紛失・逃走・借金について

［底本］
TLG 4350 238
Peri; th:V ejk tw:n oijkeivwn ejnergeiw:n kai; morfwvsewn ejfhmosmevnhV toi:V tou: zw/diakou: tmhmasi diafovrou proshgorivaV (e cod. Laur. plut. 28, 34, fol. 93v)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 11
F. Cumont, Codices Florentini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 1. Brussels: Lamertin, 1898]: 164-166.

親（みずか）らの活動と外形から、相異なった獣帯星座の度数に合致した呼称について

　諸々の宮の外形をもとに、年長者たちの間で多彩化された名称は、ここに案内される人たちにとって有用なものとして生まれついていると考えて、これ〔その名称〕を公開しようと判断した所以は、人が自然な狙いを全体から推測できるためである。これを集める者にとって異なった光は12である。すなわち、ひとつは嚮導する〔宮〕、ひとつは随伴する〔宮〕、ひとつは服従する〔宮〕、ひとつは陸棲する〔宮〕、ひとつは水棲する〔宮〕、(165) ひとつは両棲する〔宮〕、ひとつは種子の多い〔宮〕、ひとつは多産の〔宮〕、ひとつは少産の〔宮〕、ひとつは難産の〔宮〕、ひとつは好色〔宮〕、ひとつは清浄な〔宮〕、ひとつは謎めいた〔宮〕、ひとつは畸形〔宮〕、ひとつは猫背の〔宮〕、ひとつは不具〔宮〕、ひとつは四足動物の〔宮〕、ひとつは両性〔宮〕、ひとつは肢の余分な〔宮〕、ひとつは共通の〔宮〕、ひとつは二色の〔宮〕、いくつかはまた取り憑かれた〔宮〕、ひとつはやわらかにする〔宮〕、ひとつは弱視の〔宮〕、ひとつは植物的な〔宮〕、ひとつは奴隷奉公する〔宮〕、ひとつは獣的な〔宮〕、ひとつは人間的な〔宮〕、ひとつは有翼〔宮〕、ひとつは有声〔宮〕、ひとつは半声〔宮〕、<ひとつは無声〔宮〕、>である。

　これらが以上のごとくであるとき、嚮導的〔宮〕とは♈♌♐。嚮導〔宮〕と云われるのは、これらが太陽と木星の〔配下〕だからであるが、明らかに、これらは自余の星々を嚮導する。随伴〔宮〕とは♊♎♒。これらが随伴〔宮〕と言われる所以は、土星と水星に関与するが、これらは太陽と木星には力の点で劣っているからである。服従的な〔宮〕が女性宮つまり♉♋♍♏♑♓である所以は、これらの内に、誕生の際にｓに存しない、あるいは、吉星によって護衛されていない光をもたらすものを有するものらは、女主人たちに服従し、不運にして、貧しい者となるだろう。陸棲する〔宮〕とは♈♉♊♌♍♎♏である。というのは、一般的な不遇に際して太陽と月の食がここに成就し、かてて加えて惑星の權現と確立も、陸生の動物に関して、将来する善事ないし悪事の性質が結果することを象徴するからである。海や河川や港湾にいる水棲動物や、そこに生まれる魚類も同様である。

　では、各々の形相において同じようなことを言って話を長引かせないために、見本によってわれわれは言われていることをはっきりさせようとしていると考えよ。例えば、価値論を考察する場合、それら〔の星辰〕がたまたま白羊宮ないし獅子宮ないし人馬宮にアセンダントがあるか、ハイレシスの親衛隊の星辰によって天の中央を占められるとき、王的名誉や嚮導的名誉を成就し、 (165) 両棲型〔宮〕とは♋と♑である。種子の多い〔宮〕とは、多数の子をもつ♋♏♓である。少産型の〔宮〕とは人馬宮**である。子無し種無し型の〔宮〕とは次のものら♍♑♒である。しかし♌までもが〔そう〕言われるのは、産む子が少ないからである。好色・放埒・交合に野放図な〔宮〕とは♈♉♌♏♑♓である。清浄型〔宮〕とは♊♍♎♒である。謎型〔宮〕とは♐♑である。一部の人たちはこれらに♋♉と♏を付け加える。畸形型〔宮〕とは♓と♋♏♑である。猫背型〔宮〕とは猫背をしているかぎりの♓♋♏である。不具型〔宮〕とは、♈♉♋♌♏♐♑と♊である。四足型〔宮〕とは♈♉♌♐である。2つの自然をもつかぎりの両生型〔宮〕とは例えば♐♑♓である。一部の人たちが天秤宮をも両生型というのは、何らかの物を載せているからである。肢の余分な〔宮〕とは、肢の尖までも余分な♋と♏である。共通な〔宮〕とは♊♍♐♓である。というのは、自然本性的に二重身でありながら、2つの身体の協和した共通性をもたらすからである。二色型〔宮〕が双魚宮であるのは、月ないしアセンダントを自分たちの中に有する者たちは、白癩ないし癩ないしソラ豆ないし苔癬によって釣られるからである。魚型〔宮〕と言われるのは♓♋♏であるが、部分的には♑もである。これらが癩型〔宮〕とも言われるのは、鱗をもっているからであり、これらに♏が命令しているからである。弱視型〔宮〕とは***♌♎♐♈♋である。植物型〔宮〕と云われるのは？？？ 大部分が植物的にして多動的であるものとして自分の内に月を有しているか、多動的なものらであるからである。憑依型にして狂気型〔宮〕とは♉♌♏♓である。柔らかくする〔宮〕とは金牛宮の端と背中と獅子宮の端と天蝎宮の針と、磨羯宮の端と同様人馬宮のそれである。？？？奴隷奉公型〔宮〕とは♑♓♈♉である・奴隷奉公型と呼ばれる所以は、まっすぐ上昇するのではなく、大部分が獣帯軌道の外にあり、逃げ出しているかのようだからである。？？？？？同様に、奴隷奉公型〔宮〕と同じ配置を持っているのは、♌と♋と♏である。獣型〔宮〕とは♉♌♏である。人間型〔宮〕とは♊♍♎♎である。♐が部分的に〔そうで〕あるのは、その人間的な身体のゆえである。鳥類型〔宮〕とは♍♐♊である。とくにこれらのトポスの周りに生まれるものらは結果的に鳥刺し、鳥飼、猟師になることによる。また、鳥のように敏捷に動く俊足者も生まれる。有声型〔宮〕が♊♍♎♒であるのは、人間型だからである。一部の人たちは人馬宮をも加える。半声型〔宮〕が♈♉♌♑であるのは、人間的にして特徴のない声を有するからである。無声型〔宮〕が♋♍♓であるのは、これらは声を所有していないからである。

2018.04.20.　訳了