title.gifBarbaroi!
back.gif12ヶ月の雷鳴占いの説明

ギリシア占星術文書目録4350_141

医学に関する占星術の小品(抜粋)





[底本]
TLG 4350 141
Opusculum astrologicum de materia medica (excerpta) (e cod. Paris. gr. 2244, fol. 290)
Astrol., Med.

Date of manuscript = A.D. 15
P. Boudreaux, Codices Parisini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 8.3. Brussels: Lamertin, 1912]: 128-131.
Breakdown



8.
(128)

両親について

 プトレマイオスによれば、父親が有名で最も輝かしく長生きである所以は、太陽と土星の〔ホーロスコポス?〕が、父親の顔に同居する〔星々〕が、吉星である木星と金星によってアスペクトにあるゆえ、さらにまた、光の囲みと星々の護衛ゆえでもある。母親の方がそれほど有名でも長生きでもない所以は、選択の際に、母親の顔に金星とともに同居する月が、星々によって護衛されるからである。またドーロテオスにおいても、両親についてやはり同じである。

兄弟について

 誕生が昼間だと、金星のホーロスコポスが起こるが、その結果、巨蟹宮が母親的天頂となる。だがこれに後続するトポスは獅子宮である。しかるに巨蟹宮は女性宮、転換宮、多種子宮であるが、獅子宮は男性宮、不動宮、不妊宮である。天頂は木星と金星によって右からアスペクトの位置にあるが、火星の〔ホーロスコポス〕もこれといっしょに陪席する。しかし後続して昇る宮は金星と土星によって右にアスペクトをとるが、水星の〔ホーロスコポス〕もこれといっしょに陪席する。だが、土星の〔ホーロスコポス〕は男性宮、不動宮の内にあるが、木星の〔ホーロスコポス〕は女性宮、転換宮、不妊宮の内にあり、金星の〔ホーロスコポス〕は男性宮、平等宮、一身宮の内に、火星の〔ホーロスコポス〕は転換宮、女性宮、多種子宮の内に、水星の〔ホーロスコポス〕は男性宮、不妊宮の内にある。そこで、これらによってより多くロゴスを持つゆえに象徴されるのは、木星と金星と月は3人の兄弟を持ち、(129) 一人が男児であるのは、木星が固有の自然本性によって男性的ロゴスを有するゆえ、しかし二人が<女性>であるのは、金星と月が女性的ロゴスを有するゆえである。

育ちの良さについて

 諸々の光〔月光と星光〕のいずれも基本方位にあるのが見出されないが、<しかし>諸々の凶星のどれひとつもいっしょにない — 凶星のどれかが三分の一対座の向かいに立つこともないのはもちろん、諸々の光の宿の主人さえ凶のトポスの内に把握されることもない— ので、生まれる子は養われることも長生きすることもないだろう。ドーロテオスによれは以下のとおりである。〔すなわち〕月がダイモーンの箭といっしょにあると、生まれた子が育ちやすく、歯が苦労なく生えるということを象徴する、と。

身体的な形と身体的性質について

 金星は天秤宮に、月は処女宮に、どちらも上昇する星としてあり、月は太陽からの流出として身体に関わるゆえに、生まれる子は性質の点ではより熱にしてより湿であるが、より熱の方に傾くことは少なく、色の点では白く、髪の長さは程々、禿げ方は中程、鼻がよく利いて大きさは均斉がとれているが、

傷と病状について

 生まれる者が身体的病状は持たないが、有名な聞こえや頭の??に関する傷を〔持つ〕所以は、火星のホロスコーポスがそれらの傷を明らかにするものであり、主宰し、頭が自余の身体に属し、西の基本方位を右に見るからである。

魂の性質について

 水星の指標は魂の思量的・理知的部分に属するが、月のトポスの主は (130) 不動宮の内に見出されるから、彼の魂の性質は義しく、追従的でなく、持続的、確実、聡明、忍耐強く、勤勉な頑固者、およびこれらに付き従うかぎりのものらである。しかし月は魂の言葉なき感情的部分の象徴だが、二重身宮の内に見出され、性格的には多彩、変わりやすく、呑みこみ悪く、恋情的、ムーサとそれらに続くかぎりの事どもの友である。さらに、水星の〔〕は土星の〔〕といっしょに星位をとるから、魂において好奇心旺盛、規範の探求者、医術の友、神秘家、秘儀の参加者、機敏な者、諸行事や臨機応変の事の統制者、……辛辣で厳格で成功者。しかし月を満ちさせ東に昇らせるものであるので、これらはより良稟、より明白、より確実、より思ったことを何でも口にすることの上に加わるであろう。

所有運について

 ところで、われわれは所有運を運の箭から分けて把握するが、後者〔運の箭〕は土星と金星と水星によって司られ、さらにまた木星と水星 — 両者とも昼間の選択に属する — によって????だから、金星についてわたしは言おう、生まれる子は物持ちになる、土星は宝物ないし農地ないし船主業によって、どころが金星は友人関係や女からの贈り物によって、しかし水星は言説や商売によって、ということを暴露していると。しかしドーロテオスは以下の事柄をも前提している。〔すなわち〕太陽の最初の三分角の主星、つまり、金星は、ホーロスコポスの基本方位として、ホーロスコポスの15度内に固有の位格を占有するから、生まれる者は運の大きさを、とくに最初の年齢時に有するだろう。生命の箭は宝瓶宮の8度。〔つまり〕この箭の宿の主である土星は、固有の位格を占有する〔星々〕の美しいトポス内に立ち、金星によって三分角に立たれるから、火星が連繋しないとき、美しい生と多くの富を有するだろう。〔つまり〕諸々の吉星 — 今のように金星と木星 — が基本方位に立つので、優美に振る舞い、民衆に信念と敵意の浄化を与えるのである。

(131)

名誉運について

 プトレマイオスによれば、生まれた子が最も顕著にして最も輝かしい名誉を受けるのは、光が女性宮にあって日の出の基本方位によって???されており、そのあるものらは星位をとるが、或るものらは基本方位によって証言されているからである。しかしドーロテオスによれば、もし運の主人つまり金星や諸々の吉星が、上述の誕生の場合のように美しい諸トポスにあるなら、生まれる者は王や権力者になることを象徴する。諸々の凶星の証言によって

2019.07.09. 訳了



[「父の面相」と「母の面相」]

forward.GIF7惑星の植物について