合と満月について[カタルケーについて]
[底本] 1. (138) 紛失・逃走・借金についていかなるカタルケーにおいても、月の首座星がこれを祓うなら、紛失物も見つけられ、逃走者も引き返し、与えた者も取り返すだろう。遅かれ早かれ、これは基本地点(kevntron) と同時に昇るものらとから知るであろう。もし、月がその首座星より先に首座星に (138)<入る>なら???、首座星はこれが就任する獣帯宮から離れるが、もし初めにこれと矩の星位にあるが、これと三合の星位に変化するなら、生まれるものが受ける害はわずかであろう。しかし、三合から合でない獣帯宮に入るなら、事は成就することなく、同じ宮に月の首座星が入る場合には、カタルケーはそこで決まる。月が、たまたまこれといっしょになったひとつの宮で凶兆につかまり、凶兆が矩から望むなら、解決をもたらす。月が凶兆の矩に入るなら、事の成就は美しいものとなる。吉兆と凶兆との矩に月が入れば、謂いつたえでは、事にとっては有害でも有益でもある二重の位置で、必ずしも、凶兆は害をなすが吉兆は結果的に益を為すことができるというわけではない。もし月が、身体とか証言において凶兆から凶兆へ進めば、事態は悪から悪へ進行するだろう。そこで、あらゆる前兆において、星相をも月をもつねに吟味せよ。ただし、前兆が夜のものであれば、大地の上の半球に月を観察し、昼のものであれば、大地の下の〔半球〕において、あるいは星相盤(wJroskovpoV)を用いよ。 2017.11.26. 訳了 |