ソロモーンの遺訓 03
[底本] TLG 2679 004 Testamentum Salomonis (recensio A) (mss. L) Hagiogr. C.C. McCown, The testament of Solomon, Leipzig: Hinrichs, 1922: 5-7. (5) H I. ダウエイドの子ソロモーンは、シオーンを再建し建造することを望み、神の神殿で働く技量ある男たちが或る場・或る所に集めらるべしと命じたが、その術知者たちのなかに、神殿の建造に数多くの資格を有し、大いに熱意を持った一人の若者がいた。それゆえ王からも (6) L 多いに愛され、穀物も報酬も、あらゆる術知者たちに比して2倍をもらった。そうして、王はこの子の熱意を喜んだ。 2. ところが、ダイモーンに妬まれ、〔ダイモーンは〕見られることなくやって来て、(7) この子の報酬 何であれ毎夕この子に交付渡されるもの の半分をわがものにしたのである。支払われ、仕事から解放された後、この邪悪な精霊がやって来て[歓声をあげた。次いで、????。次いで]この子の右手の指を取って、これをしゃぶったのである。 2018.07.04. 訳了 |