052 端的に万物についての、また、諸々の光についての解説
ギリシア語錬金術文献集成
TLG4319
ゾーシモス
053
白鉛論
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白鉛論
(Excerptum de cerussa) 表題なし(sine titulo)
(e cod. Paris. B.N. gr. 2327, fol. 265)
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……力。さて、作業後、白鉛は雨水で甘く〔酢酸塩に〕され、安定するよう放置される。ただし、これ〔白鉛〕から水を排除せよ、そうすれば大いに真っ白なものが見出されよう。普通の密陀僧も、鉛の一種であり、酢で一般化されると、驚くべき力を持っている。というのは、これは非体そのものとしても見出され、さらに塩化され甘くされると、これ自体も真っ白で、まったく白鉛を表したものとして見出されるからである。さらにセーリコン(shrikovn)〔赤い色の顔料〕にも、どうして火の中で黄色にされ、鶏冠石も驚くべき力を持っているのか、わたしは驚く。
2009.10.24.
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