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back.gifテウクロス/12宮について

ギリシア占星術文書目録1703_002

昇る諸星座について





[底本]
TLG 1703
TEUCER Astrol.

TLG 1703 002
De sideribus consurgentibus (fragmenta) (e cod. Danensi 2)
Astrol.

S. Weinstock, Codices Britannici, pt. 2 [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 9.2. Brussels: Lamertin, 1953]: 181-186.



9,2
(181)
 

バビュローン人テウクロスの書『7星について』から

 太陽は魂のロゴスを象徴し、月は身体のそれを、土星は諸々の所有を、木星は財産を、火星は戦役に関することを、金星は渇望と性交に関することを、水星は性格と習慣と言説を〔象徴する〕。
 そこで各々について考察すべきは、配置、形の顔、連れ立って上昇する星辰の出現、また、験(しるし)の成就における諸々の時間の精確な判定に加えて、親(みず)からのクリマのアセンダントと、星辰の上昇そのものをも把握しなければならない。
(182) 知るべきは、白羊宮の第1デカンがマルスの月〔3月〕第21日から<第30日>まで、第2デカンが、第31日からアプリッリオス月〔4月〕第9日まで、第3デカンが<第10日>から<第19日まで……>>

<魂について>

 …………

<身体について>

 この〔トポス〕に † とりわけ † 悪しき形にあり、光が欠けてゆき、数において減ってゆき、日の配置においても縁起が悪いものらの下に観察される月を有する者、こういう者は、切断、火刑を体験し、身体においても類似した災難を経験し、位相(aiJretikh:)がより少なければ、つまらぬことを有するだろうが、頭や左の視力を患うだろう。とりわけ一部の人たちは、戦争や喧嘩において上述の箇所を攻撃されるのは、アテーナー座のせいである。また一部の人たちが先端からの流出に見舞われるのは、頭の疾患を象徴するところの海獣座の尾鰭や、猫座の頭のせいである。

(183)

所有物について

 この〔トポス〕において、地位、発言、形、トポス、区界の点で土星の〔度数〕を美しい情態で有する人は、最初の年齢以後、自分の勇気さで抜きん出、有り余り、晩熟で生長するのでなくても、労苦なくして幸運を得ることはない。しかし星が反対の形に見出されるなら、低い功労者、馬飼、四つ足動物の調教者?、貧者、そして、デカンの凶兆において死人や血の穢れに取り巻かれた者となり、海獣の尾鰭のせいで航行し辛労するであろう。多くは特別なトポスにおいて落ち着くことなく、不運に遭って追放されるのは、猫座のせいである。

財産について

 この〔トポス〕において木星の基本地点(ejpivkentron)と地位を有する者は、富裕、有名、良縁、中年から子宝に恵まれる。また、火星と太陽<の〔〕の>下に木星のそれが観測されるなら、そういうひとは、アテーナー座のおかげで、陸にあっても海にあっても軍司令官(stratopedavrchV)にも勇者となり、格別なトポスにおいて、海獣座の尾鰭のおかげで権力者となり、トポスからトポスを交替することで精通者となり、尋常ならざる侮辱のせいで惨殺されるのは、猫座の頭のせいである。しかしこの星が反対の形を採るなら、優雅で節度ある人生を成就するのみである。

出征について

 この〔トポス〕に適合して美しい情態にある火星の〔度数〕と地位を有する者は、武具と戦争に任じられると司令官(stratarcikovV)となろう。しかし星が悪形として見出されるなら、水辺<のトポスに……ても>その成就は悪い。

(184)

身体について

 四合と反対側<に……>、転換の周期と水の流れに起因する恐るべきこと — 脾臓の浮腫、象皮病、肋膜炎、嗜眠症と、これらに類した病 — を被るであろう。数多くのトポスを打ち倒し、異国人たちを上述の悲惨の洪水で患わせるのは、馬車座のせいである。身体が弱るのは、牡牛座の下方、犬座の後半部のせいである。また身体の終焉を有するのは、12刻限(dwdekavwron)上の犬座の尾の部分のせいである。

(184)

所有物について

 土星の〔度数〕をこの美しい形に有する人は、これらの † ??? † であっても両親に関して悦ばしく、強制され、晩成し良縁に恵まれ、他人のものの主人となり、古物とか秘儀から益され、多くのことで特別な諸所や四つ足動物のために駆けるのは、馬車座と、ばらばらに疾走する馬たちのせいである。しかし悪い形に <星があるとき> に生まれついた者は、上述のものらによって害され、何ら益されることなく久しく駆けまわる。しかし最後に幸運に恵まれるのは、犬座の背部のおかげである。

財産について

 この〔トポス〕に土星の〔度数〕を悪しき情態で有する者は、三倍惨めで、支配の機会に現れても、自身のことで転落し、追放されるだろう。犬座の背後が象徴するのは、極端な悪を有するだろうということである。しかし美しい形に見出されるなら、節度ある状態で暮らし、諸悪からまぬがれているだろう。

(185)

出征について

 この〔トポス〕に美しい形を採った火星の〔度数〕を有する者は、諸悪に起因する星位を採り、利得を得、 † ajlgaivwn † や後見に起因するものらを得るだろう。しかし多数の敵を持ち、兄弟を先に亡き者にし、女たちを捨て、多くのことで逃走し、四足動物に喰われるだろう。しかし自身に属するものらからは無縁にすると客達につきまとわれるのは、2頭の馬を手放したからであり、家畜を蓄え、騎乗するのは、競走馬と鞭と車座のおかげである。しかし、もしも星が悪形にある場合は、これらのせいで害され、足を挫き、鞭打たれるだろう。また、異国に逃走することになるのは、裸の走者のせいであり、野獣に侮辱され、他国に亡命することになるのは、犬座のせいである。最後には害され、恥ずかしく[も]呪われ、必需品にも事欠き……

<怒りと共働について>

 …………
……12刻限(dwdekavwron) < 上の犬座の<後ろ部分のせいで >

トポスと習慣とロゴスについて

 この〔トポス〕に水星の〔度数?〕を悪い情態で有する者は、長生き、歯抜け、呆けであるなら、精神的に死人であろう。また精神的に妄想家で腑抜けになるのは、馬車座と馭者座の部分と犬座のせいであり、最後に心を失い、無駄話して滅びるだろう。なぜなら、(186) 犬座の下の背後が明らかにするのは、感覚上の害 < とか > 精神の損壊とかといったさらに悪いことをこうむるということなのだから。

金牛宮が君臨する諸病状について

 頸部の瘰癧、息づまり、眼精疲労、鼻血、猫背の隠れた病状、ヘルニア、気管支炎、排尿困難、腎臓炎、疝痛、飛蚊症?に関するかぎりの〔病状〕。

2018.01.31. 訳了


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