カルデアの12年周期
ギリシア占星術文書目録4350_035
月の徴について
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[底本]
TLG 4350 035
Peri; shmeivwn selhvnhV (e cod. Scorial. I R 14, fol. 171)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 11.1. Brussels: Lamertin, 1932]: 164-165.
11,1.
(164)
月の徴について
セプテムブリオス月〔9月〕に。 月が時節の初めから4ヵ月間暗くされたら、降雨少なく、都市都市に飢えあり、人間界に悪しき事ども現れ、雀が充満するだろう。
オクトーブリオス月〔10月〕に。 月が暗くされると、西方に致命的〔疫病〕と飢えと、眼病があるだろう。
ノエムブリオス月〔11月〕に。 月が暗くされると、万人に怒りが起こり、都市都市に飢えと大戦争が起こり、王に対して最大の人が現れ、彼〔王〕に対して宣言する、「我が王なり」。しかしその後、王の手中に落ちるだろう。
デケムブリオス月〔12月〕に。 月が暗くされると、大嵐、寒冷、大風が起こり、マローイタイ人たちやペルサイ人たちの間に致命的〔疫病〕や飢饉が起こる。
イアヌゥアリオス月〔1月〕に。 月が暗くされると、果実や種子が充満し、大雨になり、葡萄酒もオリーブ油も産し、時も非常に美しい。
ペブルゥアリオス月〔2月〕。 月が暗くされると、降雨少なく、寒冷、霰があり、牛たちに致命的〔疫病〕、また家畜が生まれ、魚が充満し、蝗が現れ、恐怖もある。
(165) マルティオス月〔3月〕に。 月が暗くされると、時節は美しく、種子も果実も美しく、人間どもも万事への通路が美しいゆえに歓喜するが、時節の初めに美しい降雨、時節の終わりには少ないであろう。
アプリリオス月〔4月〕に。 月が暗くされると、果実少なく、人間どもに負傷、疥癬、労苦あり、ペルシア地方に致命的〔疫病〕起こり、アラビアにも飢えと多くの労苦が起こり、王は逃走しようとするが、脱出することはないだろう。
マイオス月〔5月〕に。 月が暗くされると、王は支配者たちそのものに策謀し、その富を取得し、富者たちも貧者たちも地位を低くし、アラビアに数多の恐怖起こり、蝗が果実を喰らう。
イウゥリオス月〔6月〕に。 月が暗くされると、ペルシア<に>諸悪起こり、ペルシアの大人たちが王に対して策謀し、彼らから脱出し、自分の敵たちを殺害するだろう。
アウグゥストス月〔7月〕に。 月が暗くされると、数多の民が殺害されるだろう、人間界に致命的〔疫病〕が起こる。
2018.09.22. 訳了
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