<パルコスの>大気の転換について
[底本] 8,1. (250) 215章.<パルコスの>出郷について、無題で。もしひとが、自分の祖国の地から他所の地に出郷せんとするなら、そのひとはホーロスコポスと下降点の基本方位と中天と天底を見、さらに、美しく通過する星々をも、何か困難事を企てる〔星々〕をも、いかなる位置、いかなる形を有するか、それらの中のどれどれが君臨し、証言はいかなるものであるか、を探究しなければならない。しかしより勝っているのは、月が速やかに進行し、身をまるめる場合である:その時に軌道はより善いからである。しかしホーロスコポスに入座した善行する星は、あらゆる場合に最善・最美である。同様に、下降点の基本方位に入座した〔星〕も善く、名声ないし利得に帰するのはこの時である。だがもし土星ないし火星が月とともに見出される場合は、土星は難病を準備し、火星は困難な闘いや横暴や災難を人にもたらす。だが、土星と火星両方が月とともに見出されたら、困難な罰や災難を〔もたらす〕:だがもし水星が善行する星とともに見出されたら、善であるが、もし悪行する星とともに〔見出される〕なら、悪である。さらに月とホーロスコポスの宿の主星をも、それらの光が太陽の光に隠されることはないか、あるいは、〔光が〕一定しているか、あるいは宿の主星のどれかがいっしょに静止しているか、を考察せよ。なぜなら、固定は困難なものだからである。というのは、諸々の道程や行為を不完全・不満足なものにするからである。しかし、月の四方を捉えるか、反対の対座に、諸々の善き贈り物をもたらす星々が見られるときに、(251) もし月がそれらの方に行くまでとどまるなら、彼らの旅行は善いものとなるだろう。だがもし逆なら、土星とか火星とかのいずれかがそれらのトポスにあるなら、やはり何ら善きものとはならないだろう。 外国暮らしについてところで、外国暮らしが長引く〔かどうか〕を汝が学知しようとするなら、太陽と太陽の対座とを考察せよ、さらにはまた????、何〔星〕がこれらに近づくかをも〔考察せよ〕:もし金星ないし木星がこれらに近づくなら、その上昇は無害となろうが、もし悪行する星々がこれらのトポスに生じるか、あるいはまたひとが出郷するために出かけるときに月がこれらの反対から現れるなら、彼の行路は持ちこたえがたく、困難となろう。だがこれらの<状態において>太陽と月を善行する星が近づくことなく、悪行する星が月に合となるなら、困りごとや危険に耐えて逃れ、自分の祖国にたどりつくだろう。だがもし火星が嚮導的宮に、土星が追随的宮に、月が中間に、木星が右からアスペクトにないなら、恐るべきこと、困難事、大きな不幸せをつくる。だがもし木星によって見られるなら、より軽い苦痛をもつだろう。 第2宮はホーロスコポスから*???にして長引き、帰ることなき外国暮らしを象徴する。そこでそれの宿の主星を考察せよ:もし逆行するのが見出されたら、彼の行路はむなしく、決して効果はないだろう。だがもし固定して、将来に向かって美しく振る舞うなら、外国暮らしを長引かせたうえで、家へ美しく帰るだろう。だがもし基本方位の上にホーロスコポスないし中天があるときに、(252) 同じ主星が第2トポスに見出されるなら、弱るだろう。だがもし天底に基本方位が見出されるなら、死を象徴する。だがもし月が土星とともに天底の星として見出されるなら、罰や外国の暮らしが長引くことを象徴する。 別法前進する〔星〕・通過する〔星〕・ホーロスコポスの主星・さらにとくに月を考察せよ、もしホーロスコポスないし中天に遇在し、悪行する〔星々〕の厄除けとして善行する星々によって証言されるなら、出郷を美しく有益なものにつくる:だがもし月とホーロスコポスが転換宮に遇在するなら、すぐに戻ってくるだろう:だがもし固定宮になら、遅いだろう:だがもし月が同縛のもとに遇在するなら、さらに遅いだろう。だがもし先行する〔星々〕が悪行するトポスにほぼ遇在するなら、悪行する〔星々〕によっても見られる。〔その場合は〕出郷を反対のものとするだろう。だがもし固定宮によって、あるいは同縛星によってなら、遅くなるだろう。だがもし月が固定した悪行する〔星〕と合をもつくるなら、悪が持続するか、すぐに戻ってくることもないが、外国暮らしで終わることもない。だがこういった運行には用心せよ。なぜなら、全時間を通して出郷する場合には、もし月が水っぽい宮にあり、 しかし陸路で出郷する人たちにとっては、 だが、月が出郷から帰ってくる獣帯星座に共感し、善行する〔星々〕によって視られる場合には、彼らは無事に帰ってくるだろう。出郷する者たちにとっては、諸々の合の方が諸々の発出よりもより活動的である。 2020.05.05. 訳了 |