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ギリシア占星術文書目録4350_140

12ヶ月の雷鳴占いの説明





[底本]
TLG 4350 140
+Ermhneiva tou: brontologivou tw:n dwvdeka mhnw:n (excerptum e cod. Paris. gr. 2118, p. 77)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 16
P. Boudreaux, Codices Parisini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 8.3. Brussels: Lamertin, 1912]: 123-125.



8.
(123)

12ヶ月の雷鳴占いの説明

 イアヌゥアリオス月〔1月〕は30日を有するが、昼は10刻限、夜は14刻限である。もし雷鳴が鳴れば、小麦は多く、悲しむ者たち?がこれを消費するだろう。だがもし地震が起これば、戦争を象徴する。
 ペブルゥアリオス月〔2月〕は28日を有し、昼は11刻限、夜は13刻限である。もし昼に雷鳴が鳴れば、四足動物どもの破滅を明らかにする。だがもし地震が起これば、民たちの中に力があろう。だがもし雷が落ちるか天に霧雲が昇れば、諸々の果実に善いことを明らかにする。だがもし天からの反響が起これば、諸々の果実の落下が。
 マルティオス月〔3月〕は31日を有し、昼は12刻限、夜も等しく12刻限を有する。もし雷鳴が鳴っても雨が降らなければ、人間どもの喪失を象徴する。だがもし月が血のように見えれば、小麦が多いが、もし地震が起これば、多くの種子が生ずるが、諸都市と沿岸地方は危殆に瀕するだろう。だがもし夜星が地上に落ちれば、王が自分の側近たちを滅ぼすだろう。だが昼間に星々が現れれば、 (124) 虐殺が起こるだろう。だがもし地震が起これば、戦争、敵勢の混乱、叛乱を象徴する。
 アプリリオス月〔4月〕は30日を有し、昼は13刻限、夜は11刻限を〔有する〕。もし雷鳴が鳴れば、小麦多く、嘆く者たちが?これを消費するだろう。だがもし地震が起これば、戦争を明らかにする。しかし諸都市と沿岸部を豊栄させるだろう。だがもし月が闕けるなら、人間どもの絶滅を象徴する。
 マイオス月〔5月〕は31日を有し、昼は14刻限、夜は10刻限を〔有する〕。もし雷鳴が鳴れば、人間どもの不安定を明らかにし、世界に混乱と、四足動物どもの絶滅と、権力者たちの殺害を象徴する。だがもし地震が起これば、所有する〔家畜〕の疫病と、少雨とがあるだろう。だがもし月蝕になるなら、飢饉を象徴する。だがもしイウゥニオス月の4カレンダエ前に地震が起これば、平和をともなう善き事どもを象徴する。
 イウゥニオス月〔6月〕は30日を有し、昼は15刻限、夜は9刻限を有する。だがもし雷鳴が鳴れば、小麦の豊栄、権力者たちの破滅を明らかにする。だがもし地震が起これば、炎熱が生じるだろう。だがもしまた血のような月が現れれば、破滅があるだろう。
 イウゥリオス月〔7月〕は31日を有し、昼は14刻限、夜は10刻限を有する。もし雷鳴が鳴れば、雹を象徴し、豊栄となり、最も偉大な人が亡くなる。だがもし地震が起これば、人間どもの騒動と専制君主達の殺害を明らかにする。だがもしまた霧雲が大地に降れば、嚮導者の離反があろう。だがもし所有する家畜が供犠され、それの中に胆汁が見出されなければ、人どもの疫病が<あるだろう>。
 アウグゥストス月〔8月〕は31日を有し、昼は13刻限、夜は11刻限を有する。もし雷鳴が鳴れば、多数の騒動による災難がその地にあるだろう。だがもし西方から雷鳴が鳴れば、果実が獣たちによって喰われるだろう。だがもし日照りが起これば、その後に多雨があり、偉大な人が滅びる。だがもし天から反響が起これば、飢饉と絶滅を象徴する。だがもし昼間に星々が現れれば、偉大な人々の殺戮を象徴する。だがもし地震が起これば、恐怖と窮迫を明らかにし、四足動物どもの (125) 疫病と支配者たちの逃亡を〔明らかにする〕。だがもし、アウグゥストス月第1日から第8大戦争があるだろう。
 セプテムブリオス月〔9月〕は30日を有し、昼は12刻限を有し、夜も同じである。もし雷鳴が鳴れば、小麦の豊栄を明らかにする。もしもし雨がともなえば、小麦の時期であろう。もし大地から反響が、セプテムブリオス月のカレンダエの早朝から、オクトーブリオス月の3カレンダエの前までに起これば**、豊栄と平和を明らかにするが、所有する家畜たちの絶滅をも。だがもし家が建てられているときに地震が起これば、建てる人にとって災難にはならない。他人がその〔家の〕主人となるからである。
 オクトーブリオス月〔10月〕は31日を有し、昼は11刻限を有し、夜は13刻限を有する。だがもし雷鳴が鳴れば、小麦の破滅を明らかにし、葡萄酒とオリーブ油の充溢を。だがもし第1刻限から夜半であれ夜明けまでであれに地震が起これば、正反対の部分からの騒動を象徴する。
 ノエムブリオス月〔11月〕は30日を有し、昼は10刻限を有し、夜は14刻限を有する。もし雷鳴が鳴れば、小麦は多いが、偉大な人が不法に命終し、騒動を象徴し、西方の権力者たちの破滅を。だがもし反響が大地から起これば、支配者たちの逃亡を明らかにし、小麦が獣たちに食われるか、呑み尽くされるだろう。
 デケムブリオス月〔12月〕は31日を有し、昼は9刻限を有し、夜は15刻限を有する。もし雷鳴が鳴れば、偉大な者たちの死を象徴する。葡萄酒の悪があるだろう。だがもし地震が起これば、多くの歓びと善さと地方が騒動を持つだろう。だがもし太陽の周りに何かが生ずれば、全体として汚れを明らかにする。だがもし9カランダエないし10カランダエ前に地震が起これば、家畜の絶滅を明らかにする。──終わり。

2019.02.19. 訳了



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