セラピオーン/断片集(3)
[底本] 対座は、それ自体が優勢である、ということ:月は金牛宮に、火星は天蝎宮に、太陽は獅子宮に、土星は宝瓶宮に、木星は磨羯宮に † 土星は天秤宮に、神々は親らであり且つ固有の権威を享受するゆえに。なぜなら、そのときに支配〔星〕となるからである。しかし、互いに最悪の形や、全般に固有の区界に反対の〔形〕は、逆の状態の圧倒と対座を有する。しばしばだが、諸々の対座は大地の膨らみを妨げ、例えば処女宮、双魚宮に不正する:ただし、木星と土星は、大地の膨らみによって不正されることはない。また月は金牛宮に、火星は天蝎宮に、これらも???もない。しかしその他の〔惑星〕は対座にあると、大地の膨らみのせいで互いに観えなくなる。 月がその属する区界において宿の主星となるのは、区界の主星が固有の宮ないし度数において月を証言する、ということである。??? 月が喜ぶのは、太陽の党派*に対しては中間で合となるが、自身の選択に対しては叩き出されているときだ、ということ。 月は、下位から中位へと動くときには、中程の人生をつくる:中位から下位へは失墜の〔人生〕を:中位から上位へは、幸福なのをつくる:上位から中位へは中程のを。これらが強化したり緩和したりするのは、光の増減に応じてである:なぜなら、自身の力を奪われたかのように振り落とされているからである。しかしながら † その他の〔星々〕からの諸々の形に属する場合には、幸福ないし転落の原因となる:しかし金星が木星による証言を得られず、程よい惑星を付き添いにもたないと、孤独の愛者をつくる:だがもし奪われさえすると、亡命者たちを:だがもし下降するか、あるいは太陽の15度以内にあれが、より悪い、ということ。 月は、水星から分離すると、諸々の性格や知慮について明らかにする、金星から〔分離すると〕諸々の快楽やそういったものら<をつくる>、木星からは、諸々の気性的な事柄や精神の転位に関係するが、土星からの〔分離〕は、諸々の身体的厄介と神経の悪行と湿気の悩みに関係する。だがもし太陽と火星からは、諸々の焼灼と、火によって生ずるかぎりの事を<つくる>。 太陽と四合ないし対座にある星々は有力である、諸々のトポスと形をなさないとしても、ということ。 土星が喜ぶかぎりの事柄は、他のいかななる星も奪い取ることはできない、ということ。 月が火星に対しては中間だが、土星に対しては、四合ないし対座、特に基本方位にあると、冷淡で、諸々の不幸や転落をつくる、ということ。 (230) もし、星々の或るものが、宮の没落的3度に遇在するなら、背後の宮に力能を有すること、あたかもまたもし、星々の或るものが宮の最後の3度に遇在するなら、続く宮に諸々の効験の力能を有するがごとし。とりわけ、これが起こるのは月と太陽に関してである。もし2つの宮の区分上に遇在する場合は、諸々の活力に関してより有力にして無錫度である、ということ。 ホーロスコポスと、東ににある〔星々〕や明け方に上昇する〔星々〕は太陽の盛期の事柄を象徴する、ということ。だが、天の中央や夜明けに上昇する〔星々〕や第1の六合にある〔星々〕が明らかにするのは、新しくはあるが、基本方位ゆえになお盛期の部分でもある。しかし日没には、暮れ方に上昇する〔星々〕も † 六分の一対座にある〔星々〕も、基本方位に続く〔星々〕も中程度を明らかにするが、さらに新しさの部分も基本方位に依る。しかし地平線下では、暮れ方に上昇する〔星々〕も第2の六合上の〔星々〕も基本方位に続く〔星々〕も、老いを象徴し、さらに新しさと中程度の部分も基本方位に依る。 太陽光の15度以内にある〔星々〕はそれ自体が脆弱である、ということ:で、太陽はそれらの力能を取り上げて、それらの諸々の活力を親らの諸時間に返報するか、あるいは諸善を木星・金星に、諸悪を土星・火星に〔返報する〕が、それはまさに財産に関する宮にある場合である:しかし同道する〔星々〕の場合は、太陽の光の分与のおかげでどうにか有力となるが、財産〔宮〕にある場合には、諸々の活動は後の期間に引き渡す。とくに水星は同道を歓び、活動的となる:だが日暮れに昇る〔星々〕が、とくに夜間に、より有力となるのは、地平の下にあるからである。 両把手星とは、太陽に対しては明け方、ホーロスコポスに対しては暮れ方にあるかぎりの〔星々〕のことである。 星々が喜ぶのが、善行するトポスや同じ党派のトポスにあるものらであることは、固有のトポスにある星々のごとし:なぜなら、破滅をもたらす〔星々〕さえも善行されるのがその時だからである、ということ。 昼間の星々が喜ぶのは、男性宮においてや、夜明けに太陽に対してである:だが、夜間の党派の〔星々が喜ぶの〕は、女性に宮においてや、月に対してである、ということ。 善行する〔星々〕は、悪行するトポスにおいてや、党派のもとで危険にさらされる、ということ。 男児の出生の際に、男性宮にある星々は喜ぶが、女児の〔出生の〕際には、女性〔宮にあることを喜ぶ〕、ということ。 (231) 星々は固有の宿に対座すると損害を与える、ということ。 諸々の時間の選択〔党派〕において、われわれが星々の公転をつくるとき、知るべきことは、諸惑星や諸々のホーロスコポスや南中する〔星々〕や諸々の箭の目に見える接触は、天の中央のそれらの諸々の接触にしたがって生じる接触が諸々の活動を有する、同じ風を両方にまわす場合は特に???、ということである。 何よりも先に、〔カルデアの12年周期における〕1年を超えて君臨する宮と、その混合と、それの右からアスペクトにある星と、その位置とを、確定により〔時間の支配星〕交替にしたがって、いかに出生に関係するかを探究しなければならない、ということ。 1年のホーロスコポスも1年後のつくりなおしと、これを観る〔星々〕と確定により交替によるその主星を精確に定めなければならない、ということ。 固有の権威を享受する諸惑星は、地平下にあっても、喜ぶ:なぜなら、善行する〔星々〕は善事を増大させるが、悪行する〔星々〕は善行へと変化するからである、ということ。 星々は喜ぶ、土星と木星と火星は夜明けにともに形をなすときに、月と金星は後続して、夕星となるときに:だがまた土星と木星と火星は、夜明けに宮の4度でともに形をなすときに、月と金星は互いに〔形をなす〕ときに:また昼間の〔星々〕は昼間に地平上にあると喜ぶが、夜間の星々は地平下にあるときに:さらにまた昼間の〔星々〕は夜間に地平下にあると喜ぶが、夜間の〔星々〕は、地平上にあるときに。だが水星は党派に対して共同で、変化するのが普通である。 ホーロスコポスが明らかにするのは第1年であり、12〔〕はその人の?分娩以前のことをであるが、第2〔年〕は1歳の終わりを、しかしホーロスコポスそのものは1歳の中間を〔明らかにする?〕、ということ。しかし天の中央は人生全体の中程の年齢を明らかにする:またこの〔人生〕の第9は、中間の最初を、第10は中間の中程を、第11は中間の最後を〔明らかにする〕:しかし西は人生の終わりの年齢を明らかにする、ただし、第6は終わりの始めを、第7は終わりの中間を、第8は終わりの末尾を〔明らかにする〕。だからこそ決死の〔〕と呼ばれる。しかし地平下は死そのものを〔明らかにし〕、第3は死の前の事柄を、第4は死そのものを、第5は死後の事を〔明らかにする〕。 占星術師たちは、宿の支配権の委任のために???、(232) 太陽の15度以内〔の星〕や、合から身をかわした〔星〕や剥奪星や、失墜星や対座星や、端的にいって悪しき相を有する〔星〕吟味するわけではない、ということ。 Texts abrumpitur fool uno avulso.〔テキストは破損によって中断。〕 2020.02.07. 訳了 [大地の膨らみ] |