ミュルシロス断片集

[底本]
TLG 2331
MYRSILUS Hist.
(3 B.C.: Methymnaeus)
3 1
2331 003
Fragmenta, ed. K. M[u]ller, FHG 4. Paris: Didot, 1841-1870:
456-460.
Frr. 1-17.
5
frr. 6, 14, 15 contain Latin text only.
(Q: 1,634: Hist.)





Historica Paradoxa

断片16
Athenaeus XIII(609f-610a)

 テオプラストスの主張では、エーリスでは美しい者たちの競い合い(agon)があり、その判定は真剣に行われ、勝者たちは褒賞として武具を受けた。この武具は、レウクトラ人ディオニュシオスの主張では、アテーナ女神に奉納されるが、勝者は友人たちによって鉢巻きを巻いてもらい、神殿まで行列をつくって赴いたという。一行にはギンバイカ(ミルテ)の花冠が与えられたと、ミュルシロスが『歴史的不思議譚』のなかに観察している。

断片17
Plutarch. Arat. c.3.

 この人物(ニコクレウス)は、見てくれはキュプセロスの子ペリアンドロスにそっくりで、アムピアレオースの子アルクマイオーンにペルシアのオロンタスが、ヘクトールにラケダイモーンの若者 — この若者は、周知のとおり、多数の祭礼者に踏みつぶされたと、ミュルシロスが観察している — が〔そっくりだった〕ようなものである。
//END


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