断片20
Athenaeus VIII(331d-e)
キュレーネー生まれで、カッリマコスの知己ピロステパノスの主張では、『河の驚異』の中で、ペネオス〔アルカディア北東の都市〕を貫流するアロアニオス河には、ツグミに似た鳴き声を立てる魚がいる。その魚は「まだら魚」と呼ばれるという。
断片21
Herodian. P. mon. I.
セートスは、ピロステパノスによれば、スキュティアの河だという。
断片22
Schol. Dionys. Per. 289 de Eridano
ピロステパノスの主張では、地元の人たちによって、この期間は「ロダノス(Rhodanos)」と名づけられているという。
断片23
Tzetzes Lyc. 1276
イタリアのティトーンという河は、キルケーにちなんでキルカイノンと呼ばれる地方の近くにある。このティトーン河は、海の中に流れこまず、大地に呑みこまれるとは、ピロステパノスも主張するところである。
断片24
Etym. M.
クロートーの子孫の領地のアレタン河は、アルキモスの妻アレテーにちなむが、彼女の記念碑をめぐって流れていると、ピロステパノスが証言している。
断片25
Schol. Theocrit. V, 14
アクティオンとは……ピロステパノスの主張するところでは、クラティス河の近くのパノス神殿のことである。
断片26
Choerob. ap. Bekker. Anecd.
エレアス(Eleas)、エレアントス(Eleantos)は、ピロステパノスの作品に出てくる。固有名詞である。
断片27
Harpocratio "Loutrophoros(名詞「浴び水運び」)"と"loutrophorein(動詞「浴び水を運ぶ」)"の項。
結婚する者たちは、結婚の当日、自分のために浴び水(loutra)をとりにやるという習慣があった。そのために、血のつながりの最も近い男の子を使いにやり、この子が浴び水を運ぶ(loutrophorein)ことになっていた……浴び水を運ぶのは、今はエンネアクルウノス〔九口の泉〕、昔はカッリッロエーと呼ばれた泉からであったと、ポリュステパノス(「ピロステパノス」の誤り)が『泉の驚異について』の中で主張している。
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