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犬儒派作品集成

アスクレーピアデース

〔後4世紀〕



[略伝](出典:Wikipedia「Asclepiades the Cynic」

アスクレーピアデース(=AsklhpiavdhV)(後4世紀)
 犬儒派哲学者。362年、アンティオケイアにユリアノス帝を訪問したと、帝によって言及されている〔Julian, Orations, vii. 224D〕。Ammianus Marcellinusは、アンティオケイアのダプネーにあるアポッローン神殿が、アスクレーピアデースのせいで焼け落ちたことを伝えている。

 哲学者アスクレーピアデースのことは、Magnentiusの歴史の中ですでに言及したが、彼がくだんの郊外にユリアヌスを来訪したとき、外国に行くときいつも携えている銀製のDea Caelestisの小像を立像の高い足元に据えて、いつものとおり何本かの蝋燭に火を点けて立ち去った。夜半過ぎ、誰もいないときにこの蝋燭から飛び散った火が、非常に古い木造物に移り、燃えあがった。
 〔Ammianus Marcellinus, xxii. 13. 3.〕

 Dea Caelestis〔「天の女神」の意〕は、アスクレーピアデースがいつも携えていた小さな立像で、ローマ名では、カルタゴの守護女神Tanitのことである。アスクレーピアデースは390年頃まだ生存しており、彼の親類の女性がSymmachusによってMagnillusに推薦されている〔Symmachus, Epistles, v. 31〕。

 これより少なくとも2世紀早く、アスクレーピアデースと呼ばれる別の犬儒者がTertullianによって言及されている。このアスクレーピアデースは、乳牛の背に乗って世界を見渡し、その乳房から時々ミルクを飲んでいたという。

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