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TLG 4356 002 質問について、今度もマサラの謂うように事例をもつくって。(1) 提起された事例によって質問を知ることについてマサラは謂う、つまり、ホーロスコポスの獣帯星座が金牛宮であるが、そこに木星が見出され、ホーロスコポスの主星は、その金星親らの三合において第3トポスの巨蟹宮にあるが、月は天秤宮において親らのトポスになく、太陽は人馬宮において、自身も親らのトポスになく、運の籤の主星は土星で、地平下の第4トポスにあるから、別の何らかの星がこのような前提の徴として、あるいは、金星がそのものが親らの三合にある故に選抜されることはない。また、その宿の女主人たる月が、その宿から〔出て〕第4トポスたる天秤宮にあり、さらに月は母親の象徴であるから、質問は母親についてであり、月がホーロスコポスから第6トポスにある故に、病気になるのも母親であるとわれわれは判定した。しかし今度は月が土星の60度離角の合から離れるのを見たので、このような病は、土星の気質どおりに乾にして寒に起因するとわれわれは判定した。だが土星が獅子宮にあるのをわれわれは知ったので、獅子宮によって君臨される部位、つまり、胃を病むとわれわれによって判断された。これらのことを考察して、この病気の効験もわれわれが学び云うのが必然である。そうして、最も歓愛される金星の矩の合へと月が離れるのをわれわれは見たので、この病を病んだ人は金星の善性のおかげで快方に向かうとわれわれは言う。しかしどれほどの期間これが起こるのか:月が金星と四合になるまで5度残っているので、病人は5日間で病気から解放されるとわれわれは言う。なぜなら、月が二重身宮にあれば、2ヶ月とわれわれは云う。だがもし固定宮になら、1年五ヶ月。だがもし月が火星の合に移行したとしたら、病人はその間病みつづけて亡くなるだろう。 だがもし、月そのものがあるところに金星があれば、質問は母親についてだと再びわれわれは云うことができる:だがもし土星なら、姦淫についてだとわれわれは云う:だがもし火星なら、逃走についてとわれわれは云う:だがもし太陽なら、質問は最大の顔についてだとわれわれは云う。だがもし金星が第7〔トポス〕にあったら、質問は婚姻の契約についてだとわれわれは云う。だがもし木星が第9トポスにあったら、質問は夢についてだとわれわれは云うことができる。さればこういうふうにして質問について考察せよ:そして精確さを以て心を傾注せよ、そうして効験するまえに何かを忽せにしてはならず、まして星々の発出、槍持ち、合、そうして、ひとつの星が別の〔星〕にもたらす歓待をも軽視してはならない:加えて、それらの力能も操舵も、何ひとつ汝に見落とされることはないのである。 (2) マサラに尋ねた。マサラは次のような簡易誕生天宮図を立て、これを解説した。ホーロスコポスを質問者の顔、その主星、月が発出する〔星〕を土星と解した:反対の〔星〕の顔、その主星を下降点、また金星を月から合になる〔星〕とした。残り:質問者の星々は高揚位にあるが、反対の〔星々〕は低い。実際、木星は、火星が第12の宿からそれ〔木星〕が対座に立つべく離れてゆくとき、第6トポスで走路を引き返すのが見出される:他方、土星は、……よろこぶ第12〔宿〕に見出される:ところが水星と金星は第10トポスに見出されるが、これらはそれゆえ敵を有するという力を明らかにする。水星と金星が天秤宮にあるときは無悪星である:だが天蝎宮にあるときは違った〔星〕になる そこから探求せよ (in upper margin) 悪行する〔星々〕から…… (3) このような簡易誕生天宮図は、或る人からマサラに、カタルケーの持続、ないし、その初めからの終了について質問があったときのものである。このような質問をわたしは考察してみた:そうして、ホーロスコポスの主星を第11トポスに、月(その宿の主星を見ないが、火星を対座にとる)を第5トポスの獅子宮に見出した。だが、ホーロスコポスの3合の君臨星にして高揚位の君臨星たる太陽は、月の宿の主星でもあるが、中天の転換宮に見出された。また、中天の宿の主星たる土星が、結末のトポスたる転換宮において軌道をたどるのが見出される。じっさい、獣帯星座は中天と第4トポス転換宮であり、中天の主星たる土星は転換宮において軌道をたどる故に、原理がその初めから投げ出されることを明らかにする:こういう知者の判定によってそう仕上げられるのである。 2020.05.01. 訳了 |