諸々の区分の各々1つに奉納される諸々の宮について
ギリシア占星術文書目録4350_193
星雲について
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[底本]
TLG 4350 193
Peri; nefeloeidw:n
(e codd. Vat. gr. 1056, fol. 206v)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 14
J. Heeg, Codices Romani [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 5.3. Brussels: Lamertin, 1910]: 129.
5.
(129)
星雲について
金牛宮のは13度から15〔度〕までにあるが、巨蟹宮にはその21〔度〕、天蝎宮にはその20度と21〔度〕、人馬宮にはその20度、磨羯宮には22度、宝瓶宮には20度〔から〕24〔度〕まで。
2018.04.07. 訳了
[星雲]
nefeloeidh;V ajsthvr 〔文字どおり「雲状の星」の意〕は、宇宙空間に漂う重力的にまとまりをもった、宇宙塵や星間ガスなどから成るガスのことであるが、銀河の正体を正確にとらえられていなかった昔は、銀河も星雲の1つの形態に過ぎないと考えられていた(今では銀河は「銀河系外星雲(系外星雲)」とよばれる)。
上に挙げられた星雲は、牡牛座のは
M45「プレアデス星団」(すばる)
蟹座のはM44いわゆる「飼い葉桶座」
蠍座のはM6とM7
射手座のはM8
山羊座のはM30
水瓶座のはM73・M72・M2
と考えられる。
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