キビュッライオータイ人たちの親衛隊長と将軍の、船乗りたちの間で観察される星々、つまり、海で豪雨や混乱を惹き起こすものらについて
ギリシア占星術文書目録4350_236
合と満月について[前兆について]
|
[底本]
TLG 4350 236
Peri; sunovdwn kai; panselhvnwn[peri; katarvw:n] (e cod. Laur. plut. 28, 34, fol. 68)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 11
F. Cumont, Codices Florentini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 1. Brussels: Lamertin, 1898]: 137-138.
1.
(137)
合と満月について。[前兆について]。
合と満月は、凶兆のもとに観察されてはならない。満月は欠けはじめたトポスに落ちてはならない。合と満月は、凶兆によって衝になってはならず、矩になってもならない、というのは、凶兆であり、前兆を失墜させもし、総じてその星相が厄介だからである。合や満月の首座星が悪しきダイモーンに憑かれてはならない、というのは、大地と祖国から排除するからである。さらにまた貧困者をつくるからでもある。しかし、凶兆が右方に見られるときは暴力的に亡き者にするが、美しい情態なら、もろもろの特権と栄光でもてなす。合と満月の首座星が悪しきトポスに落ちると、借金している者たちに信用を植えつけ、
6行目〔「合や満月の首座星が悪しきダイモーンに憑かれてはならない〕への古註:合<と>満月の首座星は、わざわいをなし、移住をさせたり貧困者をつくったりするからである。見えたり悪行すると、暴力的に亡き者にする、ということ。
(138) 9行目〔合と満月の首座星が悪しきトポスに落ちると〕への古註:星相と月との首座星が相互に衝となると、異邦での命終を惹き起こす。もちろん、凶兆が見えると、暴力による死をも惹き起こす、ということ。
2017.11.25. 訳了
|