獣帯星座や星辰のおのおのの特徴は何か、また何に君臨するのか?
[底本] 12. これが、天の9つの宮と、7つの惑星の層である。しかし、それらの運動において、いったいどうしてこれらが惑星と名づけられたのかに一部の人たちは行き詰まるのだが、われわれはこれに答えて、それらすべての天と星辰は東から西へと動くのだが、7惑星だけはそうではなく、西から東へと〔動く〕、その動きによって、人間どもを迷動させる故に、と言う。だが人間どもは観察し、その動きを考察することをせずに惑わされ、この故にこれを惑星と考えて名づけ、それらは西の方と逆行して、西へではなく東へと逆行する???。太陽も、月も、諸星辰も、一部の無学な連中が言うのとは違って、彷徨することはない、ただし、天が地平線上にあるときは、太陽も月も星辰もめぐらせ、夜間は地平線下に太陽を運び、天が〔地平線〕上をめぐるときは、楽園の向かい、大地のより高い所にあるエデンの東に太陽をもめぐらせ、鳥の翼を持った太陽を落ち合わせる。その名はグリュプス、その高さは200ペーキュス、牡馬たちに対峙して、大地を焼きつくさぬよう太陽の光線を放散させ、その翼を醗酵させて抜け落ちさせ、再びナイルの河に浸けて、もとどおりになり、そうやってまる一日を形成する。また、その翼には雄鶏がつながっていて、刻限を知って、告げる。 〔以上、14行、意味不明確〕また、神の玉座は365の門を有し、1日に1門の割りで進行し、そうやってすべての日を進み、光を太陽は神の玉座から、月は太陽のおかげで、得る。太陽は第4天にあり、月はその下の天にあってわれわれの眼に見え、相互に落ち合うが、そのとき月は太陽のおかげで (108) 照り輝くが、離れてゆく。このとき、月は西に見える。月の合(suvnodoV)と名づけられるのは、太陽と正反対になったときである。このとき、〔月は〕後者〔太陽〕から光を受け取って、照り輝く。朔日と言われるのは、太陽から隔たること15度となる時である。上昇と言われるのは、太陽から隔たること30度となるときである。このとき、初めてわれわれのもとで眼に見える。弦月と言われるのは、初めて満ちてゆき、太陽から隔たること60度となるときである。半月と言われるのは、中央で半分に分かれ、半分は折よく満ちて、太陽から隔たること???度となるときである。両凸面月と言われるのは、より膨らんで満ちて、太陽から隔たること120度となるときである。幾望月(plhsiselhvnioV)は、満月に近く、太陽から隔たること150度となるとき。滿月と言われるのは、全体が満ちたときで、太陽から180度遠く離れている。次のことも知れ、月は第一の上昇〔太陽との黄経15度〕から半月〔黄経90度〕になるまでは自然本性的に湿である。が、半月から満月までは、完全に熱である。しかし、満月から再び半月になるまでは乾である。しかし、第二の半月から新月までは冷である、と。 2017.07.08. 訳了 |