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back.gifソロモーンの遺訓 04

魔術書

ソロモーンの遺訓 05





[底本]
TLG 2679 005
Testamentum Salomonis (recensio C, I.1-3) (mss. VW) Hagiogr.
C.C. McCown, The testament of Solomon, Leipzig: Hinrichs, 1922: 5-8.




(5) VW I. 術知者たちが神殿建設のために働いているとき、その中に、非常に勇敢で、棟梁である若い子がいたが、その賢さと寛容さに王が非常に愛した。(6)VW そこで王は、食事の際も毎回、自分の食卓から食べ物をこれに送り届け、報酬として2倍増しをこれに支払っていた。

 2. ところがこの子は、日が沈む頃、オリニアースと言う難儀なダイモーンに悩まされていた。で、こういうダイモーン的なものが、(7)VW 毎日王からもらっていたその報酬の半分をわがものとした。そうして、これをするばかりか、その右手の指を切り取り、親指をしゃぶったので、ついにこの子は日毎に弱り、痩せ細っていった。

(8)VW3. それで或る日のこと、王ソロモーンは<見>て天に両手を<差し伸べて>云った。「神々の中の神、王たちの唯一の王よ、この子のすべての試練を余に闡明したまえ、御身の畏るべきにして全く聖なる名号によって」。すると声がやって来た、曰く。「この右耳に以下のことを言いかけよ。”dafnwvn' magatav' palipouvl')”。そして未生の紙に以下の内容を彫りこめ。”***”。そうして火に当てて、これの下から燻せ、キヅタと言われる植物と、???石を汝の手に持して。かくて、夜の第5刻限にその子に問え、さすればすべてのことが汝に報されん」。ソロモーンはこれを聞いて、実行したうえで、その子に事細かく質問したのであった。

2018.07.05. 訳了

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