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ギリシア語魔術書集成024


惑星の貴石について

De planetarum gemmis
(e cod. Holkham. 290, fol. 9v)



[底本]
TLG 5002 024
Astrol., Magica
Date of manuscript = A.D. 15
S. Weinstock, Codices Britannici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 9.2.
Brussels: Lamertin, 1953]: 151-157.


9.
(151)

七惑星の石

セレーネー〔月〕の石
 ガラクティテースと言われる月の石は、†プレグマテー(flegmavth)†とも言われる。セレーネーが支配者である時期、つまり、<それが>自分の宮、すなわち、巨蟹宮にいる時にこれを採って(152)、その中に〔以下の〕天使たちの名号を彫れ。テーロテール、ケテエール、ソーデーエール、ケラスメブ、テルタローエール、デーエトール、アガローセール、カクティオーン。さて、これが携行されると、売り立てを実行し、人間どもの集合も、人間どもの売り立ても実行する。さらに、この石に、次のものらを彫れ。  ονλρζο、そうしてこの石を牝の<……の>皮に包め。逃散に、また、女奴隷であれ自由人の女であれ、あらゆる女たちを集める好機をつくるであろう。また、この石を執って特定の時に、先に云ったように、これに次の聖なる名称を刻みこめ。セーンティエール、カサナパンテー、ニディエル、ゾーキオル、トルゥクゥル、リカスマル、ボントポブ。これを、野薔薇〔Rosa sempervirens, Dsc.I-123〕といっしょに羊の皮に包み、家の中か好きなところか、あるいは仕事場に安置せよ、そうすれば、人間どもの逃散、好意、人間どもの売り立てと人集め、最善の仕事の力を目にするであろう、

ヘーリオス〔太陽〕の石
 ヘーリオスの石はヒュアキントスと呼ばれるものである。<太陽が>支配者である時期、つまり太陽が獅子宮にあるときにこれを採って、これに以下の名号を刻みこめ。(153)「エリステーゲエール、キラニオール、ノーリケール、トーマエール、アルゲトー、シュネーセム、ピュルゴーガプ、ゴームプティラク」、そして清潔なる者となって、これを身に携行せよ。そうすれば、服する者たちはみな、神を跪拝するように汝を恐れ、自分たちを汝の意向に聴従する者として持つであろう。さらに、この石に以下の名号を彫りこめ。「ドーニラム、テルシタエール、パキリアル、クサナクティエル」、そうして汝とともに携行し、水中に[も]置き、飲用せよ。そうすれば、汝の(xrusiasmovV)、つまり、黄疸症が入りこむことはないであろう。さらに、この石に以下〔の名号〕を彫れ。「   イアエル、ニエル、ミエール」、そうして常時汝の身につけよ。そうすれば、雷霆とか稲妻が汝に近づくことはなかろう†prose ouj†。さらにまた、このような石をライオンの皮に包んで、汝の身に携行せよ。そうすれば、僭主や権勢者が、いかなる状況であれ誰かに脅迫されることはないばかりか、帰ると?、大きな力とあらゆる善と僥倖が汝とともにあるだろう。また、汝が狙いを外すことは決してないであろう。また、汝が失敗することはないばかりか、汝がを云おうと、真実として信じられよう。

アプロディーテー〔金星〕の石
 アプロディーテーの石とはクリュソリトス〔トパーズ〕のことである。アプロディーテー〔金星〕が支配者である時期、つまり(154)[ヘーリオスとセレーネーの]獅子宮にある時にこれを採れ、この石に以下の名号を彫りこめ。「トゥババエー、サラ、イア、メシゲル、セーケーペエール」、そうしてこの石を携行せよ、そうすれば、王たちや最大の人たちから重用されるであろう。さらに、この石に金剛石で以下の徴を彫りこめ。「   ウゥタラル、タラム」、そうして携行せよ、そうすれば両眼が汝に悪さをすること断じてなかろう。[貧乳の女は。]この石を水の中で砥石で磨り潰し、水で滴下されたものを貧乳の女をして飲用せしめよ、そうすれば、母乳をほしいだけもたらすであろう。さらに、この石に以下の名号を彫りこめ。「サコーティネール、ナサエール、ウゥラパエル」、そうして鹿皮でくるめ。頭につける者は、この石を携行するかぎりの期間、頭に悩むことはなかろう。

ヘルメース〔水星〕の石
 ヘルメースの石は、カルケードーン石〔玉髄〕とかカルトゼドーン石とか言われるものである。ヘルメース〔水星〕が支配者となって、固有の家つまり双子宮にいる時期にこれを採れ、そしてこれに金剛石でもって以下の名号を彫れ。「パラク、オルニエル、オルキタエール、サクリタエール、ムゥエーティエース、セキエム」、そうして脊椎に巻きつけよ。そうすれば、雄弁な弁論家、いかなる人にとっても甘き弁舌家となり、たとえ汝が何かへまを云ったとしても、大いに美しいことに聞かれるであろう。さらに、この石に〔以下の〕天使たちの名号を彫りこめ。「ロトレル、ミカエール、レートレーム、((155)) レーステーガエーム、レポラク、ネーレーエール」、そしてこの石を鷹の皮と白鳩の心臓で包みこみ、聖潔にして清浄な者となって、汝の額に当て、見たいと望む相手や添い寝したい相手の名を呼べ。そうすれば、汝の夢を通して真理をすべて汝は見るであろう。なお、この石に次のことを彫りこめ。「 」、そうして、わずかの芍薬と、短い5葉の植物とともに、ケリドーン〔燕〕と言われる魚の皮で包み込み、てんかん症の患者やダイモーンに憑かれた者に身につけるよう与えよ、<そうすれば>癒やされるであろう。

クロノス〔土星〕の石
 サルドス石とかサルドニュクス石とかがクロノスの石である。クロノスの時期にこれを採れ、そして金剛石で次の名号を彫れ。「ウゥリトース、オスデー、ソデーエール」、そして窒息死を恐れなくてすむよう、昼夜携行せよ。しかし、そなたが長生きして長寿を保つためには、その中に以下の名号を彫りこめ。「ソーッラ、ノーニオール、メネーオーン」、そして昼夜携行せよ。しかし、その中に次の名号「ウゥリュエール、<……>」を書けば、

ゼウス〔木星〕の石
 ゼウスの石とはイアスピスのことである。これをゼウス〔木星〕の時期に採って、その中に以下〔の名号〕を刻みこめ。「ウゥルメール、シニエル、レオンデール」、そして汝とともに携行せよ。万一、盗賊に遭遇しようが、〔連中は〕そなたを神のごとくひれ伏し、連中から害や危険を受けることなく、むしろ益を得るであろうから。さらに、この石の中に次の名号を彫りこめ。「エートレエール、ポーテーローネステーロン、アシュネル、ヒエキエル」、そうして汝の口の中に入れよ。そうすれば、汝の全生涯にわたって、いかなる口においても健康であろう。さらに、口で躓く場合には、この石を砥石で潰し、患者に飲ませ、着用させよ。ダイモーンに憑かれた者たち、てんかん患者たち、月に憑かれた者たちに対しては、この石に以下の聖なる名号を彫りこめ。「ッローミケイル、エルポーリアエール、タウポレル、ミサエート、オーナプ、カイネル、エリケアグ、ダイティプレク、オルキエル、セアレ、モーン、レポール」、これを水中に置き、病人に飲用させよ。<……>これらが釘付けされて、この石を携行する者たちは治癒されるであろう。この石の中に次の徴???を彫れ、流血している者に近づけよ、そうすれば治癒されるであろう。

アレース〔火星〕の石
 アレースの石とは薔薇石(rJodianovV)?〔瑪瑙?〕のことである。しかしローマ人たちはグラナタ(gravnata)と<呼ぶ。これを>アレース〔火星〕が<その>固有の宮に<ある>時に<採って>、その<中に>以下の聖なる名号を刻みこめ。「ランケル、ノロゲール、ストラピナル、ゴールケナグ、ノームゥメール、モメーノーン、ペラクレール」、そうしてこれを、戦争の際、汝の手中に携行せよ、そうすれば不敗者となって、誰にでも勝利する、しかのみならず、戦時に起こる致命的打撃に仕返すだろう。さらには、固有の時と宮にあるときに、以下の名号をもこの石に彫りこめ。「オトーセール、ガスメエール、ロースケエール、イアエノス、キベーオス、ラエーテール、エントゥルニ」、そうして戦争の時に汝とともに携行せよ、そうすれば、[ローマ人の間で(sklw:poi)と名づけられている](toufekivwn)の(rJigmata)のように]sklw:poiが汝に入りこむことはなかろう。また、(ligoquvmioV)の際にも、この石が水中で砥石で磨り潰されて飲用されると、益するであろう。

2017.02.23. 訳了。

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