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back.gif誕生宮の見つけ方について

ギリシア占星術文書目録4350_124

惑星の護符について





[底本]
TLG 4350 124
De planetarum amuletis (e cod. Holkham. 290, fol. 7)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 15
Vernacular
S. Weinstock, Codices Britannici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 9.2. Brussels: Lamertin, 1953]: 141-149.



9.
(141)

7惑星の命数表

(141a)#99
plhzei mprouzevan
<ガブリエール12>
<12#99>12
#99

(141b)  

(142a)#99
shgea; mpanakta;r
<サラエール12>
1613
1011
12
1514
<12#99>12
#99

(142b)

(143a)#99mpagostar kaV#99
<12サマエル>12
14102218
201124
211713
231915
251612
<12#99>12
#99

(143b)

(144a)#99
sta; hra piseV
<12ラパエル>12
1323435
30272811
202415161323
1917212214
1026122925
313336
<12#99>12
#99

(144b)

(145a)#99
emilhvshV elkantivV
<12アナエル>12
351041164722
291142174823
123618492430
371943253113
204426321438
4527333921
2834401546
<12#99>12
#99

(145b)

(146a)#99
ejkae; nte; nte;
<12ミカエール>12
59606162
4915541253511016
4142222120194748
3234352928383925
4026273736303133
1718464544432324
55145213115056
64635857
<12#99>12
#99

(146b)

(147a)#99
simpaivnw tivna
<12サムプリエル>12
</TR>
3778297021621354
3879307122631446
4739803172235515
1648408132642456
5717494173336525
2658185042743466
6727591051437535
3668196011524476
7728692061125345
<12#99>12
#99

(147b)

2017.10.23. 訳了


[魔方陣]
 おそらく、これらの興味ある数の型や数列の最も古いものは、魔方陣であろう。洛書として古代中国に 知られていた9の正方形は、やはり古典と中世の数秘術者達によりあがめられた。事実、各々が惑星や神 性に捧げられた七つの魔方陣があり、各々は特別の特質と結びついていた。これらの魔方陣は長い世紀の あいだ知られ、しかも数秘術の発展の中心的役割を果たした。

 最初のものは土星の正方形であり、洛書と同じものである。これらの正方形の変種があるが、それらは元のものの反射や回転である変形であり、全て本質的には同じである。正方形の基になる数は明らかに3であり、それは3すなわち9の正方形である。各ライン — 水平、垂直、対角線の — における数の和は15であり、またその正方形内の全ての数の和は45である。15と45はともに三角形数である。45はやはりカプレカー数*である。サトゥルヌス、すなわちクロノスは、最初は、古代の時の神である。ゼロは別として(それをギリシャ人は理解しなかった)、土星(サトゥルヌス)の正方形は1から9までの全ての数字を含み、そこから全ての他の数は作られる。その正しい色は正方形に対し黒で、数に対しては白である。

Melancholia_I.jpg  木星(ユーピテル)の正方形は16の要素を持つ。各ラインにおける数の和は、34であり、それは最初の女性数2と男性の素数(ピュタゴラス学派により不幸なものと考えられた)17の積である。正方形内の全ての数の和は136であり、それは奇妙にも244に関係している。136の各数字の立方の和は244である。1³+3³+6³=244、それから、244に対して繰り返すと元の数に戻る。2³+4³+4³=136。ここでは、強力な基底の数は4であり、それは、理想的なものに対する,実際の、現世的な、実践的な、現実の吸うとなる。アルブレヒト・デューラーの有名な版画「メランコリア」(1514)では、画面上方右角の木星の魔方陣の変形が卓越した役割を果たしている。その正方形は、全ての現世的な物事に関する重苦しい影響を意味している。土星の正方形の正しい色は背景は青で、数に対しては黄褐色のオレンジ色である。

 火星(マールス)の正方形は、5×5である。吉兆の男性素数13はこの魔方陣の中心にある。各ラインにおける数の和は合計65であり、8²+1²=65であるので、二種類の二つの平方の和として表され得る第ニ番目の数である。65はまた5と13の積であり、それらはともに高度にカのある数である。各正方形内の数の和は325であり、1&#sup2;+18²=325、6²+17²=325、10²+15²=325であるので、三種の異なる方法での二つの平方の和として表される最小の数である。この正方形の正しい色は背景が赤であり、数は緑である。

 6×6の魔方陣はソル、あるいは太陽に捧げられた。正方形の数は36あり、各ラインにおける数の和は111であり、しかも各正方形内の数の和は、悪名高き666である。111は、最初の11個の素数から出来る最小の魔方陣の魔術的定数である。それはまたレブュニット**でもある。666は黙示録における獣の数である…… この魔方陣に対する伝統的な色は、背景は黄色で、数は紫か紫紅色である。

 金星(ヴィーナス)の魔方陣は……49個の正方形があり、各ラインにおける数の和は175であり、しかも各正方形内の数の和は、1,225である。この正方形は、特に伝統的に癒しと結びついている。49 — 神聖な7×神聖な7 — は、和が175になる範囲内で見いだせる、といぅのは、175=1¹+7²+5³であるからだ、そして1,225は35²である。1,225はともに正方形数であり三角形数である希な数の一つである。その数はレモン色で、背景の正方形は暗い緑である。

 8×8の正方形は水星(メルクリウス)に捧げられた。それは64個の正方形を持ち、260となる各ラインの数の和を持ち、全ての正方形内の数の和は2,080である。それは、全ての魔方陣について最も一般性の少ないものである。その色は、数は薄い青であり、正方形は黄褐色のオレンジ色である。

 最後の正方形は、ルナ、または月の魔方陣であり、それは9× 9である。その色は太陽の正方形の色の反対である。紫色の背景にレモン色の数である。各ラインの数の和は369であり、その数字は、神聖なる3 × 、3 × 2、3 × 3 である。全ての正方形内の数の和は、3,321である。その正方形は中心に41があり、ウラムが発見したその素数は、最も驚くべき素数の対角線的型***を露わにする。

 中世の錬金術において、魔方陣の各々は、しかもそれに対応する諸惑星は、特別な金属と結びついていた。錬金術の本質的な追求は単に下等な金属を金に変えるだけではなく(それはしばしばそのように描かれるが)、むしろ、現世的なものを精神的なものに至らせるべく変換するといぅより大きくより高貴な目的であった。これらの魔方陣とその結びついた金属の各々において、魂や精神と肉体のあいだの関係性が見られた。土星の金属は鉛であり、それは魂の光を隠蔽する肉体を表している。私達は現在、鉛は実際に多くの種類の放射線に対して防御物を提供することを知っている。中世の錬金術師達がそのことを直観的に知っていたと思われる一つの事実である。木星の金属は錫であり、それは肉体の束縛から離脱する魂を表している。錫の鉱石は岩の中では暗くて区別し難いが、熱せられると、それは銀白色に流動する。火星の正方形に対応する金属は、もちろん鉄である。それは、精神を越える肉体の優勢を表し続けた。太陽の金属は金であり、それは宇宙の中心に横たわる精神的真理を表している。金星の金属は銅であり、それは鏡の金属である、それは鉄の対極を表している、すなわち、肉体を越える精神の優勢である。水星の金属、水銀は精神と肉体の完全な平衡の典型と考えられ、また月に対しての銀は精神の完全な反映者としての魂の表象であった。
*「カプレカー数」
 第1段階:数を平方する。
 第2段階:結果の数を左側と右側の数字に分かち、もしその数字の数が奇数個なら余分の数字は右側に置く。
 第3段階:このように作られた2つの数をいっしょに加える。もしその和が元の数に等しければ、そのとき、それはカプレカー数である。
 例えば、例えば、2972 = 88209 であるが、これを前の2桁 88 と後ろの3桁 209 に分けて足すと、88 + 209 = 297 となるので、297 はカプレカ数である。
**「レプュニット」
 "repeated unit"の略。ここに1つの例がある。
 1²=1
 11²=121
 111²
 1111²=1234321
 11111²=123454321 etc.
***「驚くべき素数の対角線的型」
ulam.jpg  20世紀の数学者スタニスラス・ウラムは顕著な素数列におけるある種の型を発見した。作られた図形の対角線上で素数とでくわす傾向があることがわかった。これを素数41から始めたものを、「ウラムの大模様」という。           (ジョン・キング『数秘術:数の神秘と魅惑』)

forward.GIFカルデアの12年周期