天宮図の書き直しについて
ギリシア占星術文書目録4350_176
カルデアの12年周期
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[底本]
TLG 4350 176
Dodecaeteris chaldaica (e cod. Vat. gr. 1290, fol. 69v)
Alt. Title: Peri; th:V fuvsewV tw:n ib v zw/divwn kai; pro;V ta; ejniauvsia katasthvmata tw:n fusikw:n ijdiwmavtwn
Astrol.
A.D. 15/16
F. Boll, Codices Romani [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 5.1. Brussels: Lamertin, 1904]: 241-242.
5.
(241)
獣帯12宮の自然と、年毎の星位に対する自然的固有性とについて
白羊宮……みずからが君臨するこの年は、はじめから戦雲がただよい、地産は大いに豊かに、あらゆる種類の養いをもたらすが、人間どもには貧窮。また四足動物をみな育むだろう。
金牛宮……みずからが君臨するこの年は、はじめから雨がちで、季節外れに実をもたらすこともあるだろう。
双児宮……みずからがその主権をもつこの年は、小麦だけが生じる。季節は干あがり、種子は焼けつくだろう。葡萄と無花果は実もたわわになるだろう。
巨蟹宮……これの年が四足動物を育むことは決してなかろう。冬は5ヶ月の長きにわたって支配する。さらに貧窮と疫病、四足動物の多くが破滅する。双児宮の年をも巨蟹宮が呑みこむ。
(242) 獅子宮……この、〔みずからが〕君臨する年は、はじめから産物が限定される。すべての葡萄酒とオリーブ油においては満たされるだろが、獣たちの上昇?。四足動物たちの食い物。可死的人間どもには諸々の争いの月々。オリーブの実はだめになる。無花果は実をもたらす。葡萄樹も葡萄酒をほとばしらせるだろう。
処女宮……これの年は疫病の作因。人間どもの窮乏。四足動物の餌が不足するだろう。また雷雲が種子を焼きつくすだろう。しかし人間どもの貧窮は両性とも2/3。
天秤宮……みずからが君臨するこの年は、時に牛たちの甦りがあるだろう。四足動物たちは育つだろう。可死的人間どもに地上に繁茂した産物。
天蝎宮……みずからが君臨するこの年は、小麦とオーブが生ずる。しかしその他ものものらはすべて育つことはないだろう。オーク樹は果実をもたらすだろう。実の成らないものらに栄養を与えること。
人馬宮……みずからが君臨するこの年は、はじめから戦雲がただよう。収穫の日々にも車はすべて壊れるだろう。豊穣の実も日照りが屈服させるだろう。
磨羯宮……〔みずからが〕支配するこの年、大地は葡萄酒を水のごとくもたらすだろう。大地の初穂も時に実りをもたらすだろうが、実りは遅い。大地〔ガイア〕が交じることは決してない??。だが落雷する霧が万物を枯れさせる。また霜の冷気も果実を滅ぼすだろう。
宝瓶宮……これの年は太陽が暑熱を揮うだろう。乾燥期が生じるからである。種子をもすべてだめにする。万物に大疫が起こるからである。
双魚宮……双魚宮が君臨する年は、万物をけっこう満たすだろう。
2019.01.19. 訳了
[カルデアの12年周期]
「カルデアの12年周期」。
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