本文ページ 42 [42 戦争のわざわいなる雄叫びを避けんとすること断じてなく、 まっすぐ勇往邁進して前衛と渡り合うを常とせり。 人間をおそれず いかにどでかい図体をしていようと、 45 むしろ、寝床に立ち向かい、指先を囓り、 踵をとり、されど苦痛は人に及ばず、 さりとて快眠も安泰ならざるは、我が噛むゆえ。 されど、この世においてげにげに恐ろしきは、二つのもの、 鷹と鼬、 これらのみは我に大きなる悲嘆をもたらす、 50 さらには嘆きの罠も、 ここにはたくらみによる運命の定め存す。 とはいえ、最も恐ろしきは鼬、やつこそは最高! 巣穴にもぐっていても、来訪しようとは。] もとにもどる 97a [97a 〔血の〕贖いを報いと正しさとして誰かが仕返してくれよう 〔血の〕贖いをおまえは鼠軍に納めても、赦されることはあるまい] もとにもどる 100a [100a しかのみならず、〔プシカルパクスの〕運命の大至急の報告者として、鼠たちのもとに行きけり。] もとにもどる 117 [117 これは"pagis"と呼ばれ、鼠たちの殺し具なり。] もとにもどる 170a [170a あたかもギガンテスたちのごとく、鼠軍も雄叫びをあげたり。] [170b 鼠たちも、威風堂々たるケンタウロスたちにさも似たり。] もとにもどる 210 [210 またアルトパゴス〔パン喰らい〕は、ポリュポーノス〔多声〕の腹を突き刺せり。 して、俯せに倒れ、魂は四肢より飛びされり。 212 また、レムノカリス〔池の雅〕は、ポリュポーノスの落命を眼にするや、 トローグロデュテース〔穴もぐり〕のやわい頸をば殺傷せり 先駆けてくるのを] [213a 臼のような岩でもって。その眼を闇影が隠せり。 されば、オーキミアデース〔メボウキの友〕をば悲痛がとらえ、鋭き灯心草でもってつきかかれるが] [215 相手に刺さりし槍を抜き取ることもできざりき。これに心づくや レイケーノール〔舐め男〕、おのがきらめく長柄もて狙いを定め 投げつければ、過つこともなく肝臓に。さらに心づいて、 コストパゴス〔コストス喰らい〕が堤の裾伝いに逃れんとするを倒せり。 しかり、戦いから退きもさせず、これを突き殺したるなり。 220 〔相手は〕倒れ伏し、かぶりも振らず、池は深紅の 血に染まり、みずからは汀に延びてあり、 内蔵をばつややかな脇腹で急襲されて。] もとにもどる 227 [227 ヒュドロカリス〔水の雅〕はプテルノパゴス〔ハム喰らい〕王を討ち取ったり、] もとにもどる 251 [251 池からは最後に上がったが、痛みはひどく、] もとにもどる 259 [259 猛者の英雄たち〔の突進を眼にするや〕、池の底にもぐれり。] もとにもどる 261a [261a 頭領メリダルパクスはみずからをアレースになぞらえ] [261b 鼠勢の中にあってこれのみは、乱戦群衆の中で善勇の士にして 勝ち誇ってみずから池のかたえに立ち居たり。] もとにもどる 273 [273 メリダルパクスめが、池の方でわしを吃驚させよるわい] もとにもどる 281 [281 大それた業なす「ティタン殺し」を動かせたまえ] 281a 誰よりも優れた善勇の士ティタンたちを討ち取ったる〔武器を〕] もとにもどる 287 [287 次いでさらには、貴き武器、すさまじき雷霆を しばし振り回して。するとそれは主神の手から天翔けり] もとにもどる |