ローマやアラビアにおける諸惑星の14構成とは以下のごとし
ギリシア占星術文書目録4350_187
病者たちの星々の説明は、天宮図と質問のために述べられた星々の諸力とは反対でさえあるが、『神学大全』によれば以下のごとくである。
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[底本]
TLG 4350 187
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Astrol.
Date of manuscript = A.D. 14
J. Heeg, Codices Romani [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 5.3. Brussels: Lamertin, 1910]: 110.
5.
(110)
病者たちの星々の説明は、天宮図と質問のために述べられた星々の諸力とは反対でさえあるが、『ムゥグネー』によれば以下のごとくである。
第1。その星が下降トポス、つまり、第6〔トポス〕と第12トポス、ホーロスコポスを見ない〔トポス〕にあること。
第2。その星が逆行すること。
第3。その星が太陽の15度以内にあること。
第4。諸々の凶星が衝ないし四合ないし合の星と同じ星位にあること。
第5。その星が2つの凶星によって封鎖され、それらの1つと合であること。
第6。その星がそれの失墜位にあること。
第7。ホーロスコポスのアポクリマに入った星と星位を同じくするか、次位の星からの流出であること。しかし、この受け容れについてアポマサルは言う、この受け容れの破壊が起こるのは、この受け容れの流出の後、別の星と曖昧に合となるときである、と。だが、もし受け容れと同時なら、美しい。しかしもし受け容れの流出の後、星々のいずれかと等しく合にならないなら、悪は多くはない。
第8。この星が余所余所しいトポスにあること。
第9。この星が縛るものらの一つと幅をもたないものであること。
第10。この星がみずからを害するものであるか、あるいは、それが反対の宮にあること。
以上の諸々の徴が、あらゆる奴隷状態を邪魔する徴であり、そこで祈れ、君臨者でも受容者でも奴隷状態の操舵者でもあるカペル??星、明らかに軽微な星の光線を受け容れる星が、どうか、以上の10の要点の内のどれかをもちませんように、と。
2019.05.13. 訳了
[神学大全]
アブドゥルジャッバール(935?-1024/5)の書。アブドゥルジャッバールはムウタズィラ学派後期の大学者。大カーディーと尊称される。イラン、ハマダーン生まれのペルシア人と伝えられる。イスファハーンでアシュアリー学派の神学を学んだ後、バスラでムウタズィラ学派に転向。971年頃、ブワイフ朝の宰相イブン・アッバードの招きを受けて首都レイに赴き、977-95年国家の首席判事を務めた。イブン・アッバードの死後もレイにとどまり、長い生涯に多くの書物を著した。しかし現在まで残っている写本は13冊にすぎない。なかでも1951年にサヌアで発見された『神学大全(ムーグニー)』の1210年の写本は、失われた初期・中期ムウタズィラ学派の学説を詳細に伝え、イスラーム神学の研究進展に多大な貢献をなしている。(『イスラーム辞典』) |