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back.gifアポマサル/神秘について(第3巻)

ギリシア占星術文書目録4361_007

神秘について(第3巻)





[底本]
TLG 4361.007
De mysteriis (lib. 3) (excerpta e cod. Angel. 29, fol. 73)
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 14
F. Boll and F. Cumont, Codices Romani [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 5.1. Brussels: Lamertin, 1904]: 157-170.
Cross Reference



5,1.
(157)

各デカンに、連れ立って上昇する星 —星々の顔とも言われる — について。

 白羊宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、カッシエペイアと〔人々が〕名づける女、海魚の尾鰭、三角の初め、イヌザル(これは左手に燈火を、右手に鍵?を掴んでいる)。
 インドイ人たちが言うには、白羊宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは赤い眼をした黒い男で、年齢的に高く、有能で、紐で巻きつけられた白い外套をまとっている、そして意気軒昂で、自分の足で立ち、監視者である。

 白羊宮の第2デカンに連れ立って上昇するのはアンドロメダー、魚の中央部、三角の中央、山羊鹿の中央、蛇の半分、コーラ???、海の船、手綱を掴んだ騎士、髪を振り乱した女、鉄製の胴着、〔ゴルゴーの〕首を提げたペルセウス。
 インドイ人たちが言うには、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、 (158) 粗末で紅い長衣を着こみ、一本足で、着物と女性の飾りと生子を求める女。
 プトレマイオスによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、女性の太腿、脚、足、ペルセウスの頭、その右手の先、堕落していない女の足、白羊宮の頭、麻の綱。

 第3デカンに連れ立って上昇するのは、戦車にった若い男で、2匹の生き物の角を抑えている男、戦車の後ろの男は身を屈め、神々しさを放っている男、魚の胸と頭、三角底辺部、山羊の尻尾、蛇の残りの半分。
 インドイ人たちによれば、このデカンに連れ立って上昇するのは白い男で、本当の髪をもち、大胆、木製の腕輪を身につけ、手に枝を掴み、紅い長衣を身につけ、宇宙疾走術を心得、善をなそうと求めながらそれができない男:つまり、こういうデカンがゼウス〔木星〕に帰属するゆえに、善をなすことを望むが、アレース〔火星〕に邪魔されいる、白羊宮がその〔火星の〕宿だからである。
 プトレマイオスによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、ペルセウスの胸と、その右手(これは〔ゴルゴーンの〕首を提げている)、プレクシディオン???とケートスの頭。

 金牛宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、その右手に直剣、右〔手〕に笏をもった巨人。またその両肩の上に、彼に話しかけ、名前でこれに呼びかける2つの燈火。獅子が乗りこんでいる大きな船も連れ立って上昇するが、った裸の男、女の死体の半分。<また連れ立って上昇するのは>身をかがめた男と犬の頭。
 インドイ人たちによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、多形の巻き毛の美しい女、子どもを連れて長衣を着ているが、その一部は火によって焼かれているが、自分の子どもの着物と飾りに気遣っている女。
 プトレマイオスによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、ペルセウスの部分、その左手に提げられた首、白羊宮の尻尾、ケートスの頬。

(159)  第2デカンに連れ立って上昇するのは、別の船に乗り移ろうとする裸の男、手を上に差し伸べ、他方の手に鍵を掴んでいる、また女の死体の半分の残り、犬猿の半分、これはその右手に笏と裸の影像とマッティリオンを掴んでいるが、その左手には鍵を掴んでいる、彼はまたその左手と右手を広げてもいる。
 インドイ人たちによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのは、羊に似た男と牛の形をした女:男の指は山羊の蹄に似ている:また強力な手と、口と身体に熱を有し、非常な大食いで、ぼろぼろのサギオンを着こみ、葡萄酒と土地を気遣い、耕作と種蒔きのために大声を出している。さらにまた屈みこみ、その右手で枝をもち、左手を挙げた女も。
 プトレマイオスによれば、このようなデカンに連れ立って上昇するのはペルセウスの両膝、獅子、足、金牛宮の中央部、腹、えりだのす河の初めと中央部。

 第3デカンに連れ立って上昇するのは、犬猿の背部、手に蛇を掴んでいる男、その上に若者が乗っている2台の荷車:荷車は2頭の馬に牽かれ、馬丁が左手で牝山羊を掴んでいる。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは非常に色白の男で、長い歯と足をもっている:その歯は唇から突き出ている:赤ら顔、象とか獅子の身体に似ている、気遣いが混乱し、悪を????ペウキの上に坐っている:これに連れ立って上昇するのは北の馬、犬、子牛。
 プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのはペルセウスの右脚、形、御者の左手、牡牛の喉、頭、オーリーオーンの長衣の裾、エリダノス河の初めと河の中央部。

 双子宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、犬猿の尻尾、手に小枝を掴んでいる男:南の部分に連れ立って上昇するのは一頭の馬に牽かれる2台の荷車で、これに乗っている手綱をもつ男、小枝を持った蛇。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは、善き宇宙と子ども求める (160) 美しい女で、裁縫術と同類の諸術知に最善の女。
 プトレマイオスによれば、御者の頭、その右膝と、さらにまた足もついた男:近いのは牡牛の角。オーリーオーンの左肩、左脚、兎の頭、その手。

 双子宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、黄金のザマラを掴み、これを奏でている男、膝をついた男、樹の上を這う蛇、蛇の角の部分と、手に徴を持った狼。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは、空気のような男、頭に鉛の冠をいただき、武具を着こみ、頭上に 手に弓と矢を掴み、それとともに
 プトレマイオスによれば、御者の右手、牡牛の背部、オーリーオーンの手、頭、胸、膝、兎の胸、その背部。

 双子宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、頭に陶器の道具をつけ、手にシストラムと黄金のザマラを掴んでいるアポッローン。またこれに連れ立って上昇するのは吠える犬、海豚、豹、仕立屋、子熊の第一の半分、有角の蛇の尻尾、麦の穂に包まれた女。
 インドイ人たちによれば、武器を運ぶことを求め、弓と箙を掴み、手に矢と着物と飾りを掴んだ男、音楽の???と娯楽と優雅さ受け容れる男。
 プトレマイオスによれば、双子の肩、手、彼らの背部、太腿と足。兎の尻尾も犬の口も、その手、犬の右足、船の前櫓、第2櫓の先。

 巨蟹宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、子熊の半分、後ろを振り返ったサテュロスの全体:  その背骨は鉄だが、頭は銅:3人組の処女たちの一人、蜥蜴の尻尾。
(161) インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは綺麗な長袍を着こんだ若く、美しい男、さらにまた、自分の指に曲がりきった飾りをもつけ、馬に似た,さらに象にも似た男。  
 プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊の顔、双子の頭と眼と手、子犬、大犬の残部。

 巨蟹宮は、自然本性的に水性的で火性的だが、その嗜好は塩的である。
 巨蟹宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、第2乙女?、雲状の星団、犬の前面部の半分、北の驢馬、蜥蜴の半分。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは頭に花冠と王冠を戴き、手に小枝を掴み、葡萄酒を飲むこと,円舞の練習、聖なる神殿を歓愛する美しい女。
 プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊、蟹の後ろ、〔アルゴー〕船の船首。

 巨蟹宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、第3乙女、犬の後ろの部分の半分、南の驢馬の半分、蜥蜴の頭。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは亀の足に似た足をして、その身体に蛇をもった男、さらにまた黄金の飾りをつけ、海路船で何か儲けごとをするために苦慮している男。
 プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊の喉、その右手、オーリーオーンの頭。

 獅子宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、狼、射手の犬??、獅子の形姿、船の半分、舵取の半分、水っぽい黒い魚の頭、驢馬の頭。  インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは大きな樹冠で、その枝の上に犬、リュコパンタロス、薄い長衣を着た男、自分の両親を嘆く者。またこれに連れ立って上昇するのは、北を向いた騎士、その形姿は狼の姿、手に矢を掴んだ男、さらにまたその犬の頭。
(162)  プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊の喉、その左手、獅子の両手、船の半分。

 獅子宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、狼、射手の犬、獅子の形姿、船の半分、操舵手の半分、黒くて水性の魚の頭、驢馬の頭である。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは、その枝の上に犬、リュコパンタロン、薄い長衣を着た男のいる大きな樹冠。またこれに連れ立って上昇するのは北の部分に向いた馬だが、その形姿は狼の形である、手に矢を掴んでいる、さらにその犬の頭も。
(162) プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊の喉、その左手、獅子の両手、船の半分。

 獅子宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、手に鞭を掴んで馬を禦する若い男、所有する戦車には人間と子どもが乗っている:またこれに連れ立って上昇するのは烏、黒くて水性の蛇の半分、馬と驢馬の背中。
 インドイ人たちによれば、連れ立って上昇するのは、ジンゴス???の恰好をした男、顔が醜く、多重人格で、思慮深く、おかずや肉を喰らい、その手に壺を掴んでいる男。
 プトレマイオスによれば、連れ立って上昇するのは大熊の胸、獅子宮の第2半、オーリーオーンの一部。

 処女宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、このうえなく清らかな老いたる処女の女で、髪は長く、美しい女で、手に2本の麦の穂を (163) 掴んで、戦車の腰掛けの敷物の上にり、小さな子を養い、これにスープをやっている、この子の名前はイエースゥスである。またこれに連れ立って上昇するのは、腰掛けにった男、水性の蛇の背部、獅子宮の頭である。
 インドイ人たちによれば、サギオンを巻いた処女の女、古い長衣を着、手を骨折した女:菜園の真ん中に立ち、その父親の死体??を、さらには衣装や飾りをも求めている女。
 プトレマイオスによれば、獅子宮の尻尾の先、熊の一部分、さらにまた獅子宮の足、背部、足、尻尾も。

 処女宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、シストラムを叩き、悲劇の演技をし,小撥をもった男、ローマ人の言葉でバト、ペルシア語ではイナニナと名づけられ人間の形:さらに雄牛の頭(その手に裸の人間の半分と、頭の中に鉄がある蛇の半分をもって、大地を耕している)と、黒い蛇の尻尾。
 インドイ人たちによれば、その前身が黒い男、髪をもち、3枚の長衣(1枚は毛皮製、他は† キアリオン、もう1枚は本当の長衣)を着、その手に小撥を掴み、入るもの出るものの数をかぞえている???。
 プトレマイオスによれば、ドラコーンの尻尾、熊の腎臓、烏の頭、ケートスの翼と尻尾。

 第3デカンに連れ立って上昇するのは、前述のバトの半分、裸の人間の半分、頭に鉄を有する蛇の残り半分、獅子宮の尻尾、麦の穂、2頭の牡牛、牧人の半分である。  インドイ人たちによれば、耳の聞こえない
 プトレマイオスによれば、ドラコーンの尻尾の一部、大きな熊の尻尾、処女宮の肩、蛙の胸、ケンタウロスの背部。

(164)  天秤宮は、空気性、血性、節度ある獣帯星で、ここに太陽が生じるとき、昼が夜より短くなりはじめる:さらにまた〔この獣帯星は〕上昇に暇がかかり、二色で、昼時間を長くする〔宮〕である。
 これの第1デカンに連れ立って上昇するのは、その左手に天秤を、右手にはカメレオンを掴んだ大胆な男。またこれに連れ立って上昇するのは文字と3人の賢者、さらにまた寝台の上に横たわった、音楽的な韻律を用いる男。またこれに連れ立って上昇するのはドラコーンの頭、アケローン河の潟、船のようなものの部分。
 インドイ人たちによれば、枡と天秤を掴み、仕事場にっている男、長さと重さを量り、売り買いし、そういったことの経験を有する男。
 プトレマイオスによれば、大熊の尻尾の半分、処女宮の腹の半分とその左手。

 天秤宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、ローマ人たちが御者と呼ぶ馬丁、その上にった男をもつ荷車、その手に鞭と籠を掴んだ男、????またこれに連れ立って上昇するのは寝台の上に坐った男、小さな小、船の半分、ケンタウロスの背部、ドラコーンの半分、アケローン河の潟の真ん中。
 インドイ人たちによれば、奇怪な男、裸で喉が渇き、弱々しい手をもち、天空に飛翔することを求め、女たちや子どもたちを気遣う男。
 プトレマイオスによれば、ドラコーンの尻尾の一部、大熊の尻尾の先、蛇使いの左の肢、処女宮の裾。

 第3デカンに連れ立って上昇するのは、ドラコーンの背部、船の殘部、ケンタウロスの部分、アケロース河の潟の殘部、軍船の頭と、口をもぐもぐして、頭に手を当てている裸の男:これに連れ立って上昇するのは2つの頭の角の冠。またこれに連れ立って上昇するのは天空の一種の形相。
 インドイ人たちによれば、馬の顔をした男、皮袋を  (165)  
 プトレマイオスによれば、ドラコーンの尻尾の一部、手、処女宮の縁の一部、ケンタウロスの左手、獅子宮の足。

 天蝎宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、いわゆるケンタウロスの馬の一部、牡牛の背部。
 インドイ人たちによれば、美しく幸運な女、富を気遣い、大食いで、富を求め、そのために争う女である。
 プトレマイオスによれば、小熊の腕、‴ オーリーオーンの尻尾、胸、天秤の両肩、獅子の手、ケンタウロスの足。

 天蝎宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、裸のアスクレーピオス、ケンタウロスの半分。
 インドイ人たちによれば、外国の女で、美しいが、着物も飾りあるいは富ももたず、蛇に足を絡まれており、海の中にいて、陸に上がろうとあがいている女。
 プトレマイオスによれば、小熊の足、ドラコーンの尻尾の一部、蛇使いの杖、北の冠、蛇の頭、これを蛇使いが掴んでいる、また天秤の足、獅子の背も。

 天蝎宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、自分に咬みつく兎と、魚を攻撃する男を攻撃するケンタウロスの背部。
 インドイ人たちによれば、犬、リュコパンテーロス、野豚、白い毛の大きなパルドス、藪の中にすむ野生のさまざまな種類。
 プトレマイオスによれば、小熊の胸、大蛇のとぐろ、膝をついた男、南の蛇使いの腕、獅子の腹、生贄の役所???。

 人馬宮は、二重身宮で、長さが短く、分断された宮である。
(166)  これの第1デカンに連れ立って上昇するのは、頭を垂れた霊的な裸の男と、犬の頭。
 インドイ人たちによれば、頭から身体の中程まで裸の男:その身体の残部は馬である:その手に弓と矢とを掴み、富を求めて、これを蓄える男。
 プトレマイオスによれば、子熊の喉、ドラコーンの一部、「膝をついた男」の背部、蛇遣いの右肩・左大腿・左脚。

 人馬宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、左手で自分の口を押さえ、右手で山羊の角を押さえ、獅子に対するように手を延ばした男:しかしこれに連れ立って上昇するのは、あの獅子の頭、アルゴー号つまり船の半分、鷹の半分である。  インドイ人たちによれば、美しく、髪豊かな女が、
 プトレマイオスによれば、子熊の胸、ドラコーンの一部、「膝をついた男」の左膝、蛇使いの頭、左肩、矢、南の冠の一部。

 人馬宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、その口に何かの形をくわえた犬、兎の残り部、頭をうなだれた惨めな男、船の残り部、海豚の一部、大熊の半分、ドラコーン、蛇。
 インドイ人たちによれば、黄金の男、その手に木製の腕輪をつけ、細い木で作られたサギオン???を巻き、寝椅子に横たわった美しい男。
 プトレマイオスによれば、子熊の半分、ドラコーンの頭、亀の一部、蛇遣いに掴まれた蛇の尻尾、射手の頭、前肢と南の冠。

 磨羯宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、大熊の半分、海の女たちに似た水性の女:〔この女が〕掴んでいるか、この女が<携え>、これによって奏でる竪琴も連れ立って上昇する、また大魚の頭、邪悪な獅子の前部も:(167) これの身体は猿の形であるが、その頭は犬の頭に似ている:獅子と名づけられるのは、ペルシア語でサクサルというからである。
 インドイ人たちによれば、黒い、大胆な、身体は野豚に似た、身体全体に多毛をもち、長く突き出て、棘のように鋭い歯をもち、牛たちや言葉なき〔家畜たち〕の綱を<掴んで>、これによって魚たちを漁る男。
 プトレマイオスによれば、子熊の半分、ドラコーンのちょっとした部分、その喉、竪琴の残り。

 磨羯宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、寝椅子に横たわる女、さらにまたクリマ、大きな魚の半分、〔ペルシア語で〕サクサルと言われる邪悪な獅子の半分:さらにまた荷車の半分も。
 インドイ人たちによれば、黒い<長衣>を着用し、火の点いたサギオンをまとい、鉄製の道具を働かせている女:これに鼬と騾馬とが連れ立って上昇する。
 プトレマイオスによれば、子熊の背、ドラコーンの一部、白鳥の右翼、その喉、蜜蝋?と矢と鷲の身体、山羊の角、かてて加えて射手の頭と小撥の先。

 磨羯宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、大きな魚の尾鰭、猿の形をした(イヌザルのことである)邪悪な獅子の前部、荷車の残り??、手におのれの首を掴んでいるかなりダイモーン的な無頭の影像。
 インドイ人たちによれば、形姿と眼の美しい女、形姿は黒く、手が細く、違った仕事をし、端正な鉄製品を気にかける女。
 プトレマイオスによれば、子熊の後ろの部分、ドラコーンの曲がった尻尾、白鳥の尾羽、その右脚、左翼、海豚、山羊の中央部と南の魚の尾鰭。

 宝瓶宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、〔エリダノス〕河と、その手にラゲニ?を掴んだ男、御者の頭、水中の魚類を餌とする黒い鳥の頭。
(168) インドイ人たちによれば、ジンギオン??に似て、外套とペウキ???をまとい、青銅製や木製の用具をつくるべく、その黄金、葡萄酒、水を投入することを気にする男。
 プトレマイオスによれば、大熊の尻尾の先、ケーペウスの足、右手、白鳥の左脚、その左翼の先、宝瓶宮の頭、磨羯宮の右肩、背の部分、その尻尾、南の魚の背部。

 第2デカンに連れ立って上昇するのは、馬を左手で禦し、右手では野豚を掴んでいる人間の半分:さらにまた2匹の魚、ケンタウロスの半分、前述の水中から魚を捕る鳥:これに連れ立って上昇するのはドラコーンも。
 インドイ人たちによれば、長い顎骨の男:その形姿はジンゴス???に似、騎士、手に弓と矢を掴み、ヒュアキントス石・ルビー・真珠・その他の貴石、さらにまた黄金も入った巾着をもっている。
 プトレマイオスによれば、子熊の半分、ケーペウスの大腿、2頭の馬の右肩・頭、水瓶の掴んだ容器と、南の魚の中央部。

 宝瓶宮の第3デカンには、大鳥〔白鳥〕、御者の背部、ケンタウロスの背部、ケンタウロスの手をとらえ、これに咬みついている狼。
 インドイ人たちによれば、大男、大胆で邪悪、その肩に髪をもち、頭に木の葉と果物でできた花冠をかぶり、鉄を手探りして、これを場所から場所へと寝かせる???男。
 プトレマイオスによれば、子熊の半分、ケーペウスの大腿とその左肩と頭と、馬の前肢、水瓶の右の足とその左足、南の魚の頭。

 双魚宮の第1デカンに連れ立って上昇するのは、有翼の馬の半分、鹿(その鼻孔に2匹の蛇がぶらさがっている)の頭:だが一部の人たちの言うには、蠍の頭で、ここに2匹の蛇がぶらさがっている):一部の人たちがペーレースと名づける奔流の始点と、鰐の尾。
  (169) インドイ人たちによれば、美しい鉄のストレーを着こんだ男で、火でこしらえられ、その手に3匹の魚を掴んで彼の面前に置いた男、彼とともに子どもをもだが、自分の家に歩いて行く。???
 プトレマイオスによれば、子熊の尾の先、ケーペウスの左腕、2頭の馬の腹、第1の魚の初め、水瓶の腹

 双魚宮の第2デカンに連れ立って上昇するのは、鼻の中に2匹の蛇がぶらさがっている鹿の半分、〔エリダノス〕河の半分、鰐の半分、膝をついた男の第1の半分。
  インドイ人たちによれば、形姿の美しい女、肉がこのうえなく白く、海の船に乗って渡り、自分の同族・友たちを伴い連れ、地面に触れることを求める女。
 プトレマイオスによれば、小熊の胸、四肢、ケーペウスの足、女の頭、ケートスの尾。

 双魚宮の第3デカンに連れ立って上昇するのは、蠍の背部、エリダノス河の最後部、膝をついた男の第2半。
 インドイ人たちによれば、自分の腹に小槍をもった裸の男で、荒野にって、盗賊どもに対する恐怖や火の恐怖で叫んでいる者。
 プトレマイオスによれば、子熊の尻尾の先、王に坐った女の中央部、男を求める女の半分、麻の縫い物の一部、ケートスの背の部分。

第32章.眼球と区界???とに致命的な獣帯星について。

 眼球に致命的な〔獣帯星〕は、プレイアデス、蟹の中にある雲状の星団、蠍の針、人馬宮にある矢、山羊の棘、(170) 水瓶の水の流れである。〔これらは〕眼における一種の膿瘍を象徴し、プレイアデスは金牛宮の13度36分に現在する時期にあたる:また、蟹にある雲状の星団は、蟹の21度を8分まで占める:また、蠍の基本点は蠍の20度と21度を占める:また射手のなかにある矢は射手の5度と20分を占め、その緯度は南緯6度20分である:山羊の棘は山羊の22度を占め、その緯度は北緯???109度15分である:水瓶の流出は水瓶の20度10分を、水瓶の24度20分まで占める。またわれわれが前述した度と分は、日々の時間における星々のエポケーに準じている:だがこれらは年の予言にしたがって変動させなければならない。だが眼に致命的なものらは他にもあり、これは以下に言及しよう。

2020.04.11. 訳了



forward.GIFアポマサル/年の交替について