066 ゾーシモスの作業 II
ギリシア語錬金術文献集成
TLG4319
ゾーシモス
067
ゾーシモスの作業 III
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同じゾーシモスの作品/作業 III
(Poivhma tou: Zwsivmou (pra:xiV g'])
(e codd. Paris. B.N. gr. 2327, fol. 88r + Laur. gr. 86,16, fol. 95r)
〔005とくらべると、「太陽の南中」が「辰砂の南中」となっている以外、有意の違いは認められない。〕
067 1 t
同じゾーシモスの作品
作業 第3
再びまた、神的で神聖な盃形祭壇を認め、足まで届く白衣をまとったひとりの犠牲祭神官(iJeroprephvV)が、あの恐ろしい秘儀の犠牲祭を執行しているのを見て、わたしは云った。
「いったい、これは誰ですか」。
すると、彼は答えてわたしに云った。
「それがしは、至聖所の神官である。それがしが望むのは、身体を血まみれにすること、眼を見えさせること、死んだものらを復活させることである」。
じつにそういうふうにして、再び倒れて、なおしばらく眠り、まさしく第四の梯子をわたしが登りかえしているときに、日の出の方角からやってくる者が、その手に戦刀を持っているのをわたしは見た。もうひとり彼の後ろに伴っているのは、身体中に斑点の模様のようなもののついた者で、白装束で、見目うるわしく、その名は辰砂の南中(mesouravnisma kinnabavrewV)と呼ばれた者。そして懲らしめ〔の場〕にわたしが近づくと、戦刀をつかんでいる者が言う。
「彼の頭を切れ、彼の筋を部分ごとに犠牲とし、彼の肉を部分ごとに〔犠牲として〕、そうやって、彼の肉はまず組織的に(ojrganikw:V)煮られ、この時また懲らしめを通り抜けるようにせよ」。
じつにそういうふうにして再びわたしは眼をさまして云った。
「わたしの理会は美しかった、 金属の湿そのものに関することなのだ」。
すると再び、戦刀をたずさえている者が謂った。
「下りの7段の梯子をおまえは満たした」。
すると別のもうひとりが、すべての湿った箇所から流れをほとばしり出させると同時に謂った。
「術知は成就された」。
2009.08.02.
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