title.gifBarbaroi!
back.gifペトルスIII/断片

ギリシア占星術文書目録4072_005

エウトキウスの「星占い」から


[人物]
 アスカロンのエウトキウス。6世紀前半。


[底本]
TLG 4072
EUTOCIUS Math.
A.D. 5-6
Ascalonius

TLG 4072 005
=Ek twin Eujtokivou ajstrologoumevnwn (e cod. Laur. plut. 28, 34, fol. 140v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 11
A. Olivieri, Codices Florentini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 1. Brussels: Lamertin, 1898]: 170-171.



1.
(170)
 

エウトキオスの/『星占い』から

 誕生時天宮図を受け取ってそこから、効験の現れる人の想起〔言及〕のために必要性が要求するかぎりを、つまり、三角宮と諸々の家、昂揚と失墜、区界と諸々のデカン、諸々の顔、諸々のモノモイリア〔宮の角度に対する惑星の割り当て〕を、(171) 所与の誕生時天宮図をいかに算定すべきかを示す必要がある。しかし諸々の箭の方は、各人の望みによって、各々の必要性に応じて〔算定される〕とせよ。そこで、誕生天宮図の例は以下のとおりである:ディオクレーティアーノス帝の治世から214年(これはマケドニア王アレクサンドロス没後821年である)、アレクサンドレイア暦のアテュール月第1日、アイギュプトスのアレクサンドレイア〔市〕で季節の刻限で7時12分とせよ。さて、この時間と述べられたトポス(すなわちアレクサンドレイア)に基づいて、星々の元期と基本方位とを正確に算定し、これを換算することなしに提起するのは、そうするのが神的なプトレマイオスに美しいと思われたからである。そこで、7惑星の元期と基本方位と箭は次のとおりである:太陽は天蝎宮の4度22分:月は金牛宮の18度10分:土星は白羊宮の24度28分。木星は処女宮の4度12分:火星は獅子宮の17度35分:金星は巨蟹宮の18度24分:〔満〕月は金牛宮の3度7分:昇交点は白羊宮の16度4分。太陽は天蝎宮の4度22分……〔ユリアーヌスのテキスト第2章(4378_004) p.106 に続く。〕

2019.10.09. 訳了


[モノモイリア(monomoiriva)]
 獣帯の360度から成る円の個々の度。
 「フィビオナイト派は、このモノモリアを神(おそらくは、神々と人間の中間にある邪悪な力としてのダイモーン)として扱っていたようである。このモノモイリアイはまた、マルキオン派の宇宙生成論にも、獣帯分割、デカン、惑星、星座と並んで登場している」。「最も完全なホロスコープは、497年に作成されたものであって、すべての基本方位、月の昇交点の詳細、惑星の宿についての情報、三宮、昂揚・失墜およびそれらと惑星との関係、デカン、モノモイリアイなどの位置が何分何秒まで計算してあるのである。……これはきわめて注目に値するホロスコープ(図)であって、この弾圧期にいかに占星術が栄えていたかを示している」(バートン『古代占星術』)。

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forward.GIFレートリウス/レートリオスの占星術の質問集、アンティオコスの宝物からの抜粋集