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back.gif秘術について

ギリシア占星術文書目録4361_003

秘術について(第1巻)Scorial.





[底本]
TLG 4361.003
De mysteriis (lib. 1) (excerpta e cod. Binon. 3632, fol. 272)
Astrol.

F. Cumont, Codices Italici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 4. Brussels: Lamertin, 1903]: 124-127.
Cross Reference



4.
(124)

?(Caranitwn)の行道あるいは世界年の交替

 イウゥリウス月第19日の夜、同じ月の第20日が明け、月がそこにある時、世界年のアセンダントを計算するためその宮を見よ、そして月が白羊宮にあるのを見たら、その年<に>長い曇天と雨天が続き、穀物は少なく、オリーブは豊作となろう。だが、〔月が〕金牛宮にあるなら、その年の初めと終わりに雨天があり、大地に数多の恐怖と数多の寒冷と霜と、種々の戦争と疫病があろう。

(125)

犬狼星の出と、それによって徴づけられる出来事について

 仮に、犬狼星が昇る日が火星の〔日〕だとするなら、海難と長い冬と南方面に日照りがあり、数多の船が危険に遭遇する。もし〔それが〕水星の日なら、葡萄の収穫と老人の死が続き、冬は乾燥し、春は湿潤であろう。もし〔それが〕木星の日なら、野鼠がはびこり、家畜の死があろう。もし〔それが〕金星の日なら、冬がはなはだしく、春は長雨で葡萄は豊作。もし〔それが〕土星の日なら、風多く四足動物に致命的であろう。

万物の構成要素について

 言い伝えでは、神が世界を創造した時、星位は巨蟹宮、木星がこの〔宮〕にあったが、土星は天秤宮に、昇交点は双児宮に、降交点は人馬宮に、 (126) 火星は磨羯宮に、太陽は白羊宮に、金星と月は金牛宮に、火星は双児宮にあったという。

 世界(oijkoumevneh)は7星の数にしたがって7つのクリマに分けられた。かくして配当されたのは、白羊宮と木星にはバビュローニアの部分とペルシア、天秤宮と土星にはローマ領、磨羯宮と水星にはインドの部分、天蝎宮<と金星>には日の没する部分、獅子宮と火星にはトゥルキア、宝瓶宮と太陽には小アシアと、アイギュプトスの部分、処女宮と月にはコラサ?部分である。ただし、クリマの再分割についていえば †、第1クリマは12に分割して割り当てたのは、白羊宮と金星にはメーディアを、土星と人馬宮にはキラ?と、デレミタイ人たち? (127) の地方を、双児宮と火星にはマッルゥンを、天蝎宮と土星には日の出の部分を、処女宮と水星にはペルシスを、天秤宮と水星にカラマノイ?人たちの地方を、天蝎宮と月にはレー?とアモル?を、人馬宮と太陽にはスパカイス?を、磨羯宮と金星には† カサス?を、宝瓶宮と月にはクゥパイ?の部分を、双魚宮と水星にはイベーリアとアバスバン?である。

ほかに、以下について

 知るがよい、この世界は火、大気、水、土から構成されている。だから、天もかくかくしかじなの仕方で構成されている。すなわち、白羊宮が、火性の宮であるので上昇したとき、水性の宮にほかならない巨蟹宮は、地平線下の行道の基本方位にあり、続く基本方位は、大気性の宮にほかならない天秤宮であり、中天は土性である。そして、火性の宮が支配するのは黄胆汁、土性のそれは黒胆汁、水性のそれは粘液、そうして天が動きをちっともやめないように、心臓や呼吸も動きをちっともやめないのだ、ということを。

2018.02.03. 訳了



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