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back.gifパウロス/アポテレスマの諸要素〔序説〕

ギリシア占星術文書目録2053_002

要約




[底本]
TLG 2053 002
Anacephalaeosis
Astrol.
E. Boer, Pauli Alexandrini elementa apotelesmatica, Leipzig: Teubner, 1958: xxi-xxiv.



(xxi) 

要約
パウロスの序説の

 とにかく、獣帯12星座のおのおのは3つのデカンを有し、〔1宮は〕30度、1度は60分だということ、また、獣帯軌道の初めは白羊宮であり、獣帯星座のうち男性宮と言われるのは何々で、女性宮は何々で、転換宮は何々で、固定宮は何々で、二重身は何々で、いかなるものらが平分宮でいかなるものらが春の宮、夏宮は何々か、またいかなるものらが秋宮だが、いかなるものらが冬宮かということを、パウロスは『序説』の中で伝授する。さらにまた、獣帯星座のいかなるものらが、迷動する〔惑星〕のいずれの宿ないし高揚ないし失墜と言われるか、また、人間の肢体の何処に獣帯星座の各々が君臨するか、いかなるクリマに横たわり、いかなる風に配分されているか、獣帯星座のうちのどれだけ且つ何々が三分の一対座にあるか、すなわち、白羊宮と獅子宮と人馬宮は昼間は太陽の三角宮であり、夜間は木星の〔三角宮〕、金牛宮と処女宮と磨羯宮は昼間は金星の三角宮、夜間は月の〔三角宮〕、双子宮と天秤宮と宝瓶宮は昼間は土星の三角宮、夜間は水星の〔三角宮〕、また巨蟹宮と天蝎宮と双魚宮は昼間は金星の〔三角宮〕、夜間は火星の〔三角宮〕であるということを。また、三角宮の各々は諸々の風??のいかなるものと同宿し、獣帯星座の各々はいかなる場に執着し、各々はアレクサンドレイアのクリマにおけるいかなる区界に捧げられ、迷動する5〔惑星〕(xxii)(というのは、太陽と月に定義される区界はないのだから)の各々の区界は何か〔ということ〕。また、諸々の区界の考察から、人生の年数をアイギュプトス人たちは狩るということ。また、諸々のデカンは7〔惑〕星の顔と言われるということ。また、さらに7〔惑星〕の各々は、獣帯星座のいずれかを固有の度数で主宰するということ:党派とは何で「槍持ち」とは何か:昼間の〔党派〕は何か、夜間の〔党派〕は何か、夕べの〔党派〕は何か、また四分円の何々が男性で、何々が女性か、またそれらのうち東側からのものらと西側のものらとは何々だが、南側で子午線上にあるものらは何々か、端的にいって、何々の風に対して何々が宿とし、これら4つの各々は,いかなる年齢において明らかなものとなるか:さらには理解せよ、獣帯星座の何々が互いに見つめあうのか、またいかなるものらが命令し、いかなるものらが聴従するのか、また、これらのなかの何に対して各々が適合するのか、何々から三合の側線が成り立ち、何々からは四合が、また、何々から六合ができ、さらには何々から対座が、述べられた諸形態の各々はいかなる力能を有するのか、また、これらのどれとも形〔アスペクト〕をなさない獣帯星座は転換宮であり、孤立宮とも呼ばれるということ:また、これらのなかに遇在する星々は何を明らかにし、これら転換宮のうち、宿を同じくする獣帯星座と呼ばれるのは何々で、上昇の時を同じくする〔獣帯星座〕とは何々で、隣接する〔獣帯星座〕とは何々で、また、それらのうち右廻りの〔獣帯星座〕として命じられたものはどのようなものらが言われ、それらの各々はいかなる力能に与るのか。また、迷動する〔惑星〕のうち土星と木星と火星は巡行すると言われ、また何ゆえか、しかし5つの迷動する〔惑星〕が春の星々とか同道する〔合の〕星々と言われるのは何時かということ、また、それらの中で上述の度数において太陽に対する槍持ちは上述の獣帯星座とも言われるということ:だが、月に対する槍持ちは、同じ獣帯に星座に見出される場合と、後続する諸々の獣帯星座に見出される場合に:固定〔宮〕とは何で、数的に順行する〔惑星〕〔tetr52〕とは何か、だが逆行する〔惑星〕とは何か、また固定宮はいかにして、また何時、また何度生ずるのか、しかし(ajkrovnuktoi)〔日没に上昇する星々〕は何時、また何ゆえか、またこれらの星相の各々は何を明らかにするか。また、月の11星相、これはfavsiVとも呼ばれることは、満月が満月の合とも (xxiii) 呼ばれるごとくであるということ。闕(ajpovkrousiV)と言われるのは何で、月のこれらの形の各々が何故このようなこれの名称を選んだのか:分離(ajpovrroia)と合(sunafhv)とは何で、諸々の風の予兆はこれらによって狩られるということ。さらにまた人間的情態と生の長命と短命は分離と合の比によって狩られる。さらにまた他の観念で、同じ〔星〕が日を主宰する(poleuvein)とか統治する(dievpein)と言われるのはどういう意味か、また星々のうち主宰するのと統治するのが別々なのはどういう意味か。また明白なのはどの星々か、また、主宰する星と統治する星そのものは日の主星とも言われるということ。また、7層圏のうち極寒にして凍結している第1層は土星が抽籤した:ゼウスの星〔木星〕は鷹揚にして育ちよく生殖力ある第2層を:アレースの星〔火星〕は、火のごとくして破壊的な第3層を〔抽籤した〕。しかしヘーリオスの星〔太陽〕は、中心火にして生殖力のある第4層を〔抽籤した〕。アプロディテーは晴朗な第5層を〔抽籤した〕が、彼女はまた種子と生殖の原因でもある。ヘルメースは水っぽい第6層を〔抽籤した〕。月〔が抽籤したの〕は第7層だが、これもまた水っぽい。また運の箭とは何か、またどのように狩られるか、またダイモーンとエロースの、敢行と必然と勝利とネメシスの〔箭〕とは何か:また段階(bavsiV)とは何で、これらの各々はいかなる働きを現すのか。そればかりかまた、父の箭、しかし母と兄弟姉妹と子どもらと結婚の〔箭〕は何で、これらの各々もどのように解されるか。12のトポスの絵画的精査について、これらの初めがホーロスコポス(これは舵柄とも梯子とも呼ばれる)である。第2にくるのがいわゆる生命(これはハーデースの門とも言われ、ホーロスコポスの上昇とも言われる:また、第3の位置にいわゆる神、(xxiv) 〔これは〕月のトポスであり、善きアポクリマである。しかしいかなる配置を抽籤し、これらの各々は、諸惑星のうちの諸々の吉星ないし凶星を受けとると、何を明らかにするのか。子どもらに関して,右からのアスペクトが見出され、いかなる星々から行為に関するロゴスが狩られ、アポクリマに関していかなるトポスの綿密な観察が〔狩られるか〕:これらも有用なものらとなるのはいつであり、太陽のエポケーを大雑把に把握することについてもどのようなものらがか:誕生時に把握される年・月・日についても、いかなる獣帯星座において求められている年、同様にさらには月も、日も見出すのは容易である:ホーロスコポスもいかに計算すべきか、正午はいかに、三合におけるモノモイリアはいかに、また、アイギュプトス人たちはホーロスコポスの昼の把握に有用なものとしてこれを前提する、ということも。また、これ〔?〕について5つの説がということも。???また、ホーロスコポス的に縁起の善い日はエクトロペーと言われる、いやそればかりか、クリマクテーリオンに関しても、これらのうちいかなるものらが不変性を有し、いかなるものらが中庸であるが、さらにまたいかなるものらが分解するか???:— 以上すべてを、パウロスはその他のつまらないことも、そればかりか月の交点についても、何ひとつ省略することがなかったのである。

2020.03.12. 訳了


[用語集]
 以上の用語については、 「古代占星術用語集」を参照せよ。

forward.GIFアナトリオス/誕生について