カルデアの12年周期
ギリシア占星術文書目録4350_126
世界と都市の建設
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[底本]
TLG 4350 126
Thema mundi et urbium
(e cod. Leidensi Bibl. Publ. gr. 78, fol. 2v)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 9
S. Weinstock, Codices Britannici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 9.2. Brussels: Lamertin, 1953]: 177-179.
9.
(177)
世界の誕生
太陽は獅子宮に
月は巨蟹宮に
土星は磨羯宮に
木星は人馬宮に
火星は天蝎宮に
金星は天秤宮に
水星は処女宮に
上昇点は巨蟹宮に
コーンスタンティヌゥポリスの誕生
太陽は双魚宮12度21分
月は双子宮15度29分
土星は天秤宮19度30分
木星は人馬宮16度27分
火星は人馬宮9度59分
(178) 金星は白羊宮21度36分
水星は白羊宮5度19分
上昇点は巨蟹宮17度24分
南中は双魚宮23度9分
(178)
アンティオケイアの誕生
太陽は双子宮18度9分
月は白羊宮7度28分
土星は獅子宮11度4分
木星は人馬宮14度35分
火星は双魚宮15度38分
金星は金牛宮19度24分
水星は双子宮24度7分
上昇点は白羊宮19度27分
アレクサンドレイアの誕生
太陽は天秤宮17度3分
月は天秤宮24度9分
土星は双魚宮18度7分
木星は金牛宮21度9分
火星は宝瓶宮16度24分
金星は金牛宮1度3分
水星は白羊宮15度7分
上昇点は獅子宮14度21分
ガレーの誕生
太陽は白羊宮4度21分
月は金牛宮7度35分
(179) 土星は宝瓶宮11度3分
木星は双魚宮23度15分
火星は白羊宮11度4分
金星は金牛宮21度6分
水星は双魚宮11度54分
上昇点は金牛宮7度19分
カイサレイアの誕生
太陽は双魚宮21度31分
月は金牛宮7度24分
土星は天秤宮17度15分
木星は巨蟹宮7度59分
火星は双魚宮15度50分
金星は宝瓶宮13度21分
水星は双魚宮14度24分
上昇点は金牛宮19度21分
南中は宝瓶宮3度16分
ネアポリスの誕生
太陽は獅子宮26度4分
月は巨蟹宮14度7分
土星は処女宮17度3分
木星は処女宮3度43分
火星は天蝎宮7度21分
金星は天秤宮19度27分
水星は処女宮28度37分
上昇点は天秤宮46度22分
2018.04.02. 訳了
[世界のホロスコープ(thema mundi)]
世界が誕生したものなら、世界創造の誕生図(thema mundi)が描けるはずである。それは7惑星の特徴よりも古いものであった。
それは後の資料に見られるように著しく一貫しており、これがずっと以前に確立され受け入れられたものであることを示唆している[註]。円というものにはもちろん始まりはないが、なぜおひつじ宮が獣帯の‘初め’とみなされるかということを説明するため に、‘テマ・ムンデイ一’が正規に導入されている。マクロビウスによれば(I. 21. 23ff)、「何よりも初めの日、従って世界の誕生日と呼ばれる日が始まった時、おひつじ宮は天の中央にあったと言われる。中天はいわば世界の頂点なので、おひつじ宮がすべての中の最初のものと考えられた。それは光が生じた時に世界の頭のように現れたものである。そしてなぜこれら12宮がさまざまな神々の力に割り当てられたかという理由が付け加えられている。その世界の同じ誕生図では、すでに述べたようにおひつ宮が中天にあり、誕生しようとする世界のアセンダントはかに宮にあり、そそこに月が現れたと言われている。次に太陽はしし宮と、おとめ宮は水星と、そしててんびん宮は金星とともに昇っていた。火星はさそり宮にあり、いて宮には木星があり、土星はやぎ宮にさまよっていた。こうしてそれぞれが、世界が生まれつつあった時に位置していたとされた宮の主星と言われるようになったのである。古代では、太陽と月だけにはひとつの宮が割り当てられた。すなわちかに宮は月に、そしてしし宮は太陽にである。それに対して5惑星の位置していた宮の後に続く新たな別の5つの宮が、5惑星に付け加えられた。最後に土星がやぎ宮にあったことは上に述べたとおりである。そこで次に割り当てるものは直前と同じものとなり、こうしてやぎ宮に続くみずがめ宮が土星に与えられ、土星に先行する木星にはうお宮が割り当てられた」。以下こうして‘惑星の宿’が説明されるのである。これらはすべて他の典拠にも見られ、まさにフィルミクスが言うように、その説明こそが何よりも賢人たちが‘テマ・ムンディー’を構築した理由なのである。古代の論理的な順序として最もありそうなものが、後の作家たちによって復元されたのだろう。12世紀のソールズベリのジョンが言うように、それは明らかに天地創造というキリスト教の教義によく合致している。「もし占星術肺たちが、惑星が神によって造られたことに同意するならば、各惑星には自然の宿があり、惑星はそこで創造されたのである」。その後で彼は伝統的な順序で‘テマ・ムンディー’の宿を挙げてている。
[註]
フィルミクスがすべての惑星を各宮の15度に置いたこと、そしてそれが古い伝統のエウドクソスの天文学の名残りだということは興味深いことである。ベーダは……「獣帯の始」である天地創造の日が、ギリシア人ではなくカルデア人によっていかに作られたかを説明し、以下のよう断定している。「獣帯の区分に従って、4月のカレンダエ(1日)から15日前に太陽がおひつじ宮に入り、昼の光が作られた」。従って創造の日は3月18日であり、彼が示唆するように、(太陽と月は3日目まで創造されなかったのだから)昼夜平分点の3日前であった。しかし彼はXXX章では昼夜平分点の日を、受胎告知の祭日である3月25日だとしている。
(テスター『西洋占星術の歴史』)
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