月の宿について
[底本] (1) 七層の帯つまり7つの軌道と、そこにおける七惑星について汝は知らねばならぬ、おお、愛友よ、天の帯は7層であり、それらは軌道とも呼称されるということを。ただ、高さの点で大いに相異なっている。各1つは他のもの、つまりそれより下のものよりも高く且つより幅広だからである。そこで各々の帯は、高さの点で自分より下方の〔帯〕との間隔を、地上の上にあって地上に近いだけの距離離れている。これらの〔帯〕の中には、惑星とも名づけられている7つの星々が含まれている。すなわち土星、木星、火星、太陽、金星、水星そして月である。だが、第1の最も高い〔帯〕には土星が、第2のその下の〔帯〕には木星が、第3の〔帯〕には火星が、第4の〔帯〕には太陽が、第5の〔帯〕には金星が、第6の〔帯〕には水星が、第7のより地上に近い〔帯〕には月が所属する。だから惑星について、これらを上から数え始めて降りて行くと、第1番目に土星を、最後に月を見出すであろうと云うことができる。今度は下から逆に始めると、最初に月を、最後に土星を〔見出すであろうと云うことができる〕。ところでこれらの7つの星々が惑星と名づけられている所以は、その迷動する進行のせいである。 というのも、あらゆる天体は東から西へと動くのに、これらの7星だけは逆に(わたしが謂うのは、西から東へということである)進行するからである。 (2) 7惑星についてである(3) 構成の球体について
(4) 獣帯12宮各個の性質について(5) 太陽はいつ獣帯に入座し、いつそれから退場するかについて(6) (7) (8) 4元素についてというのは、第一の一般的な元素は4つ、火・空気・水そして土だからである。これらのうち火は熱にして乾、空気は熱にして湿、水は冷にして湿、だが土は冷にて乾である。そしてこれらから天上の身体も地上の身体もすべてが構成され、そのようなものらの性質を受け取る。獣帯12宮も、或るものらは熱にして乾、或るものらは熱にして湿、或るものらは冷にして湿、或るものらは冷にして乾だからである。そしてこれらは、各々の好機と、われわれに対する各々の性質にしたがって生長する。そしてこういった連結が4つであるから、その反対の〔連結〕も4つになる。 (9)獣帯12宮における月の入座と経過について(10) 宿を主宰する宮をいかにして見出すべきか宮を主宰するのは、毎年、12あるうちの1つの宮である。それはいかなるものか? (11)来たるべき年がいかなるものか、多湿か乾燥しているか、いかにして予知すべきか宿を主宰する宮をあらかじめ見出せ。そして、性質においてしかあるとおりに、その年全体もそうあると知り、これを予言せよ。ただし、巨蟹宮と天蝎宮は病的と知れ。 (12)戦争の予知について(13) 惑星の宿の各々について(14) (15) 表
(15) (16)雲、雪、雹、雨、霧、???について(17) 稲妻と雷鳴について、いかにして起こるか(18) 彗星について(19) 地震はいかにして起こるかについて(20) 月食はいかにして起こるか(21) 日食について(22) 世界のクリマは7つということ(23) いわゆる蛇形の星について(24) 大地の長さと幅、および、諸々の恒星の軌道360度の各1度について
東から西までの大地の長さは10025スタディオン。その幅は北極から南(meshmbriva)まで10012+1/2スタディオン。長さはその幅の2倍だからである。ところで、1スタディオンは100ウゥルギア?だが、マイルでは750〔マイル〕、したがって1マイルは7+1/2スタディオンである。1ウゥルギアは8スピタメー。1スピタメーは12ダクテュロスである。
tri, la, tri, la, la, khq, la, tri, la, tri, la, la. 2017.08.02. 訳了 [古代ギリシアの尺度] |