アナトリオス/誕生について
[人物] [底本] 11,1. (146) 月の諸々の観察について
迷信のようなものに取り憑かれた者たちは、 磨羯宮に。イアヌゥアリオス月に。もし満月のときに月が朧に見えたら、豊作だろう。だがもし第2夜警時に同じく朧に見えたら、戦争の襲来で脅迫する。だがもし〔月の2つの〕角を (149) 引き寄せるなら、豊栄の証拠である。だがもしサロスが起これば、評判の者たちの没落で脅迫する。だがもし星が走り抜ければ、人間どもの破滅を象徴する。だがもし霧が起これば、雹が降るだろう。だがもし暴風が吹けば、戦争の襲撃を告げる。 宝瓶宮に。ペブルゥアリオス月に。もし第1夜警時ないし第2夜警時に月が朧に見えたら、戦争が起こるだろう。だがもし明け方時になら、重大事の平和が得られることを明らかにする。だがもし地震ないし天からの反響が起こるなら、病人たちを象徴する。だがもし霧が起これば、穀物と葡萄酒の豊富さを明らかにする。だがもしまる一つきに風が及ぶなら、降雨をもつだろうが、<だがもし宵の明星が月に進入するなら>私人が私人に策謀するだろう。だがもし月が蝕になるように思われたら、ローマ人たちに減少で脅迫する。だがもし月の両角が寄り合えば、穀物の惜しみなさがあるだろう。だがもし天を駆け抜ける星が宿営するなら、海浜地域の者たちを危険で脅迫する。 双魚宮に。マルティオス月に。もし太陽がまずく照らすように思われたら、人間どもの破滅があるだろう。もし第1夜警時に月が〔2つの〕角を引き寄せるなら、平和があるだろう。だがもし地震が起これば、取り引きする者たちに行き詰まりを象徴する。もし星が昼間に見えるなら、必然が (150) 共同事を取り囲むだろう。もし角が大地に落ちれば、諸々の果実に害があろう。 白羊宮に。アプリッリオス月に。もし月が乱れて見えれば、戦争と反乱があるだろう。だがもし第2夜警時に月が血のように見えたら、穀物は最高に惜しみなくあるだろう。もし宵の明星が月に接近したら、戦争が戦争に衝突し、飢えがあるだろう。もし夜間に雷が落ちれば、王が自分の仲間に策謀するだろう。だがもし地震が起これば、穀物の欠乏を象徴する。だがもし反響が天から起これば、エウローペーの人たちが上アシアの人たちと戦争するだろう。もし月のより善い角が他の〔角〕を凌駕しているように思えたら、干魃と穀物の困窮があるだろう。もし昼間に星が見えたら、大いなる破滅があるだろう。だがもし風が月に吹いたら、家畜の困窮があるだろう。 金牛宮に。マイオス月に。太陽が蝕になるなら、共同者たちを荒廃で脅迫する。もし月が第2夜警時に乱れて見えれば、人間どもの破滅があるだろう。もし両角を月が等しく上げてもてば、騒乱で王位を脅迫する。だがもし角が突き出れば、(151) 騒乱と亡命が起こるだろう。だがもしマイオス月の第1日から第12日までに地震が起これば、それが起こる場所の嚮導者に支配の剥奪と恐怖を危険なしに脅迫することはない。だがもし第12日以後に起これば、太守が族民を移動させるのみならず、滅ぼす。だが一般的に第10日から月の30日までに地震が起こるところでは、騒乱と戦争で脅迫する。もし第1夜警時から第6〔夜警時〕までに地震が起これば、族民の戦争の動きがあるだろうが、嚮導者はその動きによって亡き者にされるだろう。 双子宮に。イウゥニオス月に。もし日蝕が起これば、変革が起こり、諸行事にも???。だがもしたまたま第1夜警時に月が蝕になれば、蝗たちが生じるだろう。だがもし乱れて見えれば、諸都市が諸都市に庇護を求めるだろう。もしアプロディテーの星が乱れたようになれば、人間どもの破滅があるだろう。もし夜間に星が落ちたら、悪しきことを象徴すること、あたかももし昼間に〔星が〕見える場合のごとし。もし稲妻が落ちれば、日の出の方角の諸都市に騒ぎが起こるだろう。もし地震が起これば、口を開いた場所ができるだろう。もし霧が濃密になって大地に降りれば、穀物が多いだろう。もし太陽が血のようになれば、人間どもの喪失があるだろう。もし猛烈な風が7日間吹けば、穀物が多いだろう。もし新月からその月の第9日までに地震が起これば、人間どもの破滅で脅迫する。だがもし第9日から19日までに地震が起これば、諸行事の覇者は最悪事を過ごすだろうが、家畜類には疫病も渇水も起こるだろう。もし第12日以降に地震が起これば、ロゴスによる者たちは失墜で、その場所には交替で支配する者が脅迫する。もし第25日から30日までに地震が起これば、大きな嵐を象徴し、戦争と、有力な支配者の倒壊があるだろう。(152) もし第30日に地震が起これば、激しい嵐を象徴する。 巨蟹宮に。イウゥリオス月に。もし月が朧に見えたら、他所の軍勢が王の土地に到来するだろう。もし反響が大地から起これば、おおくの激励?が生じるだろう。もし地震が起これば、僭主が亡き者にされるだろう。もし角が大地に落ちれば、海浜地帯の諸都市が荒廃させられ、人間どもの困窮があるだろう。もし月が血のように見えれば、有力な男たちが悪霊に取り憑かれるだろう。もし月が等しく両角をもてば、平和の豊栄があるだろう。だがもし一方〔の角〕が他方〔の角〕を凌駕するなら、渇水があるだろう。もし、夜明けから正午までに地震が起これば、神の怒りで脅迫する。もし第6刻限から第9刻限までに地震が起これば、その地方の第一人者たちは移動で、自余の者らは騒動で脅迫する。だがもし夜の第1夜警時から第3夜警時の初めまで地震が起これば、ロゴスで導かれる者たちは市民権剥奪で、書物で〔導かれる〕者たちは破滅で脅迫し、日の出の方角にある者たちには諸々の戦争が。 獅子宮に。アウグゥストス月に。もし太陽がぼんやりしたら、偉大な人が亡くなる、だが諸行事には別のもっと支配的な者がいるだろう。だがもし月がいつもの夜警時にぼんやりしたら、他所の軍勢が王の地に襲来しよう。もし地震が起これば、騒動と有力者の死去があるだろう。もし角が落ちたら、(153) 海浜地帯の諸都市が荒廃させられるだろう。もし月が血のように見えたら、有力者たちの破滅を明らかにする。もし有力な風が吹いたら、その地に有害であろう。もし霧が〔出たら〕、偉大な人に必然が見舞うだろう。もし地震が新月から第12日までに起きたら、殺人と窮乏と、家畜の破滅ないし飢えで脅迫する。その地方の嚮導者も交替するだろう。もし第12日から30日までに地震が起これば、混乱や亡命を象徴するが、善事には希望が。もし地震が起こるのが夜間なら、おそくには善事が、だが何よりも大きな苦痛が付き従うだろう。 処女宮に。セプテムブリオス月に。もし太陽が真っ赤になったら、王の共闘者が叛くだろう。もし月が第2夜警時に朧になったら、家畜類の破滅があるだろう。もし夜明けの夜警時になら、大いなる人が亡くなる。もしアプロディーテーの星が月に接近したら、熾烈な戦争で脅迫する。もし雷が落ちたら、海浜地帯の諸都市が消滅するだろう。大地から反響が起これば、海浜地帯の人たちを戦争で脅迫する。もし、月が昇る時に、その両角が互いに接近すれば、果実の破滅を引き起こす豪雨を明らかにする。もし月が蝕になれば、偉大な人が亡くなる。もし地震が起これば、人間どもの滅亡で脅迫する。もし昼間に星々が見えれば、人間どのの死去があるだろう。もし暴風が吹けば、(154) まる1年の平和を明らかにする。もし,新月から第7日までに地震が起これば、豊栄と同時に、横死とペルシア人たちの侵入が予期さるべきである。もし第8日から第10日までに地震が起これば、穀物の欠乏で脅迫する。もし地震が夜間に起これば、族民の第一人者たちの破滅と、諸行事の相違で脅迫する。もし、しばしば揺れが起これば、一般的な混乱と有力者たちの交替を予言する。 天秤宮に。オクトーブリオス月に。もし天が、夜間の第1夜警時に混乱したら、飢えで脅迫する。だがもし第2〔夜警時〕になら、西の諸都市が捕虜にされるだろう。だがもし明け方になら、人間どもを篩い分けで脅迫する。もし反響が大地から起これば、殺人で脅迫する。もし雷が落ちれば、海浜地帯の諸都市が荒廃させられるだろう。もし宵の明星が月に近づけば、有力な人が亡き者にされるだろう。もし全1月間風が流れるなら、混乱で脅迫する。もし地震が新月から第10日までに起これば、家畜類の破滅と、その地方の嚮導者の打倒があるだろう。だがもし第15日から30日までなら、その地方の略奪で脅迫する。 天蝎宮に。ノエムブリオス月に。もし夜間の第1夜警時に月が<血のように>見えたら、謀叛と他者の接近を明らかにする。もし大気が霧状になり、次いで地上に霞を投げれば、穀物の破滅があるだろう。だがもし星が流れたら、穀物と人間どもの破滅で脅迫する、しかしその場合、東から西まで襲撃する。だがもし (155) 月の両角が落ち合えば、穀物は多いが、四足獣の死が。もし地震が起これば、偉大な人が滅びる。もし宵の明星が月に近づけば、騒動があるだろう。 人馬宮に。デケムブリオス月に。もし月が血のように見えたら、諸々の大都市が叛乱を起こすだろう。もし月が、第1夜警時や正午に朧になれば、王宮の人々が混乱するだろうが、第2夜警時になら、海沿いの人々に戦争を明らかにする。だがもし夜明けになら、有力者が王によって混乱させられるだろう。だがもし同じ時機に月が血のように見えたら、殺戮で脅迫する。もし暴風が全方向から月に吹けば、大いなる人たちは滅びる。もし星が南から北に流れたら、同じ南に吹くのみならず、海沿いの人たちに戦争を明らかにする。もし霧が大地に降れば、種子に有害である。もし月が蝕になれば、軛に繋がれたものらの破滅、大地から反響が起これば、人間どもの逃亡があるだろう。もし月の両角が落ち合えば、穀物は多く、四足動物と人間どもの破滅があるだろう。 2019.10.09. 訳了 |