014 あらゆる湿ったものらの中で神的な水をひとは何と呼ぶか、そしてそれは化合物であり、単純ではないことについて
あらゆる適時の中で仕事を始めるべきであるということについて (Peri; tou: ejn panti; kairw/: ajrktevon to; e[rgon) (fort. pars operis Ceirovmhkta) (e cod. Venet. Marc. 299, fol. 144v) 2.156."3t" 2.156.4 これらのことについても、当のヘルメースが、『諸々の濾し器(koskivnon)』の中で強力に区別して、あちらこちらで言っている。「諸々の水を降ろすと、2.157.1 濾し器そのものがどうやら流れるらしい」。大いなるヘルメースによれば、すべてはいっしょに下降するものらそのものである。それはまた器具によって、煮沸されもすると思われるものへと、ただちに上昇するものらでもある。これらのことは、われわれはロゴスによってすでに述べおわった。ただし、適時についてのロゴスは別であるが。というのは、適時は夏 太陽が作業に対する自然をゆうする時である。もちろんマリアは『仮面の制作』の中で、「すでに書かれたとおり、硫黄水は理性なき者らによって把握されるであろう、平皿と管によって高みへと送り揚げられる〔硫黄水は〕」。いや、この水は、手のつけられていない〔天然〕硫黄の、つまり雄黄の蒸気と言うのが習いである。そのために、あなたはわたしを莫迦にしました、わたしがたった一言で、これほどの神秘を口に出したといって。 2.157.10 哲学者も謂う、手をつけられていない少量の〔天然〕硫黄は、数多くの試剤を?焼し、いや、石をも?焼し、諸々の金属を軟化させる。この水によって混合物は練られる。硫黄について、硫砒鉄鉱に対してのように彼は謂う、「火を通さぬ〔天然〕硫黄を汝が推し進めるならば、汝は黄金酵母を作るであろう、諸々の有性の混合物とともに。そして硫黄状のものらの混合物もまた搗き砕かれる」。じつにこのようにして煮沸され、あるいは、焙焼されるのは、理性が救われるためである。「もしも」と彼は謂う、「火を通さぬ〔天然〕硫黄を汝が追加投入するなら、おが屑によって、2.158.1 あるいは保温盤によって、汝は硫黄水を黄金酵母にし、ついに金を得る。軽く掻き交ぜながら煮沸せよ、黄色い密陀僧のmwtavriaを添加しながら」。人々がmwtavriaと述べてきたのは、それ自体が血のように濃いからである。そのあとで、2ないし3日間より激しく焙焼せよ、そして〔火から〕降ろして、薬剤の残り物の中にそれぞれ空けよ、そうするとイオスができる。これについてペーベキオスは言った。「薬剤を二個に分割し、半分を陶製容器に、別の部分は銅製〔容器〕に保持せよ」。これによって彼は、一言で、陶製からは焙焼を、銅製からはイオス化を暗示したのである。さらに、銅は月桂樹によって、つまり、手をつけられていない〔天然〕硫黄は月桂樹の葉をもったもので、?焼される述べたことから、白化をも公言せよ。あなたが古の人たちの徳、いかに明白に彼らがすべてを述べたか、を知ることができるために。彼らはすべてを隠したと思われているが、明白に述べているのです。「最初は軽い光で、手をつけられていない〔天然の〕硫黄の水が浸透するために」。この光については、マリアがおもむろな光(ejk probavsewV ta; fw:ta)さらにはまた徐々の火(ejk prosagwgh:s to; pu:r)と言ったもので、充分に(ajrkouvntwV)つくる場合は、漸進的に(proodwtevrwV)〔つくる〕のは、理性、つまり、徐々の光が救われるためである。適時とは夏である、そして紫が固有の適時を有するのは、塩漬けにすべきものの分解と冷却のゆえであり、コムミであれ何であれ、涙がひとりでに進展するのは、固有の自然本性からして、夏だからである。わたしは一部の人たちから、われわれの仕事はあらゆる適時に行われると聞いたが、しかし疑わしい。 2010.05.27. 訳了。 |