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ギリシア占星術文書目録4350_122

天の星々について





[底本]
TLG 4350 122
Peri; ajstevrwn tou: oujranou: (e cod. Londin. Add. 34060, fol. 421v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
S. Weinstock, Codices Britannici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 9.2. Brussels: Lamertin, 1953]: 136-137.



9.
(136)

天の星々について

 現れたり落下したりする閃光を一部の人たちは星辰だと言うが、他の人たちは、邪悪な義務の取り立て???(telwvnia)だと言う。しかし、星辰でもなく、邪悪な義務の取り立て(telwvnia)でもなく、〔これは〕天の火の欠片であり、落下し、同じ位置に留まっている間、熱せられるが、熱せられると砕け、大気中で再び散り散りになる。それゆえ、それらから地上に落ちるのを (137) 人は何も見たことがなく、いつも大気中で四散し、吸収され、彗星とも言われるのである。星辰なら、クリストスの臨在したたまわぬかぎり、落ちることは決してない。なぜなら、その時は諸天も撓み、星辰も落ちるからである。霊圏の霊たちも同じで、その時は永遠の火の中に退散するであろう。じつに星辰でもなく、義務の取り立て(telwvnia)でもなく、わたしたちが云ったように、天の霊圏に由来するすさまじい欠片である。これこそが真実である。

2017.11.29. 訳了



彗星と流星
 彗星が獣帯の下にあるのかどうか、また北の彗星と南の彗星の間にどんな違いがあるかということについて、古くから多くの論争があった。ほとんどの権威者は、彗星を月より下のものとみなしていた。月より上のものはすべて永遠に変化しないと考えられ、また彗星は流星と共に群をなしていたので、それは理にかなった考え方であった。その背後には、『気象論』で2章にわたって彗星の性質と起源を論じるアリストテレースの権威があった。
 アリストテレースはそこでこう述べている。「彗星が多数現れることが大風と干ばつの前兆であるという事実を、それが火によって組成されていることの証拠として考えなければならない」。
           (テスター『西洋占星術の歴史』)

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