月の徴について
ギリシア占星術文書目録4350_036
農作業について
|
[底本]
TLG 4350 036
Peri; gewrgivaV (e cod. Scorial. I R 14, fol. 179)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 15
K.O. Zuretti, Codices Hispanienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum; 11.1. Brussels: Lamertin, 1932]: 165-166.
11.1.
(165)
農作業について
ある人たちは謂う、月が満ちるときに植えるべきだが、欠けるときには然らず、と。他の人たちは〔謂う〕。「〔植えてよいのは〕第4日から第18日までである」と。他の人たちは命じる、第15日から第20日までに植えるべし、と。正確にして経験に基づく教えはこうである。「月が地平下にあるとき植えるべし」。
白羊宮に。 月が白羊宮にあるとき益するのは、植えること、囲い地に播種すること、耕地を準備すること、鋤き返して開墾すること。そうすれば、すぐに結実するだろうからである。
(166) 金牛宮に。 月が金牛宮にあるとき益するのは、端的にあらゆる農事を実行することだが、営利とか報酬目当ての農作業を企むことは益さない。
双児宮に。 月が双児宮にあるとき最美なのは、播種とか植えることとか、あらゆる農作業を実行することである。
巨蟹宮に。 月が巨魁宮にあるとき益するのは、菜園で従事すること、掘ること、耕地を耕すことである。
獅子宮に。 月が獅子宮にあるとき益するのは、小麦と大麦のみをを播種すること、しかし他のものは無〔益〕である。
処女宮に。 月が処女宮にあるとき益するのは、あらゆる種類のものらを播種し、あらゆる種類の植物を植えること(ただし、葡萄樹は別)である。
天秤宮に。 月が天秤宮にあるとき益するのは、播種するために鋤き返すこと、あらゆる植物を植えることである。
天蝎宮に。 月が天蝎宮にあるとき益するのは播種することである。なぜなら果実が多産であるから。また測地も益する。
人馬宮に。 月が人馬宮にあるとき益するのは、いかなる種子も播くべきではないが、???と無花果を準備することは益する、さらにまた脱穀することや????することやそういったことどもも〔益する〕。
磨羯宮に。 月が磨羯宮にあるとき益するのは、家畜のあらゆる群を別の場所に移すこと(これはしばしば冬場のせいで、また夏場の冷水のために行われること)である。
宝瓶宮に。 月が宝瓶宮にあるとき益するのは、鋤くこと、測地すること、植えることである。
双魚宮に。 月が双魚宮にあるとき益するのは、測地することと葡萄樹を剪定することである。
月が木星ないし金星ないし水星といっしょにあるとき、上述の善き事柄はすべて各宮にとって幾層倍にもなるが、悪しき事柄は格下げする。しかし、土星とか火星といっしょなら、今度は善きものらをば軽視し曖昧にさせるが、悪しきものらをば増大させるのである。
2018.04.09. 訳了
|