title.gifBarbaroi!
back.gif017

ギリシア語錬金術文献集成

TLG4319

ゾーシモス

018
術知がひとつの染色についてすべてを語ってきたことについて






術知がひとつの染色についてすべてを語ってきたことについて
(Peri; tou: o{ti pavnta peri; mia:V bafh:V hJ tevcnh lelavlhken)
(fort. pars operis Ceirovkmhkta)

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 150r)



2.169."3t"
ひとつの染色についてすべてを
2.169."4t"
術知が語ってきたことについて

2.169.5
 一覧表から、ヘルメースとデーモクリトスは、[一なる]ひとつの染色について、まさしくあらゆる事柄を簡潔に述べたことが知られているが、他の人たちは謎めかした。じっさい、たしかにアプリカノスも謂っている。「染色の状態になるのは、金属、液体、諸々の土、諸々の植物である」。キュメース(CuvmhV)は美しくも表明している。「なぜなら、万有は一である。それによって万有は生じる。2.169.10 万有は一である。もしも万有がすべてを包含しないなら、万有は生じなかった。だから、汝はその万有を投入しなければならない、万有を制作するために」。ペービキオス(PhbivcioV)は四つの体〔物体〕によって。マリアは保温板khrotakivVによって。アガトダイモーンは、「銅の金属状態への変成、精錬、黒化の後に、白化、そのとき確実な黄化があろう」。同様にその他のすべての事柄も、彼らの間で言い広められた。

 ところで、マリアが同じものについて言う場合、彼女は謂う。「多くのものらは、鉛から銅に至る諸体を有している」。さらに倍化物(diplwsivdia)を言う場合、彼女が言うのは次のものについてである。「それら〔倍化物?〕は2つのbolhv、時には銀-銅の、時には金-銀の、時には鉛-銅の〔bolhv〕であり、他もすべてが同様に考えられる。2.169.20 (Peri; de; a[rsiV ajrguvrou eij pavntropon, h[ melavnsewV.) 2.170.1 すべてにわたって彼らの間で言ったことについて、ひとりマリアだけは不平を鳴らして、言った。『わたしが銅とか鉛とか鉄とか言う場合は、ijovVのことを言っているのです』。

2009.05.12. 訳了。

forward.GIF019 4つの体は染色の養分であることについて。実際は……
back.gifギリシア語錬金術文献集成/一覧表にもどる