彗星がいつ現れるかを知ることについて
ギリシア占星術文書目録4350_186
ローマやアラビアにおける諸惑星の14構成とは以下のごとし
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[底本]
TLG 4350 186
Peri; iJppodromivou) (e cod. Vat. gr. 1056, fol. 148v)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 14
J. Heeg, Codices Romani [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 5.3. Brussels: Lamertin, 1910]: 108-109.
5.
(108)
ローマやアラビアにおける諸惑星の14構成とは以下のごとし
第1 |
営利 |
ejlekpevl. |
第2 |
非営利 |
ejlekpavr. |
第3 |
合 |
ejleltesavl. |
第4 |
流出 |
ejlenserevf. |
第5 |
独走 |
calelsevhr. |
第6 |
獣的独走 |
ejlbavcsh. |
第7 |
輸送 |
ejlnavkl. |
第8 |
集合 |
ejltzevm. |
第9 |
相反 |
rJatevlnouvr. |
第10 |
邪魔 |
ejlmevneg. |
第11 |
操舵の引き継ぎ |
tevfg ekltetphvr. |
第12 |
力能の引き継ぎ |
tevfg ejlkou:be. |
第13 |
力能 |
ejlkou:be. |
第14 |
脆弱さ |
ejldovgf. |
同じものらの説明とは以下のごとし
第1。営利とは、星が営利のトポスにある場合。
第2。非営利とは、星が営利でないトポスにある場合。
第3。合とは、星が別の星と接合して離れる場合。
第4。流出とは、このような星位の重なりの後、星が星を過ぎり、それから分離する場合。
第5。独走とは、1昼夜の間に月が星たちのいずれかを望まない場合。
第6。獣的独走とは、月が宮に入座し、しかじかの宮を通過するが、星々のいずれかと合にならない場合。
第7。輸送とは、星がある星と合になり、その後で別の星との合に赴く場合。
第8。集合とは、ある星が別の2つの星から見られ、それらの星の光を集める場合。
第9。相反とは、星が、これと星位の重なる別の星の光を、退行のせいか、それが太陽の15度以内にあるせいで、受けることができない場合。
第10。邪魔とは、星が別の星と合になるべく向かい、その合の前に逆行するか、あるいは、述べられたとおり、その星が別の星と合になるべく進みはするが、このような合の前に、後続する星が別の星と合になる場合。
第11。操舵の引き継ぎとは、ある星が (109) 何らかの前提の前兆でありながら、別の星と合になり、これに操舵を引き継ぐ場合。
第12。力能の引き継ぎとは、ほしが固有の宿ないし、昂揚ないし、区界を同じくする三合ないし、デカンとともなる区界ないし、デカンとともなる三合にあり、別の星と合になる場合。この時これに引き継ぐのは、親(みずか)らの力能である。
第13。力能とは、星が親らのトポスないし基本方位において直進する場合。
第14。脆弱さとは、星が直進しながら、自分の宿でない他所のトポスにおいてもアポクリマ〔下降〕に入っている場合。
2つの主星の同じ星位、ないし、奴隷状態の行為の操舵や管理を受け取る〔星〕の受容から請け負いが生ずる時、奴隷状態が生じることの原因にならず妨害する星たちの力能の説明は、11の傾向性である。
第1。星がホーロスコポスから美しいトポス、あるいは、基本方位、あるいは、ホーロスコポスを望む基本方位に後続する〔トポス〕にあること。
第2。星が、自分の親らのトポスのひとつであれ宿であれ、昂揚かデカンの区界にあること。
第3。[そこで]星が、合によってか四合によってか衝によって何らかの凶星から障弊されないこと。
〔第4。欠〕
第5。下降する星か四合にある星と星位を同じくしないこと、あるいは、月が失墜していないこと。
第6。星が約束されていること。???
第7。昂揚〔星〕は上昇星だが、????星は沈む星であること。
第8。星が親らの選択に、つまり、もし質問が日中にあるなら、昼間であるが、もし夜間になら、夜間であること。
第9。星が堅固宮にあること。
第10。星が、これとともに明らかな1度以内に太陽と至近であること、吉星に属すると、善を増大させるが、凶星に属するなら、悪を減少させるからである。
第11。雄性の星は雄性の1/4度内に、雌性の星は雌性の〔1/4度〕内にあること。
実際、以上が、諸々の星の力能を明らかにし、奴隷状態の行為と結果を防止する徴である。
2019.05.12. 訳了
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