[底本]
TLG 4037
ANONYMI PARADOXOGRAPHI
(Varia)
1 1
4037 001
De incredibilibus (excerpta Vaticana), ed. N. Festa, Palaephati
peri apiston [Mythographi Graeci 3.2. Leipzig: Teubner, 1902]: 88-99.
5
(Cod: 1,533: Paradox.)

9999 001 4037 2 1
4037 002
Tractatus de mulieribus, ed. A. Westermann, Scriptores rerum
mirabilium Graeci. Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam:
Hakkert, 1963): 213-218.
5
(Cod: 1,028: Paradox.)
3 1
4037 003
Tines oikoi anastatoi dia gynaikas egenonto, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium Graeci. Braunschweig:
Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963): 218.
5
(Cod: 73: Paradox.)
4 1
4037 004
De fratribus amicis, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium
Graeci. Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963):
219.
5
(Cod: 77: Paradox.)
5 1
4037 005
De amicis, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium Graeci.
Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963): 219-220.
(Cod: 70: Paradox.)
6 1
4037 006
De Cleobi et Bitone, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium
Graeci. Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963):
220.
5
(Cod: 20: Paradox.)
7 1
4037 007
De impiis, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium Graeci.
Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963): 220-222.
(Cod: 294: Paradox.)
8 1
4037 008
De transformationibus, ed. A. Westermann, Scriptores rerum mirabilium
Graeci. Braunschweig: Westermann, 1839 (repr. Amsterdam: Hakkert, 1963):
222-223.
5
(Cod: 254: Paradox.)





『信じがたいことども(ヴァチカン本抜粋)』De ancredibilibus(excerpta Vaticana)
"t"
『ヴァチカン本抜粋(EXCERPTA VATICANA)』
(俗に言う無名氏著『信じがたいことども』(Vulgo Anonymus De incredibilibus.))

第1節
 知るべきは、最古の人間を、アイギュプトス人たちだと〔主張する〕ひとたちがあり、プリュギア人たちだと主張するひとたちがあるが、ヘッラス人たちのうちで最古なのは、アテーナイ人たちと、先住ペラスゴイ人たちであり、今はアルカディア人たちである、諸都市の中では、アテーナイのアクロポリス — 地生えの(autochthones)〔人間と蛇の〕二身をしたケクロプスによって建設された — と、第2は、イナコスの子ポローネウスによって[建設された]〔ペロポンネーソス〕、そして第3は、プロメーテウスの子デウカリオーンによって〔建設された〕テッサリアにあるイトーン〔テッサリアのプティオーティス地方〔テッサリア南部、パガサイ湾とマリス湾に挟まれた地域〕にある都市〕である。

2."t"
『7つの見物(Ta hepta theamata)』〔世界の7不思議〕
第2節

 1.オリュムピアにある〔高さ〕36ペーキュスのゼウス〔像〕。
 2.エペソスのアルテミス女神の神殿。
 3.デーロスにある角製の祭壇、この祭壇は1日の間に神の犠牲〔に捧げられた〕獣の右の角によって成ったと言われている。
 4.ハリカルナッソスにあるマウソーロス神殿。
 5.アイギュプトスにあるミラミッド、このうちより大きいものは〔高さ〕400ペーキュスある。
 6.バビュローニアの城壁。
 7.ロードスにある〔高さ〕70ペーキュスの巨像、これを作ったのはリンドス人カレース。
 エピダウロスにあるアスクレーピオス神殿や、パリオン〔トローアスにある都市〕にある祭壇や、吊り庭園(kremastoi kepoi)や、アテーナイにあるアテナ立像や、キュロスの王座を挙げる人たちもいる。

3."t"
金毛羊皮について
第3節

 コルキス人たちの間で守られている羊皮は、真実には黄金ではなく(そんなことは詩人の作り話なのだから)、いかにすれば錬金術(cheimeia)によって〔Sudaの"Lecicon"の"chi"227に、「"cheimeia"とは"cheumeusis"。"chemeia"による探求」とある〕黄金ができるはずかということが書かれた巻物であったということ。だからして、当時の人たちが、その巻物の効験(energeia)ゆえに、それを黄金と名づけたのは尤もなことなのである。

4."t"
アポッローンとポセイドーンがイリオンの城壁をつくったと言われるのはどうしてか?
第4節

 アポッローンとポセイドーンとがイリオンの城壁をつくったと〔人びとが〕言っているということ。しかし、それはそういうふうではなく、じつはこの都市の城壁はラオメドーンが敬虔ならざる仕方でつくったのである。つまり、アクロポリスにアポッローンとポセイドーンとの格別に尊崇されていた神殿があった、ここから盗んで、城壁の設置に財宝を費消したのである。

5."t"
ケルベロスについて
第5節

 ケルベロスは、テスプロートイ人たち〔アムブラキア湾の北、エペイロスの南西地域の住民〕の王アイドーネウス〔"Aidoneus"はハーデースの別名でもある〕のイヌであったが、これを、夜間、盗人たちがひそかに引きずり出して、光なき洞窟の底に隠しておいた。ところがヘーラクレースがこれを引きずり上げて、エウリュステースに与えたということである。

第6節
ヘーラクレースとアケローオス〔河神〕との角力について

 ヘーラクレースがアケローオスと一騎打ちをしたと言い伝えられているということ。しかし事情はこうである。アケローオス河はアイトーリア人たちとクウレーテス人たちの間を流れ、領地の多くを分断し、ある時はあちらの人たちに、ある時はこちらの人たちに付け足した。このため両者双方の諍いには激烈なものがあった。そこへ、ヘーラクレースがアイトーリア人たちの援軍としてやって来て、クウレーテス人たちに対する勝者となり、河をひとつの流れに封じこめ、一撃でアイトーリア人たちの領土を確かなものにし、オイネウスの娘デーイアネイラを得た。

7."t"
パシパエーについて
第7節

 パシパエーは、地元の若者に恋し、ダイダロスを恋の協力者にして補助者とした、つまり、それまでも、彼が何か製作するとき、検分するのが常であったので、指物の牝牛、それも最高度に生きた牛に似た牝牛の完美な模像を、この時もこの牝牛の見物にかこつけて、ダイダロスの家に頻繁に赴き、くだんの恋人と情交していたが、ついに知れ渡るところとなった。このことが神話として記録されたのである。

8."t"
キマイラについて
第8節

 キマイラについて、プルウタルコスが『女たちの勇徳について』〔第9話〕という一書の中で次のように主張している。彼の主張では、キマイラというのは、日向かい〔=東向き〕の山で、そのため、夏の反射光を耐え難く、灼熱と化し、これが平野に放射するために、果実はしおれてしまったのを、ベッレロポンテースが思案して、断崖の最も滑らかな部分、つまり、反射光を最も強く跳ね返す部分を破壊したという。

9."t"
ナルキッソスについて
第9節

 彼について言われているのは、水の中に自分の影(skia)〔が映っているの〕を見て、恋をし、[自分の]影(skia)を抱擁している水の中に引きこまれ、そういうふうにして溺死したということである。しかし、これは真実ではない。というのは、水の中で溺死したのではなく、複雑な身体の流動的自然本性(physis)の中で、自分自身の影(skia)を、あるいは、身体の内なる生命(zoe) — それは本当の(ontos)魂の劣位の?(eschaton)影像(eidolon)である — を、眼にして、これ〔身体の内なる生命(zoe)〕をみずからのもの(oikeia)として抱擁しようと熱中して、すなわち、それ〔魂〕における生命(zoe)を歓愛しながら、溺死したのである、水に呑みこまれたとは、本当の(ontos)魂を — 本当に(ontos)自身にふさわしい生(bios)と云っても同じことである — を、だめにしたという意味である。ここから、一種の諺も、「自分の影を恐れて(dedios ten sautou skian)」〔例えば、プラトン『パイドーン』101d〕と謂うのである。つまり、〔この諺が〕教えているのは、劣位のこと(eschata)を第一のように熱中するのは、わたしたちにとって魂の破滅を、あるいは、事物に関する真の知の絶滅や、真に(kata ousia)それ〔魂〕にふさわしい完成(teleiotes)の〔絶滅〕を招来する — それを恐れよということである。
 そういうふうに、プラトーンの〔作品における〕諺について書いた人〔プロクロス?〕が〔書いている〕。

10."t"
アレクサンドロスについて
第10節

 知るべきは、アレクサンドロス — つまりパリスともいう — は、女神たちの審判をしたのではなく、賢明であったので、女神たちを讃美する歌を作ったということである。ここから、彼がパッラス、ヘーラ、アプロディーテーの審判をしたという神話ができたのである。

11."t"
パンについて
第11節

 ポリュアイノスが『戦術書』の中で主張しているところでは、この〔パン〕は初めて戦列を発明し、密集戦列(phalanks)と名づけ、左右の戦翼(keras)〔ギリシア語で"keras"は「角」の意〕を配置し(だからこそ、彼を角の生えた姿につくるのである)、また、知恵と技によって敵勢を恐怖に陥れた最初の人でもあった。というのは、斥候から、敵勢の手のもの1万がディオニュソスに差し向けられたと教えられて、ディオニュソスは恐れたが、彼〔パン〕は依然として恐れる気配なく、夜になると、できるかぎりの大声で鬨の声を上げるようディオニュソス隊に指図した。そこで彼らはラッパを鳴らし、鬨の声を上げると、岩岩も渓谷の窪みも反響した。このため敵勢は、恐怖に打ちのめされて敗走した。パンのこの戦術を讃えて、わたしたちはエーコー〔こだま〕をパンの友と歌い、軍隊のむなしい夜間の恐怖をパニックと呼びならわすのである。

12."t"
エンデュミオーンについて
第12節

 エンデュミオーンは星辰の観察に研究生活を送った最初の人物であり、〔その観察ぶりたるや〕夜中じゅう不眠で、昼間はたいてい横になるというほどだったということ。だからこそ、セレーネーの恋人とも言われたのである、この人物に対する好意が彼女にあたかのように。
 そういうふうにプラトーンが。〔出典不明〕

13."t"
パエトーンについて
第13節

 さらにパエトーンについても、ヘーリオスの息子だったと言われている。しかし事情はこうである。パエトーンは太陽(helios)の軌道を推測した、それはちょうどエンデュミオーンが月の〔軌道〕を〔推測した〕ように。しかしながら、厳密にではなく、その言葉〔法則〕は未完のまま残して死亡した。

14."t"
ベッレロポーンについて
第14節

 ベッレロポーンのウマも、神話でいうのとは違って、有翼ではなかった。そうではなくて、高貴なる天文学を追い求め、心を尽くし、星辰に交わり、天空へと、ウマによってではなく、星辰によって昇ったのである。

15."t"
イカロスについて
第15節

 イカロスも、若さと僭越さのままに、適切なことを探求することなく、理性にとらわれること甚だしく、真理から逸脱し、すべての言葉を得損ない、底なしの事実の海に墜落した、これをヘッラス人たちは違ったふうに神話化し、懐(kolpos)のことを彼にちなんで「イカロスの懐」としてつくる???のである。

16."t"
イオーについて
第16節

 アレストールの娘イオーは、ヘーラ女神の女神官であった。結婚する前に娘が妊娠していることを知った父親は(というのは、彼女の外見がもはや処女ではなく、性愛の盛りのために本来の彼女よりもより大きく、かつ、より美しく見えたからである、だから、アルゴス人たちによって牝牛とも添え名されるほどだったのだ)怒って、彼女を監視下に置き、彼女の番人として母親の兄弟アルゴスを任命した。このアルゴスは、眠ることなく、何者も逃さぬ男で、けっして彼女を開放することはなかった。ここから、パノプテース(Pnoptes)〔「すべてを見る者」の意、アルゴスの呼称である〕という呼び名さえ持っていたのである。ところが、地元民のひとりヘルマオーンが、イオーが望んでいるとも知らぬまま、アルゴスを殺害した。そこで彼女は、こういうふうにして自由になって、実行者たちといっしょに逃亡し、荷方船に乗りこんだが、冬の嵐に海洋 — これはイオニア海〔イオーの海〕と呼ばれる — に運ばれ、至る所に寄港しながら、アエリア(Aeria)〔「霧深き国」の意、エジプトの古称〕にまでたどり着き、その美しさゆえに神とさえ信じられたのである。
 そういうふうにカラクスが『ヘッラス史』の中で。

17."t"
ディオニュソスについて
第17節

 カラクスは次のように主張している、 — カドモスの娘セメレーは、結婚前に妊娠したと言われている。しかし出産の際、雷が落ち、彼女ははかなくなったが、赤児は生きながらえた。だから彼女のことを、ディオブレース(Diobles)〔「ゼウスに打たれた者」の意〕たちとして話題にされるように、神的運命を引き当てたと想像されて、テュオーネーとも〔人びとは〕名づけたのであるが、子どもの方は、このうえなく神的であった — 何しろ、火の中から救い出されたのであるから — ので、カドモスは厚遇し、アイギュプトス・ディオニュソスという父祖伝来の名前をつけた。アプロディシアスのアレクサンドロス〔AD. 2-3。198年と211年との間、アテーナイでペリパトス学派の哲学を講じた。アリストテレス以来の最も功績のあった註釈家〕は、その『自然学』の中で次のように主張する、「バッコス信女が酒による合唱舞踏のせいでディオニュソスについて行ったというのは、意味もなく物語られているわけではない。同じくサテュロスたちが気まぐれのせいで、またリュディア人たちが一部の者たちが彼に解放されたがために、またパルドス〔pantheraの牡〕が酒に酔った連中の多種多様な幻影のせいで〔ディオニュソスについて行ったというのは〕。というのは、酒に動かされて、それぞれの者は異なった多様な理由を持っているのであって、生き物の皮も斑点が多い。〔だから〕ひとりのバッコス信女は狂って人殺しを犯したように、多くの人たちは酩酊して人殺しをするのである。ディオニュソスが裸であるのは、飲酒者たちの知性は酒によって正体を暴露するからである。アプロディーテーやアリアドネーを渇望するのは、酔っぱらった者たちにとっては、女たちに対する欲望が最も多く生じるのが常態だからである。さらにまた禿頭であるのは、頭脳をひとりぼっちにし損なうこと最も甚だしいばかりか、深酒で身体を消耗させるからである。ここから、彼〔ディオニュソス〕のことをマローン(Maron)とも〔人びとは〕言うのである。〔欠損〕火によって電撃され、大腿に放りこまれたのは、酒は日に当たり〔=発酵して〕、陶器〔酒瓶〕に匿われたうえ、混酒と力で完成するからである。また彼の姉妹が4人いるのは、酒を変化させる仕方にも4通りあるからである」。〔アレクサンドロスの『Problemata』(lib. 3-4)[Sp.] III_17〕

18."t"
ホメーロス〔の作品〕における"seira"について
第18節

 一部の人たちが結論づけるところでは、ホメーロスは日々や太陽の光線のことを"seira"と言っているということである。〔"seira"はIl.XXIII_115; Od.XXII_175などに出てくるが、「縄」の意である。何を言っているのか、意味がよくわからない……〕

19."t"
クロノスについて
第19節

 クロノスでさえゼウスに縛られたというのは真実ではなく、クロノスはわたしたちからはるかに外部の軌道を運行していて、その動き(kinesis)はのろく、人間どもに容易には見えない。それゆえ、話では、彼はほとんど束縛されているも同然だという。多数の空気(aer)の深みがタルタロスと言われる。

20."t"
ディオメーデースの武具から発する火について
第20節

 ディオメーデースの武具から輝き出る絶えることなき火とは何か? アテーナは光をもたらす者として現れ、真の(alethos)理性(nous)と知慮(phronesis)との指揮者であるから、ディオメーデースの魂に光をともし、かすみを、すなわち、無知 — これがある間は、魂は見ることができない — を振り払う。だから言われるのである。
  そのうえにまた、眼から今まであったかすみを取り除いてやる〔Il. V_127〕
 これこそ火であり、彼にもたらしたのはアテーナだと考えられたのであろう。
 そういうふうにプロクロス〔410-485。新プラトン学派の最後のひとり〕が。〔出典不明〕

21."t"
「山毛欅の車軸が大きく軋み」について
第21節

 「山毛欅の車軸が大きく軋み」〔Il.V_838〕。いったい、どうして、重さのないものが重さの原因なのか? 話では、分有するもの(to metechon)がいかようなものであれ、分有されるもの(to metechomenon)も同じようなものとして現れるのが必然であるという。なぜなら、分有される神が一つであるとき、魂(psyche)と理性(nous)はそれぞれ別様に、表象(phantasia)と感覚(aisthesis)もそれぞれ別様に分有するのであって、〔魂は〕明示的に(aneiligmenos)、〔理性は〕不可分に(ameristos)、〔表象は〕造形的に(morphotikos)、〔感覚は〕受動的に(pathetikos)〔分有される神を分有する〕。そして分有されるものは実体的には単相的であるが、分有という点では多相的であり、分有する者たちにとって、それらの有する弱さ(astheneia)ゆえに、違ったときには違ったものとして表象され、それら〔分有するものら〕が現れるばかりか、重さのないものが重さの原因ともなるのである。
 〔わかりにくい文であるが、プラトンのイデア論を下敷きにすれば、いわんとするところは明らかであろう〕

22."t"
"Soloikismos"〔文法的破格〕について
第22節

 ソローンは、クロイソスを訪問した後、キリキアに行って、ソロイという都市を建設したが、この都市にも何人かのアテーナイ人たちが定住した、彼らは、時が経つうちに、非ギリシア人化して、訛言葉を話すようになったと言われる、"Soloikismos"〔ということば〕もこれにちなむ。

23."t"
重荷降ろし(seisachtheia)について
第23節

 サラミスの人ソローンが初めてアテーナイ人たちに「重荷降ろし」政策を導入したということ。これは身体の償還であった。というのも、〔アテーナイ人たちは〕身体を抵当に借金し、行き詰まって、労務者(thes)になるのがつねであったからである。



『女たちに関する話(Tractatus de mulieribus)』
"t"
『戦いの見識と勇ましさをもった女たち』

1.セミラミス(Semiramis)
 クテーシアスの主張によれば〔断片1〕、シュリアの女神デルケトーと、あるシュリア人との間にできた娘で、ニノス王の家臣シモエンティスに育てられた女性である。やがて、王の代官のひとりオンネオスに娶られ、息子たちを得た。そして夫とともにバクトラを攻略して、ニノスの知るところとなり、〔ニノスは〕すでに老齢であったにもかかわらず、〔セミラミスを〕娶った。彼女はニノスとの間に子どもニニュアスを生んだ。ニノスの死後、バビュローンを焼成煉瓦とアスファルトで壁囲いし、またベーロスの神殿を建造した。しかし一子ニニュアスの策謀に遭って命終した、享年60、王位にあること42年間であった。

2.ザリナイア(Zarinaia)
 この女性は、自分の前夫にして兄 — サカイ人たちの王 — が亡くなると、パルテュア人たちの領土の権力者メルメロスに娶られた。ペルシア人たちの王が侵攻してきたとき、〔彼女も〕戦い、負傷して逃げたが、〔ペルシア人の〕ストリュアンガイオスに追跡され、嘆願して救われた。ほど経ずして、彼女の夫は彼〔ストリュアンガイオス〕を手中におさめ、これを亡き者にせんとしたので、彼女が救うよう頼んだ、しかし説得できず、捕らえられていた者たちを何人か解放し、これらといっしょになってメルメロスを亡き者とし、かのペルシア人に領地を返して、これと友好を結んだ。以上はクテーシアスの記録による。〔断片7-8〕

3.ニトークリス(Nitokris)
 アイギュプトスの女王、彼女についてヘーロドトスが記録しているところでは〔Hdt. II_100〕、彼女の兄がアイギュプトス人たちによって亡き者にされたので、最も責任の重い者たちを呼び集め、とある長い家の中でもてなしつつ、中庭(aulon)を通って河〔の水〕を彼らのところに引きこんで〔殺戮した〕が、みずからも灰の詰まった部屋に身を投げて〔自殺した〕。

4.バビュローン女のニトークリス(Nitokris)
 この女性は、ヘーロドトスの主張では〔Hdt. I_185-187〕、セミラミスよりも知慮深い女王であったという。すなわち、都市の〔中を流れる〕河に架橋し、港を開削して石造の岸壁を備えさせ、河の流れを都市の方に向きを変えさせて、敵勢の進入をより遅くさせたという。また、〔彼=ヘーロドトスの〕主張では、彼女は門前に自分の墓を作り、これでダレイオスを騙した、つまり、彼〔ダレイオス〕が、銀子を見つけられると当てにして、墓を開いてみると、見つかったのはそれではなくて、彼〔ダレイオス〕の飽くなき貪欲と利を追う無恥を罵る文言であったという。

5.アルゲイア(Argeia)
 生まれはポリュネイケースの血を引く女性。この女性は、ヘーロドトスの主張では〔Hdt. VI_52〕、双子を生み、夫 — ラケダイモーン人たちの王アリストデーモス亡き後、〔どちらが〕赤子の長子〔か〕を告げることを拒んだ、どちらも等しく王位に就くことを望んで。しかしながら、彼女によって長子の方が先に沐浴も授乳もされることを根拠に、〔どちらが長子かが〕明らかになったという。

6.テイオッソー(Theiosso)
 この女性は、ティマイオスの主張では、ポイニクス人たちの話し言葉ではエリッサ(Elissa)と呼ばれ、テュロス人たちの王ピュグマリオーンの妹で、彼〔ティマイオス〕の主張では、彼女によってリュビエーにあるカルケードーンが建設されたという。すなわち、彼女の夫がピュグマリオーンによって亡き者にされたとき、財宝を小舟に積み、幾人かの市民たちといっしょに逃げ、多くの災悪に遭った後、リビュエーに運ばれた、そして彼女の数々の漂泊にちなんで、リビュエー人たちによって土地の言葉でデイドー(Deido)と命名された。そして前述の都市〔カルケードーン〕を建設、リビュエー人たちの王が彼女を娶ることを望んだが、彼女は拒否し、しかし市民たちにこぞって強請されたので、〔夫との結婚の〕誓約の解消のために祭司のようなものが祭礼を行うことを申し立て、屋敷の近くに〔犠牲祭のための〕最大の火床を設け、点火すると、部屋から我が身をその火床に投じた。〔ウェルギリウス『アイネーイス』に詳しい〕

7.アトッサ(Atossa)
 この女性は、ヘッラニコスの主張では、父親アリアスポスによって、男性として育てられ、王位を継承したという。そして、女らしい考えを隠して、〔女として〕初めて王冠(tiara)をかぶり、さらには初めてズボンをもはき、宦官たちの奉仕をも受け、書き物によって布令を発したという。そして、数多くの民族を臣従させ、すべての事業において、最も好戦的かつ最も男らしい女になった。〔ヘッラニコス、断片178〕

8.ロドギュネー(Rhodogyne)はペルシア人たちの女王であるが、哲学者アイスキネースの主張によれば〔断片18〕、ペルシア人たちの王国を最大にしたという。すなわち、彼の主張では、彼女はあまりに勇敢にして、恐ろしい女で、あるとき、髪の毛を梳っている最中に、ある民族が離反したと聞き、編むのは途中でやめ、上述の民族をつかまえて服属させるまでは、〔髪を〕ゆいあげることをしなかったほどである。だから、奉納された彼女の黄金の肖像も、髪の半分は頭の上に結い上げられていたが、半分は垂れたままであった。

9.リュデー(Lyde)
 この女性は、クセノピロス — リュディアの歴史を書いた — の主張では、クロイソスの始祖アリュアテースの妻にして妹であったという。この女性の息子のアリュアテースは、父親の王権を継ぐと、恐ろしいほど暴慢な人間となり、語るに足る人たちの外衣(himation)を破くは、多くの人たちに唾を吐きかけるは、するほどになった。そこで彼女は、片や息子をできるかぎり抑え、片やひどい目に遭った人たちを、有用な言葉と行動で宥めた。また、息子にはありとあらゆる心優しさ(philophrosyne)を垂範し、彼女自身が多分に有する慈愛へと彼を向き直らせようとした。しかし、〔息子が〕独力で愛することができる〔ようになった〕と確信すると、〔自分の〕病弱を口実に、食事そのほかのことを控え、〔息子が〕傍にいることも、同様に欠食することもないようにさせ、そういう方向へと改変し、その結果、彼〔クセノピロス〕の主張では、彼〔息子〕は適正・公正こうのうえない人物になったという。

10.ペレティメー(Pheretime)
 バットスの妻。この女性は、自分の子どもが陰謀にはめられて命終したとき、自分がキュレーネーの支配権を掌握し、孫息子を王に任じ、自分の息子アルケシラスにそむいた連中を、海路、アイギュプトスに派遣した。やがて彼女がやってくると、その全員を亡き者にした、当時アイギュプトスの支配権を握っていたアリュアンデースを説き伏せての上で。そして王から軍隊を受け取ると、キュレーネー人たちを過酷に扱い、アイギュプトスに引き上げて命終した、メネクレース — リビュアの歴史を書いた — が記録しているところである。〔Hdt. III_13; IV_159-167. 200-2005〕

11.ミレートス女のタルゲーリア(Thargelia)
 この女性は、話では、アンティオコスがテッタリア人たちを王支配していたとき、テッタリアにやってきてアンティオコスに娶られ、この人物が亡くなると、30年間、テッタリアを王支配し、ペルシア人たちの王を、ヘッラスに遠征してきたとき、迎え入れ、送り出した、何ら敗北したのではないからである。

12.トーミュリス(Tomyris)
 マッサゲタイ人たちの女王。この女性は、ヘーロドトスが記録しているとおり〔Hdt. I_205-216〕、キュロス〔2世〕が彼女に和解なき戦争を布告したとき、息子も持っていたが、キュロスに勧告していうには、先ずは自領にとどまって平静にするよう、それでもなお戦争を欲するなら、この地を3日行程分撤退したうえで、軍隊を率いた自分〔トーミュリス〕を受けて立つなり、自分〔トーミュリス〕の領地に進入するなりするようにと。しかし相手〔キュロス〕が彼女のところに侵攻し、戦いに勝って、息子を生け捕りにしたので、使者をやって再び勧告した — この勝利に満足して、わが息子を帰し、自領に引き返すよう。しかし相手が聞き入れず、子どもをみずからの手でお陀仏にしたと知るや、全軍で攻め寄せ、勝利したのみならず、斃れた彼〔キュロス〕を探しだし、子どもの屍体のかわりに傷めつけた。〔キュロスの死は前529年〕

13.アルテミシア(Artemisia)
 ハリカルナッソス女、リュグダミスの娘だとは、ヘーロドトスの主張するところである〔Hdt. VII_99; VIII_68-107〕。この女性は、おのが勇武の気象から、ペルシア〔大王=クセルクセース〕の遠征に加勢し、ハリカルナッソス勢、コース勢、ニシュロス勢を指揮した。彼〔ヘーロドトス〕の主張では、この女性の働きと見識にペルシア〔大王〕は驚嘆し、わが〔国の〕女たちは男となり、わが〔国の〕男たちは女になったといって嘆いた〔Hdt. VIII_88〕。そこでまた、海戦の後、アルテミシアには武具一式を送り、ポイニクス人たちの将軍連中には、糸巻き棒と紡錘を〔送って〕、前者の勇徳は男らしさの徴表によって讃え、後者の軟弱さは、女たちの用具によって非難したのである。

14.オノマリス(Onomaris)
 ガラタイ人たちの貴族層のひとり、〔ガラタイ人たちが〕同族の不産(aphoria)に疲弊し、領地から逃げ出すことを求め、案内せんとする者に身をゆだねようとしたが、全家産を投げだして入植の案内をせんとする者が男たちの中にいなかったとき、〔欠損〕多数いた中で、〔彼女が〕イストロス河を渡河し、原住民たちに戦いで勝利して、この領地を王支配した。



"t"
『いくつかの一門が女のせいで廃滅した』

 ヘーラクレースの〔一門〕はエイリュトスの娘イオレーと重婚したせいで、またエウリュトスの〔一門〕もこの娘のせいで。テーセウスの〔一門〕は、ヒッポリュトスに対するパイドラの恋情のせいで〔継子〔エウリピデース『ヒッポリュトス』参照〕〕。アタマスの〔一門〕はヒュプセウスの娘テミストーと重婚したせいで〔継子〕。一方、イアソーンの〔一門〕はクレオーンの娘グラウケーのせいで〔子殺し〕〔エウリピデース『メーデイア』参照〕。テーレウスの〔一門〕はピロメーラを破滅させたせいで〔子殺し〕〔NH〕。アガメムノーンの〔一門〕はクリュタイムネーストラのせいで〔母殺し〕〔アイスキュロス『オレステイア』参照〕。プリアモスの〔一門〕はヘレネーがやって来たせいで〔一族の滅亡〕〔ホメーロス『イーリアス』参照〕。アムピアレオースの〔一門〕はエリピレーのせいで〔母殺し〕。



『兄弟愛について(De fratribus amicis)』
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『ΦΙΛΑΔΕΛΦΟΙ』

 アガメムノーンとメネラオス。オレステースとエーレクトラ。カストールとポリュデウケース。ゼートスとアムピオーン。クレオビスとビトーン。アンティゴネーとポリュネイケース。テンネースとヘーミテア。プロクネーとヒロメーレー。メレアグロスの姉妹 — ポイベー、エウリュディケー、メネストー、エラトー、アンティオペー、ヒッポダメイア。パエトーンの姉妹 — アイグレー、ラムペティエー、パエトゥウサ。ヘッレーとプリクソス。ヘーラクレースの娘マカリア — 兄弟であるテーリマコス、アイクマイオス、ディオペイテース、クレオンティアデースのためにみずからを血祭に捧げた。エレクテウスの娘クレウウサとクトニア — 妹プロクリスがアテーナイ人たちのために血祭に捧げられたとき、生き残ろうとしなかったゆえに。



『友愛について(De amicis)』
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『ΦΙΛΕΤΑΙΡΟΙ』

 テーセウスとペイリトオス。アキッレウスとパトロクロス。イドメネウスとメーリオネース。アキッレウスとアンティロコス。オレステースとピュラデース。ディオメーデースとステネロス。ピンテースとダモーンというシュラクウサイ人にしてピュタゴラス学徒 — このうち片方〔ピンテース〕がディオニュシオス〔2世〕に有罪判決を受けたとき、もう一方〔ダモーン〕が、前者が〔処刑の〕定めの日までに帰ってこなければと、処刑の保証人に立った。かくて前者は、私事を片づけて帰り、保証人に立った友人を自由にした。くだんの僭主は驚いて、前者をも解放して、自分自身を彼らの第三の友に数え入れた。〔ディオドロス、X_4, 3〕



『クレオビスとビトーン(De Cleobi et Bitone)』

 クレオビスとビトーンというアルゴス人たちは、母親を荷車にのせて、町からヘーラ神殿まで牽いていった。牛を持たなかったからである。〔Hdt. I_31。リュディアのクロイソスに、誰がいちばん幸福者かと問われたとき、ソローンが挙げた兄弟。〕



『不敬について(De impiis)』

[220]
 〔プリュギアの〕ミダスの庶子の息子リテウエルセース — これをヘーラクレースが亡き者にしたのは、客あしらいの悪い(kakoxenos)故をもってである。というのは、客人たちに自分といっしょに刈り入れをすることを強要し、そうしてもてなしておいて首を切り、変わり果てた者たちのその身体は、藁束の中に入れて運ぶを常としていたのである。このことをソーシテオスは韻律にのせて『ダプニス』の中に記録して、次のように言っている。

このケライナイ〔大プリュギアの首都。マイアンドロス河、ピシデス国境とから遠くない〕は、祖国よ、古の都、
治めしは、あの老ミダス — ロバの耳をもち、
性格よき益荒男の心を歓愛せし方。
この〔リテュエルセース〕は、あの方の子にして、父にとりてはまがいの庶子、
いかなる母の子なるかを知るは、生みの女のみ、
喰らうは、朝に、荷驢馬3頭
それも短き日に3度、かつまた飲むは
1メトレーテースと称して、amphoreus10杯分の瓶(pithos)。
されど、食い物のために働くこと軽く、
畦を刈る。それも1日のうちに
ついにディオニュソスにパン用穀物を供え終わるまで。
誰か外人いたり、通り過ぎんとすれば、
まずは食をすすめ、ついで満腹させ、
飲み物にいたっては、夏の盛りのごとく、さらに多くを
差し出すがならい。死にゆく者たちに物惜しみするを恐るればなり。
かくて、マイアンドロスの流れのほとりなる平野を見渡し
灌漑された園は水に富む、
身の丈の小麦を、研ぎすまされた
鎌もて刈る。されど外人は、おのが藁束に
巻きこみ、頭をば切り離して運び
笑いつつ、無心の刈り人に飯をふるまうがならい。

[221.10]
 かくして彼がヘーラクレースに殺されたということを、彼〔ソーシテオス〕は主張して言う。
A:殺されて、マイアンドロス河に足蹴にされて蹴りこまれた、
  まるで一塊の鉄のかたまりのように。して、投げこんだ男は —
B:誰なんですか?
A:お聞きなさい。ヘーラクレース以外に誰がいるでしょうか?

 僭主のピラントローポス〔"Philanthropos"「人間好き」の意〕は、オリュムピアにある神殿に、自分の考えどおりに祈りを捧げないという理由で火をつけたが、エーリスに引き返す途中、自分ばかりか、自分の供のもの300人もいっしょに雷に打たれた。

 サンガリオン河神の息子アルパイオスは、アテーナに笛吹きの伎を教え、この女神を強姦しようとして、ゼウスによって雷に打たれた。

 ヒッポコオーンの息子アルデュスは、アルゴスに行く途中のヘーラを強姦せんとして、ゼウスによって雷に打たれた。

 テスプロートイ人のポルバスは、デーメーテールに恋をして、この女神を強姦せんとして、ゼウスによって雷に打たれた。

 ウウエースティンの子ウウアレリオスは、ウウムブリアスの子レウキアスによって、〔ウウムブリアスの〕息子ルウスティコスの死の代償に、盲目にされた。これ〔息子ルウスティコス〕をウウムブリアスから託されて引き受けながら、それの持っていた財宝ほしさに亡き者にしたからである。



『変身について(De transformationibus)』

[222]
 〔アルカディアの〕王リュカオーンはオオカミに変身させられた。彼のもとに客人となったゼウスに対して、人間の肉を食卓に供したからである。

 からだじゅう眼だらけアルゴスはイーオーの番人であった。ヘルメースに亡き者とされたが、ヘーラの憐れみによってクジャクという鳥に変わった。この鳥の羽根には数多くの眼が現れる。

 ニュムペーのシュリンクスは、パンに追われてラドーン河に身を投げた、すると葦が生えたのでパンはこれを切り取って、一種の楽器を造り、前述のニュムペーを讃えるためにシュリンクスと命名した。

 ステネロスの息子キュクノスは、パエトーンの死を悼んで同名の鳥〔キュクノスは「白鳥」の意〕に[変わった]。

 ポーキスの権力者コローネウスの娘コローネーは、ポセイドーンの恋情を逃れんとして、アテーナの憐れみで同名の鳥〔コローネーは「オオガラス」の意〕に変わった。

 〔アルカディア王〕クリュメノスの娘ニュクティメネーは、父親の恋情を逃れんとして、アテーナの憐れみでフクロウに変身させられた。

 ヘーリオスは、オルコメノスの娘レウコトエーと交わらんと欲し、この娘の母親に変身した。この娘を父親は生き埋めにしたが、ヘーリオスが香木に変身させて、その墓から生えさせた、他方、彼女の妹は、彼女を誹謗したため、ヘリオトープという草に。

[223]
 〔テッサリアの〕キュアニッポスの妻レウコーネーは、夫が狩猟好きなのを嫉み、夫が自分を顧みずにほかの女のところに行っているのではと猜疑し、夜、後をつけて、気づかれぬよう森に身をひそめていたところ、夫のイヌどもに食いちぎられた。

 アルゴス人ポリュウムノス〔"Polyumnos"は、「讃歌多き者」の意で、これはディオニュソスの添え名である〕は、ディオニュソスに恋し、冥府への降り口を探していた彼に、自分に若さを授けてくれるなら、打ち明けようと約束した。そこで神が公約すると、底なしのレルネー〔アルゴリスの都アルゴスからほど遠からぬ沼沢地帯〕を通る〔道を〕打ち明けた。〔ディオニュソスが母親の〕セメレーを連れもどってみると、ポリュウムノスは命終していたが、誓いを守ろうと、愛者の墓に行き、無花果の男根像に巻きこんだ。それゆえ、誓いに対する誠意の記念としてファロス〔男根像〕がこの神によって立てられたと主張する人たちがいるのである。

//END
2002.08.10. 訳了


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