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back.gif光に対する星辰の護衛

ギリシア占星術文書目録4350_235

キビュッライオータイ人たちの親衛隊長と将軍の、船乗りたちの間で観察される星々、つまり、海で豪雨や混乱を惹き起こすものらについて




[底本]
TLG 4350 235
Tou: prwtospaqarivou kai; strathgou: tw:n Kiburraiwtw:n peri; tw:n parathroumevnwn ajstevrwn para; toi:V pleustikoi:V, tw:n poiouvtwn zavlaV kai; taraxa;V ejn th:/ qalavssh. (e cod. Venet. Marc. 335, fol. 420)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15
A. Olivieri, Codices Veneti [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 2. Brussels: Lamertin, 1900]: 214-216.



2.
(214)

キビュッライオータイ人たちの親衛隊長と将軍の、船乗りたちの間で観察される星々、つまり、海で豪雨や混乱を惹き起こすものらについて

 セプテムブリオス月〔9月〕14日に、聖十字架の称賛の星と、風(北風にせよ南西風にせよ)に起因する海の混乱が生じ、2刻限まで支配する。同じ月の20日に聖テクラの星と、1刻限の間、海の混乱が生じる。オクトーブリオス月〔10月〕6日、聖トーマスによって観察された???星と、海に多大な(kakotariva)が生じ、美しい(豪雨?)なしにはこのような星が通過することはない。同じ月の12日に牡牛の尻尾と呼ばれる星と、海に多大な(kakotariva)と大豪雨が生ずる。同じ月の26日、聖デーメートリオスの星が大豪雨をもたらす。ノエムブリオス〔11月〕11日に聖メーナーの星と、(kakotariva)と海の混乱が、残りの星たちより多く生じる。同じ月の14日に聖ピリッポスの星が、これも海の(kakotariva)をもたらす。だが、同じ月の15日から、いわゆる難破(pleiodusiva)が始まる。7日ないし15日から22日まで星が沈む。その後も、同じ日々において同様で、この星が沈む時、海に(kakotariva)が生じる。で、このようなプレイアス星は49日間支配し、この日々の間には、聖ニコラオスの星があって、これも(kakotariva)をもたらす。しあkし、デケムブリオス月〔12月〕の同じ6日からイアンヌゥアリオス月〔1月〕6日までは数多の(kakotariva)と海に豪雨が生じる。しかし、同じ6日からマルティオス月〔3月〕10日までは、船乗りたちが航行しても、多大な(kakotariva)も完全な凪も持つことはない。またこの日々の間には、これらの星々の観察もない。だがマルティオス月25日からは、春が到来し、白霜(pacnivtai)が始まる。そうして最初の白霜が7日間を支配し、残り〔の白霜〕も同様である。順序では難破の7霜がある。そうして最初の白霜の初日に、エウロスと言われる激しい風と稲妻と雷鳴が生じ、このような日にひとは航行できず、2日間支配し、その後で〔帆を〕張り?、左からの風を受け、右帆で?帆走する。しかし、海により経験のある者たちは、波浪と潮流から、どこに進むか判断して、この日に弱まるが、翌日には(kakotariva)が生じる。そうして第1刻限?まで第2白霜が支配する。これも第2白霜に同様になる。しかし第3白霜 (215) 残りの白霜に比してより多くの(pacnivtai)が生じる。第4白霜には、より軽い(pacnivtai)が生じ、第5〔白霜〕、第6〔白霜〕、第7〔白霜〕においても同様である。マイオス月〔5月〕11日にソーレウテース星と、激しい風が生じる。マイオス月12日からイウゥニオス月〔6月〕24日までは、太陽の転換まで生ずる時、海は,予防措置を講ずることもなく航行される。というのは、船員たちは星々とか海の混乱とかを見廻すからである。しかし、イウゥニオス月24日からアウグゥストス月〔8月〕15日まで、レークタイ〔破砕風〕と呼ばれる風が吹く。シュリアではノトイ〔南風〕が吹く。なぜなら、この風によってシュリアからローマ地方まで通過するからである。このような風が支配するのが、難破と同様、49日間で、7日ごとに海の混乱が生じる。残りの星々は、船乗りたちが観察することはない。なぜなら、述べられた星々をも、多くの経験を有する者たちは、海に混乱や(kakotariva)が生じようとも、観察することはないからである。それどころか、そのような星々の日々にも彼らは航海するのである。

 知るべきこと — 南風のせいで(kakotariva)が生じる期間に、シュリア〔沖〕を通って航行する際、北風に遭遇し雹が降る時、このことだけで、それらが厳しさを持っているように考察すべきである。なぜなら、それらによって自分たちの旅路を悟るからである。つまり、これらのことを用心深く凝視して目ざすのでなければ、自分たちの旅路を為損じるからである。さらに次のことも知るべきである — 破壊的な風が吹く時に、アイギュプトスからアンティオケイアの要塞?まで航行する際、サラケーノイ人たちが南風の(ejntavxeionと呼ぶところのものである。アンティオケイアの砦ないしタケイア・アンティオケイア?からタルソスまで、彼らは港と北風によって?航行する。しかし、この日の朝から第3刻限までは、この地域にはキッロスと言われる風がある。しかし第3刻限から夜の第1刻限までは北風が生じる。)

 知らなくてはならない — 船乗りたちが、第3日であれ第5日であれ、目的の旅に進発したり帆走することに大いに観察するのは、これの2日間は残り〔の日々〕に抜きん出て観察されるからである。ところが、ある者たちがサッバトン〔土曜日〕をそれほど観察しないのは、死人たちの記憶が生じ、この日が死に関係するからである。同様に、聖にして大いなる第5日をも彼らが大いに観測するのは、この日にイウゥダースが「主」を裏切ったからである。聖にして大いなる日の準備の日〔金曜日〕も同様で、「主」の架刑のゆえである。日々のうちの第4日は、船乗りたちが言っているとおり、無風であるか風に滅ぼされるかする、つまり、 (216) ????。この日々のうち準備の日は、船乗りたちが言っているとおり、大気と海の良好をつくるにせよ、大気の大気の混合と不安定さと雹と海の第3波をもたらすことがしばしば見られる。

 知らなくてはならない — すべての週が大気の混合と海の豪雨と第3波をもっていても、日々の主日つまり第1日には、

 知らなくてはならない — 大気が

2017.11.14. 訳了


[聖十字架の称賛]
 Exaltatio Crucis。西方教会における聖十字架(キリストがかかったと称せられる十字架)を崇める祝日(9月14日)。東ローマのヘラクリウス帝が、ペルシアのホスロー2世(位590-628)に奪われた(614)聖十字架を奪回した(629)。これを記念して祝われる祝日である。春に生じた事件であったが、コンスタンティヌス大帝が聖墳墓教会を建てた奉献日が通常335年9月14日とされていたため、混用されて秋の9月14日に祝われるようになった。(キリスト教大事典)

[聖テクラ(イコニウムのテクラ)]
 処女殉教者。1世紀(?)。祝祭日は9月23日。彼女の伝説は、おそらく170年頃に書かれた外典文書『パウロの言行録』に由来する。

[聖トーマス]
 12月21日。

[聖デーメートリオス]
 テサロニケの聖デメトリオス、キリスト教の聖人。4世紀のキリスト教殉教者(致命者)。祝祭日は10月8日。

[聖メーナー]
 メンナ?。殉教者。303年頃(?)死去。祝祭日は11月11日。伝説によれば、彼は、フリギアに勤務していたローマ軍のエジプト人兵士であり、ディオクレティアヌス帝のもとで、コティエウムで殉教したということである。(『聖人事典』)

[聖ピリッポス]
 使徒。11月14日(コプト教では11月18日)。

[聖ニコラオス]
 彼の個人的な経歴について確実に言い得ることは、わずかに彼が4世紀にリュキアのミラの主教であったということだけである。祝祭日は12月6日。

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