうしてこの時等量の金を衝突させよ、そうして葉を取り除き、以下の染水に浸けよ。サフラン、ベニバナの花、クサノオ、輪状の脈状のあるカラミン〔Dsc.V-84〕各1ヶずつ。アイギュプトス酢で7日間いっしょに溶け。火にかけて染色せよ。この時も、葉を取って、先ず、羽根のある薬を塗布せよ。そうして乾燥させて、ランプ用油cwvstraで2昼夜焼け。そうして引き上げて、葉を詰めこめ。そうして炉にとって、蓋をし、穴あき釜で熔融せよ、そうすれば影のない琥珀を見出すであろう。 要約。エテーシオン1ヶ、槌で打たれた鉄1ヶ、マグネーシアの体1ヶ。いっしょに搗き砕け。5日間焼け、そうすれば黒いoJmilhvzwn?を見出すであろう。これの2ヶ、第一級の山の銅2ヶ、美しく混淆するまで熔融せよ、そうすれば琥珀よりすぐれたものができる。 2014.11.23. 一応訳了。 |