雷鳴占いと地震占い

［底本］
TLG 4350 085
Peri; ejkleivyewV +Hlivou kai; SelhvnhV (e cod. Ath. Bibl. Publ. 1275, fol. 44v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 19
Vernacular
A. Delatte, Codices Athenienses [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 10. Brussels: Lamertin, 1924]: 142-144.
Breakdown

太陽と月の食について

　白羊宮。太陽ないし月が白羊宮の期間に食になると、恐怖と王の意向の欠如をもたらす。偉大な人間が死ぬ。小麦、大麦、給金の窮乏、生き物に死、盗賊と掠奪者どものせいで諸々の地方に騒動。年内に人間の種族に無秩序。
　金牛宮。金牛宮に太陽ないし月が食を抽籤すれば、樹木に損害、女たちの死。船舶の難破。家畜の過剰と男女の離反。
　双児宮。双児宮に太陽ないし月の食が抽籤すれば、種子に損害、嬰児と老人の死。また海の？？？がやって来る。
　巨蟹宮。巨蟹宮に太陽ないし月の食が抽籤すれば、水の欠乏、人間どもと空の (143) 鳥類の死、おそらく家畜のも。また情愛薄い人間どもが現れるだろう。彼らは神を畏れることも歓心をかおうとすることもないだろう。
　獅子宮。獅子宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、大いなる事業を行う者たちや盗人たち、愛銭家の人間どもや家畜どもの死。また王国は東方の諸部分から出発して東北人たちの王国を粉砕するだろう。野菜や副食物多し。
　処女宮。処女宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、諸々の種子に損害。大気に多数の徴が現れる。諸々の市場に違いなし。雨の欠乏。諸々の死や戦争が大カイサリアの国民や王に対して現れるだろう。
　天秤宮。天秤宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、諸々の戦争やタルソス人たちの争いや？？？が、その王国に対して起こるだろう。掠奪者たちや盗賊たちによる道路の占領。第１クリマの諸都市に多数の損害や少女たちの死。
　天蝎宮。天蝎宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、東方の高所に諸々の戦争や闘争が。？？と葡萄が多数。
　人馬宮。人馬宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、タルソス人たちに大地の地震がじつに稀に。？？？知者たちの諸々の死。私人たちの王たちのおかげでその充満。また主の怒りの攻撃も。そしてスパキニオスの偉大な支配者が死ぬだろう。
　磨羯宮。磨羯宮で太陽ないし月の食が偶発すれば、戦争と流血を象徴する。家畜どもの死。道路にも盗賊の恐怖。嬰児たちの稀有。タルソス人たちの、その頭に対するムゥトラ？、諸々の闘争、私人たちの多量の流血。
(144)　宝瓶宮。宝瓶宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、ローマ人たちの無秩序と歎き<と>数多の慟哭を明示する。貧窮と諸々の死と全宇宙的な窮乏があらゆる必然性に起因する。地震は鳴動をともない、少雨、水の欠乏、惣菜僅少。サソリたちや、多数の致死的咬傷が下方地域に。
　双魚宮。双魚宮に太陽ないし月の食が偶発すれば、全世界に王たちの平和と凪が。嵐は雨がち。諸々の風は弛まる。肴は少ないが、肥えるだろう。

2018.12.10.　訳了