ギリシアのウマの精たちで、ヒンズー教のアシュヴィンasvin〔「ウマを持つ者」の意〕や中央アジアの半人半馬の呪術師に由来するものであった。ケンタウロスは魔術を使ってその姿をいろいろと変えることができた。また古代ギリシアの神々にさまざまなことを教えた[1]。ケンタウロスの姿で最も有名なのは、頭と肩が人間で、胴体と脚がウマであるものであった。ケンタウロスの別称はマグネテース(「偉大なる者」)であった[2]。Kentauros という名はラテン語の"centuria"(百人隊)と関係があった[3]。ケンタウロスの永遠の好敵手はラピテース族(「石の武器を使う者たち」)で、このことからラピテース族というのは太古の時代からあったことがわかる。
Horse
Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)