雷占い

［底本］
TLG 4350 032
Brontologium (e cod. Scorial. I R 14, fol. 165)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 11.1. Brussels: Lamertin, 1932]: 155-157.

雷占い

　白羊宮。— もし東部で雷が鳴れば、多数の悪人たちにとって (156) 致命的にして不安定、知恵ある者たちの破滅。もし地震まで〔起これば〕、疫病があるだろう。
　金牛宮。— もし雷が鳴れば、その雷が走ったところに、王たちに歓びが生じるが、東方には不安定と殺し合いと王の聴聞と数多くの病と破滅が。だがもし地震が起これば、数多くの反対の事を象徴する。

　双児宮。— もし雷鳴が鳴れば、人間どもに諸々の競合と荒波、小麦の欠乏と海に大波、高所に軽い嵐と果実の欠乏と、ひとの住まいする〔地〕に王の聴聞、爬虫類の破滅。雷鳴が走るところでは、その地方は混乱するだろう。だがもし地震が起これば、多数の混乱が。

　巨魁宮。— もし雷鳴が鳴れば、多数の風、小麦と大麦の多数の実、都市に火、牛たちの音、嵐は美しく、豆類は多く、北方に解体と、王の聴聞。もし地震まで起これば、多数の病気。

　獅子宮。— もし雷が鳴れば、小麦・葡萄・あらゆる善きものの欠乏、西方に王制の交替、多彩な嵐、都市に火と牛たちの斃死、北方に危険とダイモーンたちの登場。もし地震まで起これば、知者たちが滅びる。

　処女宮。— もし雷鳴が起これば、王と多数の民との破滅、アイギュプトスの部分に不安定、近隣の部分にも危険があるだろう、だがあらゆる形の欠乏。だがもし地震が起これば、多数の風と海に？？？、だが嵐は重く致命的、場所場所に諸々の病。

　天秤宮。— もし雷鳴が鳴れば、戦争と殺し合い、野生動物は滅び、暑熱が現れるだろう、しかし嵐は美しく、諸々の戦争が起こり、病気から人間どもの？？？、四足〔動物〕と爬虫類の破滅。だがもし地震が起これば、場所場所に致命的。

　天蝎宮。— もし雷が鳴れば、嵐と殺し合いと鳥類の破滅と支配者たちの死、豆類の欠乏、北方に解体、？？？、殺し合い、(157) 支配者たちの危機？？。だがもし地震が起これば、小麦の飽満と多くの善良さ、だが諸々の病。

　人馬宮。— もし雷鳴が鳴れば。諸々の競合と不安定。(157) 雷鳴が走ったところに、その地方の害を象徴する。あらゆる形の豊かさ、東方に解体。遅い冬、果実の解体を目指した蝗の出現。だがもし地震が起これば、羊たちの斃死。

　磨羯宮。— もし雷鳴が鳴れば、40日間の降雨を象徴する。また王の不名誉、混乱、他の王の王宮の庭における聴聞、東方と他の場所場所における疫病と死と場所場所の雹、船船の破滅と偉大な人々の消滅。もし地震まで起これば、諸々の女々しく？？危険な病気を明らかにする。

　宝瓶宮。— もし雷が鳴れば、明らかにするのは戦争、場所場所の病気、場所場所の歓び。小麦と大麦、あらゆる種類の豆類の豊作。有名で多彩な嵐、民たちの？？？。だがもし地震が起これば、戦争を明らかにする。

　双魚宮。— もし雷鳴が鳴れば、場所場所の小麦の欠乏、僅かな危険、その地方と定住する王たちに対する混乱、疫病と王の破滅があり、〔収穫は〕早生も旬も美しいだろう。だがもし地震が起これば、人間どもに病気。

2019.11.23.　訳了