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back.gif015 あらゆる適時に仕事を始めるべきであるということについて

ギリシア語錬金術文献集成

TLG4319

ゾーシモス

016
大まかな仕上げについて/作業






大まかな仕上げについて/作業
(Peri; th:V kata; plavtoV ejkdovsewV to; e[rgon)

(fort. pars operis Ceirvmhkta)

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 145v)



2.159."1t"
大まかな仕上げについて
2.159."2t"
作業

2.159.3
 これも、アイギュプトスの預言者たちに宛ててデーモクリトスは次のように書いている。「わたしはあなたに、おお、徳の愛者よ、力あるあなたに向けて、大まかな術知をあなたのために書こう。試剤の目録は以下のとおりである。辰砂から採った水銀、マグネーシア、そして劇薬の粉末アンチモン、硫化アンチモン(calkhdovnion)、ijtalikovn、密陀僧、白鉛、鉛、錫、鉄、銅、孔雀石、klaudianovn、カラミン(kadmeiva)、火石(purivthV)、硫砒鉄鉱(ajndrodavmaV)、第一溶錬からできる硫黄(qei:on a[qikton)、雄黄(ajrsevnikon)、2.159.10 鶏冠石(sandaravch)、砒石(kinnavbariV)である。

 これらの試剤は、金と銀に共通である。というのは、白化されるものらを白化させ、黄化されるものらを黄化させるからである。ところで、白化させるものらは、まさに以下のものらである。キオス島の土、そしてajsterivthV(sc. livqoV)、サモス島の土、キモーロス島の土、そして透明石膏(ajfrosevlhnon)。

 磨りつぶされるのは、以下のものらである。第一溶錬からできる硫黄、カッパドキア産の塩をはじめあらゆる種類の塩、塩の花、石膏、これは無花果樹の無花果の果汁と添え名されている、割られた明礬、muvsi、緑礬水、ペルシアの葉(fuvlla persevaV〔Dsc.I-187〕)、月桂樹の葉。

 黄化されるものらは、以下のものらである。ポントスの土、これは焼かれる、アッティカの土、2.159.20 これは青い〔Dsc.V-106〕、青も2つの染色に共通である。2.160.1 植物においても、kikivdion〔黄色の染料〕、knhkavnqion〔ベニバナ〕、ejluvdrion〔クサノオ〕が処理されるものでもある。また果汁においてはガム(kovmmi)。彼がガムを言わなかったのは、白い合成物に果汁を入れるからである。

 精練(ijwvsiV)によって後にいっしょに磨りつぶされるものらは明らかであるとせよ、そしてここに、非有の体は火がなくても美しく働くという証言が一致する。一部の人たちは、精練の際に植物つまり、アカバナルリハコベ〔Dsc.II-209〕の花や、ルバーブ〔Dsc.III-2〕や、同類のものらを、二度、三度と投入することを望む。また一部の人たちは、クロコスや、球根を持ったマンドラゴラの根を用いる。わたしとしては、これなくしては何ものも染色されないと付言しよう。そしてこれによって2.160.10、精練の際にあらゆるものがゴムとともにいっしょに磨りつぶされる。しかしあらゆる人たちが言及しているのは、この水に酵母を壊滅させる必要はないということである。染色されようとする体に一致する。?

2014.10.

forward.GIF017 この術知における有とか非有とかは何であるか、について
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