高みより落下する彗星について。星だと言う者たちもいる。
[底本] 9. (118) 神の座について神の座が第7天のさらにその上にあることは、ディオニュシオス・アレオパギテースが教え、われわれの時代の教師たちのうち最も世にしれた哲学者たちみなも〔教える〕とおりである。実際、彼らの言うところは真実である。というのは、神は万物を6日で創造し、第7日目には、創造の仕事すべてをおやめになった、つまり、7日を区切りに休息なさったからである。そして、神は第7天に休息なさっているのだから、当然、神の座もその第7天にある。そこでわれわれは言うのである、神は厚さを持ちたまわぬ、と。なぜなら、完全に無体であり目つ不可視つまり不可触だからである。さらに神は無体であるからには、坐するための座を有することがどうしてあろう。無体なるものにいかなる座の必要があろう。さらにまた解釈して言おう 第7天には感知される座があるのではなく、第7天にはより多くの火の形をした光があり、より多くの光がそこにあるゆえに、七十人訳者たちも自余の教師たちも、火の形をした座を神の座と呼称したのである、と。(119) これは聖なる霊によって教示されたことである。その所以は、使徒たちの長、偉大なパウロスも神のおかげで次のように謂っているからである。「近づきがたい光に住みたもう方」〔第1ティモ6章16〕。偉大なバシレイオスもその『祈り』の中で同じことを〔謂っている〕。さらに、神の座は火のごとき光である。だから、神の座は4頭の火と燃える生き物によって運ばれる。神の座を運ぶ4頭の生き物の形は以下のとおりである。1つの生き物は人間の姿をし、他の生き物は仔牛の姿をし、もうひとつはライオンの姿を、第4のものは鷲の姿をしている。しかもこれら4頭の生き物は火であって、物質ではない。汝は笛と物質とをきっと区別するであろうからである。????。 天使たちには7つの任務がある。大天使、能天使、座天使、権天使、力天使、多名の智天使、6翼の熾天使、神と人間どもとの中間の天使たちである。天使と言われるのは、神の意向を人間どもに告げることからである。 2018.09.04. 訳了 [天使の階級] 天使の世界は厳密な階級社会である。上級・中級・下級の3階級に分かれ、それぞれがまた3階級に分かれる。つまり、 上級3隊:熾天使(Serafivm)、智天使(Xeroubivm)、座天使(QrovneV) 中級3隊:主天使(KuriovthteV)、力天使(DunavmeiV)、能天使(=Exousivai) 下級3隊:權天使(=Arxaiv)、大天使(=ArxavggeloV)、天使たちである。(マルコム・ゴドウィン『天使の世界』) |